アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

映画配給会社ツインの勢いが止まらない

2014-01-30 | 韓国映画+香港映画

昨日は、韓国映画『ファイ』の試写を見せていただきました。すごい力作だったのですが、反面人が血を流してバタバタ死ぬ作品でもあり、私の中でちょいと拒否反応が。というわけで、チラシから取ったヴィジュアルと、基本データ&簡単なストーリーだけの紹介でお許し下さい。

 

『ファイ 悪魔に育てられた少年』 予告編
   (2013年/韓国/カラー/125分/原題:ファイ 怪物を飲み込んだ子)

 監督:チャン・ジュナン
 出演:ヨ・ジング、キム・ユンソク、チョ・ジヌン、チャン・ヒョンソン
 配給:ツイン
 宣伝:アルシネテラン

4月下旬シネマート新宿ほか全国順次公開

ハイティーンのファイ(ヨ・ジング)には5人の「父」がいる。実はファイはソクテ(キム・ユンソク)をリーダーとする5人組の強盗団に誘拐されてきた少年で、身代金を取れなかったがために親元に戻さず、以後「アボジ」と呼ばれるソクテ、「アッパ」と呼ばれるギテ(チョ・ジヌン)、ジンソン(チャン・ヒョンソン)ら4人が親代わりになって育ててきたのだった。彼らはガン・アクションや運転技術など、それぞれの得意分野をファイに教え込む。こうしてファイは「父」たちと共に、犯罪集団の仕事に手を染めていくが、そこには思いもよらない過去との出会いが待ち受けていた....。

ちょっと付け加えておくと、チャン・ジュナン監督(女優ムン・ソリの夫でもあります)は、かつて『地球を守れ!』 (2002)という作品を作った人です。シン・ハギュン、ペク・ユンシク主演のこの作品もすごい粘着質の怪作でしたが、『ファイ』もまた、「これでもか、これでもか」的作品です。ただ、主人公を演じるヨ・ジングは数々の新人賞を受賞したのがうなずける素晴らしい演技を見せてくれますので、将来のためにはこの作品は「買い」です。

試写はシネマート六本木であったのですが、ここに行くと楽しみなのはチラシ拾い。今回もまた、「おお!」な作品のチラシが置いてありました。2月にシネマート六本木で公開されるインド映画2本『エージェント・ヴィノッド』『神さまがくれた娘』のチラシ以外に、次の香港映画のチラシを見つけてきました。

『項羽と劉邦 鴻門の会』 (2012)の原題は「王的盛宴」。項羽は呉彦粗(ダニエル・ウー)が、対する劉邦は劉[火華](リウ・イエ)が、そして項羽の元から去って劉邦の臣下となる韓信を張震(チャン・チェン)が演じます。2月1日(土)よりシネマート六本木にて期間限定緊急公開です。で、2月12日(水)にはもうDVDが....。

 

項羽と劉邦 鴻門の会 [DVD]
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ところで、昨年末同じ邦題の映画が公開されたことを憶えていらっしゃいますか? 『項羽と劉邦 WHITE VENGEANCE』 (2011)で、こちらの原題は「鴻門宴」、監督は李仁港(ダニエル・リー)、主演は黎明(レオン・ライ)でした。何だかまぎらわしいですねー。まあ、「項羽と劉邦」と言えば日本でも知名度があるので、どうしてもこのタイトルになっちゃうんでしょうが、何潤東(ピーター・ホー)と陳道明(チェン・ダオミン)主演のドラマ版DVDも間もなく発売になるようですし、ますますややこしい「項羽と劉邦」です....。

さて、もう1枚のチラシは、「春の香港☆中国エンターテインメント映画まつり」のもの。何と、梁朝偉(トニー・レオン)主演の『サイレント・ウォー』 (2012/原題:聴風者)がやってきます。監督は、麥兆輝(アラン・マック)と荘文強(フェリックス・チョン)、共演は周迅(ジョウ・シュン)です。こちらは、お懐かしいジャッキー・チェン作品『ツイン・ドラゴン』 (1992)と併せて4月5日(土)よりシネマート六本木にて、そして4月の時期未定ながらシネマート心斎橋にてロードショー公開されます。

『ツイン・ドラゴン』は2月12日にブルーレイが出るということですが、それを記念しての劇場での再上映となるのでしょうか? 『ツイン・ドラゴン』は、確か協会の運営資金獲得を目的に、香港監督協会が総力を挙げて作った作品です。というわけで、監督は徐克(ツイ・ハーク)に林嶺東(リンゴ・ラム)、主演はジャッキー・チェンという空前絶後のタッグが組まれ、しかも冒頭から張婉[女亭](メイベル・チャン)や羅卓瑤(クララ・ロー)ら女性監督を始め、いろんな監督が顔見せのオンパレード。もちろん、張曼玉(マギー・チャン)ら有名スターもいっぱい出ています。

 

ツイン・ドラゴン エクストリーム・エディション [Blu-ray]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

 

ここにチラシを挙げた作品は、すべて映画会社ツインが配給しています。2012年から夏と冬に始まった「中国・香港エンターテインメント映画まつり」で、複数本の作品を一挙公開するという方式が定着し、さらに2014年は春にも「まつり」を開催。ツインが配給する中国&香港映画はかなりの数にのぼるのではと思います。すごいですねー。加えて韓国映画も公開しているツインは、アジア映画ファンの希望の星とも言えそうです。この勢いで突っ走ってもらうために、我々も劇場に足を運びましょう~~~。 

 


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