アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド旅行の注意点

2025-03-05 | 旅行

1ヶ月間のインド+ちょこっと香港の旅を終えて、自宅に戻ってきました。日本は寒い! 寒すぎる。しかも、花粉が激飛び。帰宅直後から鼻水が出始め、今や、やわらかティシューの箱なしでは、家事やパソコン操作どころかトイレにも入れません。今朝からは喉も腫れだし、帰宅途中にどなたかから風邪の菌ももらったようです(何でももらう、欲どおしい<関西弁で”欲深い”>私)。日本はまだまだマスクの国です。羽田空港から送った荷物も到着して、ざっと片付けも終わったので、今回のインド旅行で気がついたことをいくつか書いておきます。

①5年間のマルチビザはとても便利ですが、最初の入国時にパスポートにスタンプで押されたビザ証明印はわかりにくいため、ホテルや航空会社カウンターで皆さん首をひねりまくりとなります。というわけで、ビザ取得時にメール添付で送られてきたビザ発給証のコピーを出した方が話が早い場面が多々ありました。インドまで飛ぶ航空会社のチェックイン時や、ホテルにチェックインする際には、そちらを出した方が時間短縮できます。

②インドでは、PaytmなどのQRコード決済が推奨されており、映画館のPVR-INOXみたいに「うちの劇場は今やキャッシュレスです」とうたっている所もありますが、たいていの場所は現金も受け取ってくれます。QRコード決済は原則としてインドの銀行に口座がある人しか利用できないため、外国人は立ち往生するしかないのですが、普通のお店や映画館ではクレジットカード決済もできるようになっている所がほとんどなので、AmexやVISAのカードが使えます。カードを機械にタッチすればOKの場合と、カードをインサートして暗証番号を打たないとダメな場合とがありますが、暗証番号さえ覚えていればノープロブレムです。Amexは以前は「手数料が高い」とインドでは敬遠されていたのですが、今はまったく拒否されることなく使えます。しかしながら、¥297、¥438、¥456...な~んていう数字が並んでいるクレカ請求書って、なんか変な感じですね。どれも映画料金とシネコン内飲食代なんですが。そうそう、クレカの紙による控えは言わないとくれないことが多いので、きっちり確認したい方は決済時に、「コピーを下さい」と要求して下さいね。

③インドでも、日曜はきちんと休む店が多くなりました。帰る直前の日曜日にムンバイで、ロプチューの紅茶を売っているクロフォード・マーケットのP.K.ワインショップに行ったら、閉まっていました。その並びのクロフォード・マーケット内の店も、半分以上が閉めていましたし、以前よく映画関係のグッズ(スターの顔写真を使ったカレンダーとかポスカとか)を買っていたアブドゥル・ラフマーン・ストリートのお店も、ほぼ全部閉まっていましたので、「日曜はお休み」が定着してきつつあるようです。

④高性能のスマホをみんな持つようになって、スマホなら何をやっていても許される、という雰囲気ができていること。今回、どの都市でも移動にはよくウーバーを使ったのですが、運転中ずーっとスマホでしゃべっている、というドライバーに2回当たりました。本当に、30分以上の移動の間、ずーっとスマホで家族の誰かとしゃべっているのです。弟か誰かが電話相手でしょうか、「そりゃーな、辛抱するしかねえんだよ。お前の飲み食いや暮らしについてはな、俺がどんだけ面倒みてやってるのかわかってんのか」てな話を延々聞かされる身にもなってほしいわ。手はハンドルに添えられているとはいえ、集中力のない運転は怖くて、「もう降りる。別の車呼ぶ」と言おうかと思いました。評価はもちろん最低の1つ★です。選択する評価理由のところに、「ずっと電話で話していた」というのがあったので、多いのだろうと思います。ムンバイ空港を発つ時も、布製バッグのラッピングを頼んだら、やはりラッピング作業中スマホを肩ではさみ、ずーっとしゃべりながらの作業でした。600ルピーも取ったのに(怒!)。

