定年前おじさんの介護ヘルパー挑戦談

有料老人ホーム、特養。ホームで日々起きている実態、しみじみとした感動と驚きの不思議なお話をいっぱい!

認知症への変化が悲しい

2011年07月08日 | 実地見学

こんにちは!

 ケアの仕事をしていて悲しかったのは

昨日通じたお話が今日は通じなくなっていくこと。

病気と分かっていてもやはり辛いものです。

それも「この人は誰だろうか?」という怪訝な表情をされたらね。

ご家族ならなおさらです。

 ホームに勤務していた2年の間、残念ながら8名の方を送りましたが

内お一人が認知症の男性でした。

 高齢者の方は複数の病気を持っておられますから

認知症が死因ということはありませんが、

転倒などで怪我をしやすい、

離ホーム(いつのまにか出て迷子になる)の危険もあるし、

見守りには気を遣います。

その方はとても優しく穏やかな性格で、趣味の釣りの話をすると

いつも体を乗り出して、ベッドで寝ていても起き上がって

お話されていました。なつかしい!

お部屋には「これは高価だなー」と思える

使い込まれた釣竿が紐で無造作に紐でくくられ置いてありましたし、

「元気になったら一緒につりに行きましょうねー」

『そうだねーこの辺は何が釣れるのかね?』とお話していたのですが

私が休暇中に入院されていてそのまま病院で亡くなりました

 もう健康で元気な認知症の方もいろいろ活躍されていました。

特に薬が変わると、すぐ行動が変わって

「前とずいぶん違うねー」「あの人らしくないねー」など

ケアマネもケアスタッフもその変化についていくので大変ですね。

昨日は優しく温かく。一日置くと今日は厳しく眉をひそめて何事も拒否、、

きっとご家族も大変だったでしょうねー。

これを読んでいる方の中にも、悩んでいる方がいらっしゃるかもしれませんね。

お疲れ様です。

でも、さすが高額の入居金を頂いているだけ有料老人ホームは

ケアはしっかりしています。

ショートステイを数日してみれば分かりますよ。

今、そうしてホームを選ぶ方が増えています。

3食おやつも付いて1日1万円くらいなら試すべきです。

高額な入居金を払う覚悟なのですからね

さて、認知症とは少し違う精神科の話ですが

「録音ボランティア」で勧められた本には久しぶりにのめり込みました。

芥川賞作家の幻侑宗久(げんゆうそうきゅう)氏の著作『阿修羅』です。

主人公の精神科の医師が担当する女性は多重人格で、

入れ替わり3人の人格が現れるのです。

その治療の経過が描かれるんですが

まじめな妻、奔放な妻、爽やかな妻

一緒に暮らす夫は「今、彼女はA、B、Cの誰だろねー」と、、

不思議でしょう!

しかし、自分の知らない内に、ほかの人格が急に現れたら

自分だったら

どうしようかと思いますよね。

記憶のない間に、他の人格の自分が何かをしているなんて、、

今の自分が嫌になってリセットしたいのなら

それもありかな? とか考えちゃいましたけど。

 

 



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