鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

あの日、あの時で思い出した。

2006-06-12 08:21:02 | 直言!
大阪の同胞たちもよくゴルフをする。コマカントリーをよく利用する。このゴルフ場ができたのは在日韓国人差別で日本のゴルフ場に入れてもらえないことも多々あった。それで元関西興銀の元理事長が韓国からお客さんがこられても自由にできるようと作られたという。
このコマカントリーが月ヶ瀬村にあった。
韓国系の民族学校の校長たちは年1回、在阪婦人たちのゴルフコンペが行われそのいくらかの収益金を韓国系の民族学校に基金された。その基金を受け取りにいかなければならないのである。
トップによって違う。団体の会館に行くか学校にこられるとかされるが私が毎年訪れたのが1999年から2002年、しかも1人の校長は私を在日韓国人経営の新聞社に入れて下さった人生の恩師である。韓国から2度目の派遣講師で韓国系の民族学校の校長で赴任しておられた。
韓国政府派遣講師で日本の各地を隅から隅とはしらない。
まして月ヶ瀬村はわからない。
経費節減で車の免許を持っていたが車を持たず電車を使っておられた。
そしてコマカントリーに年1回、行かなければならなかった。
私がこの近辺の出身ということを知っておられたので月ヶ瀬駅からタクシーの手配を頼まれた。
ゴルフコンペはよほど必要とするとき現場取材にいくだけでほとんど記事にならないので現場にはいっていなかった。
さてコマカントリーに行くのにどうすれば1番の近道か。
JR関西線で月ヶ瀬駅にでて月ヶ瀬駅からコマカントリーまでタクシーを乗ることだった。
月ヶ瀬村は田舎でタクシーはない。呼んできてもらうハイヤーだった。
ハイヤーの会社も分からない。
月ヶ瀬村(現在は町村合併で奈良市になっている)の役場、観光課に電話して聞くと教えてくれた。
そしてJR月ヶ瀬駅に電話して時刻表を聞いて奈良、そして大阪からこられる天王寺駅からの時刻等々、検討して月ヶ瀬駅にハイヤーを来てもらうことにした。
帰りも時間に合わせてきてもらっての送迎で往復5000円、これは学校側の経費で出された。私は便乗で取材というものだった。
そのハイヤーに乗る。山の中を走る。1人では絶対に乗れない山村を走る。
しばらくすると運転手は私を知っているという。高校時代の同級生という
そして同級生の名前が出すが知っている人もいれば知らない人もいる。
走る山村の一角は田山村である。茶畑で生計を立てている人がほとんどである。ここは相楽郡になるので同級生が多く住んでいる。
ここは高山ダムもある。同級生の家も水没した。
高校時代、家がなくなると泣きべそかいていた同級生がいた。
毎年1回、ここのタクシーを利用したがいつも決まって同級生がきた。
それでも思い出せない。
笠置だったのか。大河原だったのか。田山だったのか。どこに住んでいる人も思い出せない。
私の高校時代は月ヶ瀬村の村営バスが走っていた。この村営バスを利用して木津高校にきていた。
みんな純朴な田舎の子どもだった。
あの日、あの時の原稿をエントリーしていろんなことを思い出した。
雪深いところで長靴を履いて学校にくると木津町は雪がふっていない。
何も悪気がないのに「なんと田舎」と言ってわらったものだ。
しかし大人になって奈良や大阪、京都にいくようになって木津もものすごい田舎であると分かった。今でこそ学研都市と言われて木津川団地となって開発されているが私たち高校生のころはまだ開発されていないこの木津川団地、山、山に囲まれたところだった。山をいくつも越えてこのコースをマラソンで走ったものだった。
途中で棄権する人もいた。近くで時代劇の撮影があるとマラソンを抜けて見学に行く人もいた。
私はそんなことをしないで完走した。
体育の教師の「遅くなっても完走すること。走らなかったら『赤点』つけるぞ」が怖かった。まじめに走った。
マラソンで走ったコースは今は開発されて木津川団地になっている。
そしていつのまにかとうに月ヶ瀬村の村営バスもなくなり一家に1台、車を持つ生活に変貌していった。
コマカントリーの現場に入る仕事はきつかった。
今は若い記者が行っている。若い記者は車が運転できるので苦にならなくていける。
ただここに行く楽しみは笠置の渓谷を列車から見るのが楽しみだった。
一緒に行った韓国政府派遣教師に自慢した景色だった。
そして私が韓国に言ったときにソウルから郊外にあるダムのある景色の見学ににつれていってくれた。ここも素晴らしい景色だったがやっぱり私は笠置の渓谷の自然がいいと心の中で思っていた。
ふるさとは遠くにありて思う。そんな言葉を思い出していた。
私のふるさと自慢の1つです。
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