⑤空港の保安検査では、インドは前回よりも厳しくなっていました。前回はガムテープを取り上げられた、と書きましたが、今回は私があちこちに付けている安全ピンがひっかかったらしく、毎回取り出して小さな化粧品や薬を入れたポーチを引っかき回し、詳しく調べて無罪放免、というケースが多かったです。インドの衣裳を着ると、サリーにしろサルワール・カミーズにしろ安全ピンが2つか3つ必要なため、探す手間を省く関係からあちこちの容れ物にぶらさげているので、不審がられたようです。保安検査のうちの身体検査担当者は、ムンバイでもチェンナイでもインド北東部出身の女性兵士で、特にチェンナイの検査官はものすごい和風美人でした。カーテンから首を出して呼ばれた時、「うわ~、東映時代劇のお姫様役みたいな美人!」とびっくりした顔をしたのがおかしかったのか、カーテン内に入ってから「どうかした?」と問われ、「日本の時代劇映画のプリンセスみたいに美しかったから驚いた」と言うと笑い出し、「日本人なのね」「あなたはどこから? アッサム?」「いいえ、マニプールよ」「ああ、マニプリダンスの」とかいう話をして盛り上がってしまい、あとの方を待たせてしまいました。

でも、どこの空港でも、荷物を入れるプラスチック容器が大きくなって扱いやすくなっていたし、流れもよくて、そんな改良面に感心しながら4箇所の空港の検査を受けたのでした。日本や香港は、今や鞄の中からパソコンだけを取り出す、とかはしなくてもOKですし、やがてインドもそうなるのでは、と思います。

今回の旅でわかったのは、プラス面では76歳でもまだ1人で動ける、ということ。荷物を機内の棚に上げたり、ベルトコンベアから引っ張り上げたりもできるので、あと1、2回は大丈夫かな、と思います。もちろん、周囲の方にもよく助けていただきました。インドの各空港でよく見かけたのは、車イスを利用しながら旅する私と同年配の人たちで、今回初めて乗ったインディゴのフライトでは、毎回数人が車イス利用者でした。ボーディングゲート利用ではなく、バス移動して飛行機に乗るケースも多かったのですが、インディゴ(だけでなく全航空会社がそうかも)はバスから降りるとタラップが階段状ではなくてZ型に伸びていて、車椅子を押してあげてもらえます。このZ型タラップは荷物を引きずって行く我々にもとっても便利で、楽でした。車椅子の人の座席は最前部と最後部の3列目ぐらいまでに割り当てられ、座席に座ると車椅子は折りたたんで空港内に戻り、到着地でまた車椅子がお出迎え、という形です。皆さん歩けないわけではなく、歩く速度がゆっくりだったり、杖をつく必要があったり、という人たちなのですが、そんな人たちも遠慮なく飛行機の旅を楽しんでいるのを見て、いいなあ、と思いました。

マイナス面では、固有名詞記憶力がぐっと減退していること。上写真の2人と下写真の1人は、ムンバイのレジデンシー・ホテルのレストランのボーイさんたちなのですが、数年前お名前を全員に聞いたのにそれが思い出せない。皆さん、本当によくしてくれたのに、名前で呼べなくてごめんなさい。最後の日に3人の写真を撮らせてもらって、チップを100ルピー(180円)ずつ渡したのですが、あとコックさんにも、と思ったらこの3人が「コック助手もいるよ」「洗い物係のおじさんも」「こいつは皮むき係なんだ」とわらわらと調理場から人が出てきて、100ルピー札が足りないかと一瞬冷や汗が出ました。いやはや、お茶目なお兄さんたちです。

私だけではなくて、欧米人のゲストにもフレンドリーに接しているこの3人とそしてマネージャーのピーターさん、いつもありがとうございます。また私が来られるよう、祈っていてね。

 


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