東京での上映は3月中に何とか無事終了したものの、あとの2会場での上映がなかなか決まらなかった「イスラーム映画祭5」。このほど、8月には名古屋で、9月には神戸で開催されるスケジュールが決まりました。スケジュールの詳細は公式ツイッターでチラシ画像をご確認いただければと思いますが、開催期間と、上映される作品の一覧を付けておきます。
イスラーム映画祭5 /2020年 公式サイト(作品の内容紹介はこちらでどうぞ)
8月22日(土)~8月28日(金) 名古屋シネマテーク(公式サイト)
9月19日(土)~9月25日(金) 神戸・元町映画館(公式サイト)
[上映作品]
『アル・リサーラ/ザ・メッセージ』(日本初公開)
1976-2018年/リビア=モロッコ=エジプト=サウジアラビア/アラビア語、英語/207分/原題:Al-Risâlah/英題:The Message/アラブ・バージョン〈デジタル・リマスター〉
監督:ムスタファ・アッカド
『銃か、落書きか』(日本初公開)
2016年/スペイン/スペイン語、ハサニーヤ語、英語/52分/原題:Rifles or Graffiti/英題:Rifles or Graffiti/ドキュメンタリー映画
監督:ジョルディ・オリオラ・フォルク
『ゲスト:アレッポ・トゥ・イスタンブール』(日本初公開)
2017年/トルコ=ヨルダン/アラビア語、トルコ語、ロシア語/89分/原題:The Guest: Aleppo to Istanbul/英題:The Guest: Aleppo to Istanbul
監督:アンダチュ・ハズネダルオール
『ガザ・サーフ・クラブ』(日本初公開)
2016年/ドイツ/アラビア語、英語、ハワイ語/87分/原題:Gaza Surf Club/英題:Gaza Surf Club/ドキュメンタリー映画
監督:フィリップ・グナート、ミッキー・ヤーミン
『ハラール・ラブ (アンド・セックス)』(東京・名古屋・神戸初公開)
2015年/レバノン、ドイツ/アラビア語/91分/原題:Halal Love (and Sex)/英題:Halal Love (and Sex)
監督:アサド・フラドカール
『ベイルート - ブエノス・アイレス - ベイルート』(劇場初公開)
2012年/アルゼンチン/スペイン語、アラビア語、英語/84分/原題:Beirut Buenos Aires Beirut/英題:Beirut Buenos Aires Beirut
監督:グレイス・スピネリ、エルナン・ブロン
『ラグレットの夏』
1996年/チュニジア、フランス、ベルギー/アラビア語、フランス語、イタリア語/89分/原題:Un été à La Goulette/英題:A Summer in La Goulette
監督:フェリッド・ブーゲディール
『イクロ2 わたしの宇宙(そら)』(日本初公開)
2019年/インドネシア/インドネシア語、アラビア語、英語/101分/原題:Iqro: My Universe/英題:Iqro: My Universe
監督:イクバル・アルファジリ
『神に誓って』(イスラーム映画祭2015)
2007年/パキスタン/ウルドゥー語、英語、パンジャブ語、アラビア語、パシュトウ語/168分(ブルーレイ)/原題 : Khuda Kay Liye/英題 : In the name of god
監督 : ショエーブ・マンスール / Shoaib Mansoor
『私たちはどこに行くの?』(イスラーム映画祭2/2017)
2011年/フランス、レバノン、エジプト、イタリア/アラビア語、ロシア語、英語/102分(ブルーレイ)/原題 : Et maintenant on va où?/英題 : Where do we go now?
監督 : ナディーン・ラバキ / Nadine Labaki
『アブ、アダムの息子』(イスラーム映画祭3/2018)
2011年/インド/マラヤーラム語/101分/原題:Adaminte Makan Abu/英題:Abu, Son of Adam
監督:サリーム・アフマド
『花嫁と角砂糖』(イスラーム映画祭3/2018)
2011年/イラン/ペルシャ語/114分/原題:Yek Habbeh Qand/英題:A Cube of Sugar
監督:レザ・ミルキャリミ
『わたしはヌジューム、10歳で離婚した』(イスラーム映画祭4/2019)
2015年/イエメン、UAE、フランス/アラビア語/99分/原題:Ana Nojoom bent alasherah wamotalagah/英題:I am Nojoom, Age 10 and Divorced
監督:ハディージャ・アル=サラーミー
名古屋会場では各作品1回ずつの上映となりますので、お見逃しなく。神戸会場では、新しい作品は2回上映されるものが多いですが、上映時間が毎日細かく変わりますので、こちらもお気を付けて。
イスラーム教世界では、今月末、7月31日(金)が「イード・アル・アドハー」となります。断食明けのお祭りと並ぶ大祭で、「犠牲祭」と呼んだりもしますが、その日本語名称をきらう人もいるようです。ちょうどいい機会なので、イスラーム教を広く、そして深く知るためにも、ぜひこの映画祭の作品をご覧になって下さい。イスラーム映画祭の歩みを辿った、こんなパンフレットも出版されています。
映画祭の5年間の歩みを記録したもので、上映作品紹介のほか、安宅直子さんによる「宗教の交差路、南インドケーララ州とマラヤーラム語映画」等、それぞれの地域の専門家による解説もある貴重なパンフレットです。この機会に、ぜひお求め下さい。
間もなく梅雨も明けそうです。初めて経験する「マスクの夏」ですが、夏バテしないよう気をつけてお過ごし下さい。