香港映画の特集上映が続く11月&12月ですが、ロードショー公開される作品の情報をいただきました。いただいた情報を整理して、そのままご紹介致します。
新時代の幕開けを予感させる、香港映画2作品連続公開!!
『少年たちの時代革命』 公式サイト
2021年/香港/86分/原題:少年/英題:May You Stay Forever Young
監督:レックス・レン(任俠)、ラム・サム(林森)
出演:ユー・ジーウィン(余子穎)、レイ・プイイー(李珮怡)、スン・クワントー(孫君陶)、マヤ・ツァン(曾睿彤)、トン・カーファイ(唐嘉輝)、アイビー・パン(彭珮嵐)、ホー・ワイワー(何煒華)、スン・ツェン(孫澄)、マック・ウィンサム(麥穎森)
配給:Cinema Drifters、大福
※12月10日(土)より、ポレポレ東中野他、全国ロードショー
(C)Animal Farm Production
香港で極秘裏に制作された、新人監督たちによる低予算&ノースター映画。いまの香港を生きるリアルな若者たちの、疾走感あふれる青春群像劇が誕生した。このデビュー作で台湾アカデミー賞を席捲し、世界に注目される監督となったのは、レックス・レン監督とラム・サム監督。デモ現場でのゲリラ撮影など、ドキュメンタリータッチな疾走感は、レックス監督が師事したフルーツ・チャン(陳果)監督の『メイド・イン・ホンコン』を彷彿とさせる。友情、恋愛、仲間割れ、出会い、家族…。岐路に立たされた2019年の香港で、若者たちは何を見つけ出すのか─。
映画『少年たちの時代革命』
『理大囲城』 公式サイト
2021年/香港/ドキュメンタリー/88分/原題:理大圍城/英題:Inside the Red Brick Wall
監督:香港ドキュメンタリー映画工作者
配給:Cinema Drifters、大福
※12月17日(土)より、ポレポレ東中野他、全国ロードショー
(C)Hong Kong Documentary Filmmakers
香港映画初の山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞受賞!
アジア屈指の名門校・香港理工大学が警察に封鎖され、要塞と化した緊迫の13日間。監督全員匿名、出演者の表情はモザイク処理、香港では上映禁止の話題作。2019年の香港民主化デモの中でもスキャンダラスな事件と言われる、香港理工大学包囲事件。匿名の監督「香港ドキュメンタリー映画工作者」たちは、デモ参加者として大学構内でカメラをまわし続けた。
外部からの視点を一切排除し、閉じ込められた人々の視点で語られていく映像は、生々しいまでの息遣いと心情を映し出し、見えないはずの表情を浮かびあがらせていく。至近距離のカメラが捉えた、衝撃の籠城戦の記録! 香港映画の歴史に名を刻む、ドキュメンタリー映画が世界初劇場公開!!
(C)Hong Kong Documentary Filmmakers
※タイトルの読み方は「りだいいじょう」になります。
映画『理大囲城』
『理大囲城』こと『理大圍城(レイタイワイシン)』は、以前こちらの記事でもご紹介しています。英語題名の『Inside the Red Brick Wall』は、理大こと香港理工大學の前身である香港理工學院が1972年に発足した時、建てられたモダンな学舎が赤煉瓦に覆われていて、それが今も理大のシンボルとなっていることから付けられたものでしょう。理大のHPを見ていただくとその学舎の写真も出てきますが、下に香港理工學院時代に撮った学舎の写真を付けておきます。
東鐵線紅磡(ホンハム)駅の向かいにあり、繁華街の尖沙咀から東に行った尖東地区のすぐ北側に位置しています。この写真は多分1990年ごろ、駅に行く歩道橋の上とかから撮ったのだと思います。なお、大学のHPには大学構内及び周辺の地図がありますが、『理大囲城』を見ていても位置関係がよくわかりません。警察は、どこからこういう放送をしているの? とか、この人たち、どこから入ってきたの? とか、『理大囲城』を見ている時に位置関係がわからなくてじれったい思いを味わったことを思い出します。パンフレットに主要シーンの撮られた場所とかが図で示してあるといいのですが、もう大分経ちましたしそれは無理でしょうね。あれから3年、2019年8月29日~9月2日の旅行が最後で、私も以後は香港に行けていません...。