鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

南極に置き去りにされたタロ、ジロ

2006-04-22 21:35:42 | 直言!
南極で生存していた「タロ」と「ジロ」の記事にまた泣いた。
1958年、南極の越冬隊員とタロとジロは再会した。この記事を読んだのは私が中学3年だった。父親が京都の会社の勤務先から帰るとき列車の中で読む新聞は自宅に持って帰った。そしていつも食卓の横に置いていた。
私は休みのときとか夕方に新聞を読んだ。
タロとジロの記事は確か朝だったと記憶している。学校が休みだったのだろうか。
父親も食卓にいたのでたぶんそうだったのだろう。
そして私は鼻水をすすりながら新聞を読んだ。
そして今日、朝日新聞4月22日付け、土曜版の紙面、毎週「サザエさん」の漫画を通して1950年から70年時代の時代を振り返っている。
今日の紙面は「タロ、ジロ」がテーマだった。
そして映画や本の物語になった。タロ、ジロと再会した越冬隊員の様子が書かれている。
しかしタロ、ジロと再会した越冬隊員のKさんは本当はこうだったと当時の再会の様子が話されていた。
記憶に留めたいのでブログに書き留めておくことにする。
―「犬が生きている」の無線連絡とともに1番機(ヘリコプターだと思う)が観測船「宗谷」に戻ってきた。2番機で昭和基地に降りた。100㍍先の岩陰に黒い2頭がいる。近づくと後ずさりをしながら頭を下げ上目づかいにこちらをうかがう。敵を警戒する動作だ。カラフト犬は気性が荒い。置き去りを恨んでいるだろうか。「負い目を感じた」かまれる恐怖感の中で黒毛の犬の名を呼んだ。「クマ!」「ゴロ!」「モク!」--------。反応がない。「タロ!」と呼んだ。しっぽが少し動いた。「ジロ!」と声をかけると前足をちょっと上げた。ジロの癖だった。2頭をきつく抱き寄せた。涙がとまらなかった。―
私は中3の時の自分に返って涙がこぼれてきた。
また鼻水もでてきた。なんど読んでも感動するタロとジロの生存である。
1年間、南極で生きた。15頭が置き去りにされて2頭が生き延びた。
世界中にこのニュースは伝えられ世界中が感動したとこの記事の中に書き加えられている。
越冬隊員のKさんは「あの事実をしっかり残しておきたい」と思っているとも記述されていたが映画にもなった。あれから長い年月が過ぎた。
人の生活も考え方も変わった。
しかし社会で人間が暮していくことはいつの時代も変わらない。人間社会の営みの基本は昔も今も同じである。
今、社会にいろんな問題が浮上しているがこのタロ、ジロの実際にあった話を越冬隊員との関係を何かまたテレビのドキュメンタリーとして放映してもらいたい。
この事実を通して自然との戦い、生き残る手段として人間がとった行動、そして動物の生き抜く力、エネルギーを未来の子どもたちに伝えて自然と人間との向き合いを教えてもらいたい。
また私はこの書き込みをしながら鼻水がでてくるほど涙ぐんでいる。
この記事を読むと中学3年のころに戻ってしまう。この記事を書いた人も感動しながら記事を書いていたのだろう。読者を泣かせる記事に到達するのに私はまだまだ修行が足りないとまた反省をしている。
こんなこと1970年以降に生まれ子どもたちに感動が伝わるだろうか。
伝わらなかったら日本社会の何かが狂っている。どこかがへんになっている。
見つめなおす1つの素材になるのではないだろうか。
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