定年前おじさんの介護ヘルパー挑戦談

有料老人ホーム、特養。ホームで日々起きている実態、しみじみとした感動と驚きの不思議なお話をいっぱい!

追悼記

2011年01月27日 | 介護技術
2011年1月9日 職場の同僚が亡くなりました。
3ヶ月くらいしかいなかったのですが、体調を崩して退職。
なかなか度胸があって、しっかりもので何か不思議な雰囲気を
感じさせる人でした。同じ世代だったからか気になって連絡したら
何か分けありっぽく、パート仲間から聞くとけっこう大変な病気だとのことでした。
元気付けようと思い職場の女性を誘って11月ランチをしました。
気にしていたのに、元気な姿で現れて皆少しびっくり!
2時間くらいだったか、女性3人に男は僕一人。
女性の賑やかな場面をほほえましく見ていました。
あまり口を出す暇が無かったくらい皆息統合していました。
体調の話などまったくなしで別れたのですが、その日が最後になりました。
その後、忘年会でもやろうと言っていたのでメールしたら、返信は
来ませんでした。
年の明けた1月の夜。知らない人からの電話が携帯にかかりましたので
なんとなく予感がして掛けなおしたら、「○○と申します,,」
あー来たか と即用件が飲み込めました。
人間の命は人によりさまざま。平均寿命などというものは単に
保険会社の計算基準でしかない。若くして亡くなってもその中身がその価値なんだと
思います。自分より若い人の葬儀は特に辛いですね。
介護の職場にいると、いつ救急車に運ばれて会えなくなるか分からないと言う
人たちと一緒にいます。
この職場についてから、人間一人ひとりといるその時間がとても貴重な時間だと
感じることが多いのです。
休日の出社時には誰かともう会えないのではないかと、ふと気になります。
救急車のサイレンの音を聞くと、あの人は大丈夫だろうかと顔が浮かびます。
 つい最近、自分のせいである人が入院して戻れなくなったと思いつめた人がいました。
本人はそれだけが原因ではないと話していますが、退職します。
でも本当に君のせいではありませんよ。責任をかぶりすぎです。
今、そんな人たちと今仕事をしているのです。誇りに感じますよ。
そして、この業界に入って良かったと思います。
 自分で本当に安心して老後を暮らせる施設を作ろうと思い転職しましたが、
ぜひ素晴らしい仲間を集めて、小さくてもいいから「ここに来て良かった」と
利用者さんにも職員にも言ってもらえる「棲家」を作ろうと決意を新たにしました。
ブログを良く見ていてくれたペコちゃん!天国でゆっくり休養してください。
  

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