てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

犬のアトピー性皮膚炎

2013-10-10 | アトピー犬の件

上の写真は先週チャーリーが診断を受けた動物皮膚科の
Animal Allergy and Dermatology Service of Connecticut」で、
帰り際に薬と一緒に「これも読んでおいてね」と渡された書類です。

「犬のアトピー性皮膚炎」について
この病院の獣医が書いているのをざっくり要約?してみました。

犬のアトピー性皮膚炎 Emily Rothstein, DVM, DACVD

---基本情報---
●説明
アトピー性皮膚炎は遺伝病で、周期的にかゆみを伴う皮膚病です。
一般的には屋内と屋外環境に存在するアレルゲンによって
アレルギー反応を引き起こします。
発症平均年齢は1~3歳で、かかりやすい傾向にある犬種は、
「ボクサー」「チワワ」「ゴードンセッター」「ヨークシャーテリア」
「ケアーンテリア」「ボストンテリア」「チャイニーズシャーペイ」
「ラブラドールレトリバー」「ゴールデンレトリバー」
「ウエストハイランドホワイトテリア」「イングリッシュセッター」
「アイリッシュセッター」「イングリッシュブルドッグ」
「アメリカンコッカースパニエル」「パグ」「ダルメシアン」
「スコッティッシュテリア」「ワイヤーフォックステリア」
「ミニチュアシュナウツァー」「ベルジアンタービュレン」
「柴犬」「ビューセロン」です。性別には関係がありません。

●原因
アレルゲンは生活環境内に存在し、
アレルギー反応を起こす原因となる物質です。
花粉、ハウスダスト、ハウスダストダニ、
カビ胞子、羽などが挙げられます。
アレルゲンが皮膚に付着したり吸い込んだりする事によって
アレルギー反応を引き起こします。

●症状
軽度から重度のかゆみが、耳、顔、脇、足、おへそ周りに生じます。
耳を掻く事により掻き傷からバクテリアやイースト菌の
感染症を引き起こすことも多々見受けられます。
個体のアレルギーのタイプによっても違いますが、
症状が出ている期間は季節型もしくは通年型に分けられます。
症状がよく現れる部位としては、顔、前足の内側(肉球側)、前足付け根です。

●診断
診断は痒みのある箇所、引っ掻き痕のある箇所、舐めた箇所や
噛んだ箇所を診て行います。痒みは季節型と通年型があり、
その個体が何に対してアレルギー反応を起こしているかによります。
また獣医は寄生虫感染などの他の皮膚病疾患を除外して
診断しなければいけません。診断に有効なアレルギーテストは
皮下注射テストもしくは血液検査です。


---治療と継続管理---
●治療法の種類
治療は患者である犬が快適に過ごせるようにするもので
屋内環境、屋外環境に原因があるアレルギーを完治させるものではありません。
療法の種類としては以下が挙げられます。

1.アレルゲン免疫療法(イミューノセラピー)によるアレルゲン注射
アレルギーテストの診断結果によって行われます。
獣医からの指示に従い、殆どの場合飼い主が家で直接注射します。
初めのうちは薄めた少量のアレルゲンを注射し、その後濃度を高めていきます。
増用量に関しては個体によって変わります。
この療法は一年ほどかけてその効果を見ていきます。

2.効ヒスタミン剤
痒み抑制に対して長期間の使用ができます。
単独での使用もしくはアレルギー注射と併用しても使用できます。

3.オメガ3脂肪酸
皮膚の炎症を軽減するのに有効で安全、他の治療法と併用もできます。

4.ステロイド
短期間の使用に向きますが、臓器に負担をかける可能性があります。

5.サイクロスポリン(アトピカ)
細胞レベルの免疫抑制薬で個体によっては効果が得られます。(費用が高額)

6.外的療法
定期的にお風呂に入れて洗う事は皮膚に付着したアレルゲンを除去します。
石灰硫黄合剤も痒みを軽減します。
痒み止め薬入りのリンスですすぐのも個体によっては効果が得られます。
その他ステロイド入りの局部スプレーなど。

7.耳掃除
バクテリアやイースト菌感染した耳の汚れを除去します。

8.ノミ駆除
ノミアレルギーも持つ個体ならばアトピーと併発して状態が悪化するので
ノミ駆除薬で確実に駆除するようにします。

●継続管理
アトピー性皮膚炎は生涯に渡って起こる病気のため
長期の治療が必要になります。常に再検査を行う事で
再燃や治療の度合いを最小限に留める事が可能になります。
季節が巡り時間が経過すると共に治療の修正や変更も
必要になる場合があるので、獣医と飼い主は
お互いに良いコミュニケーションを築く事が大切です。

●予後
アトピー性皮膚炎は完治できるものではありませんが
療法により管理する事はできます。数多くの療法があるので
犬とその飼い主が条件に合うものを選ぶ事ができます。

だそうです…
チャーリー、これからしんどいなぁ~


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