今朝、香港に着きました。今回キャセイのフライトを予約する時、帰りはうまい乗り継ぎ便がなくて、香港で23時間後に乗り継ぎ、という便を選択したのです。空港で過ごしてもよかったのですが(香港の空港は無料で使用できるシャワーがあったり、確か仮眠室もあったと思います)、乗り継ぎ便が朝の8時台なので留守中お世話になっているマンションのマネージャーさんへの小さな手土産が買えないと思い、街中に出て1泊することにしたものです。で、選んだのが、機場快線(空港エクスプレス)香港駅にも近い、ラマダ香港ハーバービューというホテル。予約サイトではなかなか立派なホテルに見えるのですが、中国大陸からの旅客向けを意識して作られたようで、エレベーターやフロントはキンキラキン。そして、実際、多くの本土からの団体さんが泊まっているようでした。
私の階は禁煙フロアなので、おそらく中国大陸の人はいないと思うのですが、部屋の狭さはさすが香港。5階にフロントがあり、6階から32階だったかな、それらがみんな客室になっています。各階に、小さな部屋が15,6並んでいて、ダブルとツインになっているようです。非常によく工夫して作られており、洗面台はバスルームの外(昔よく泊まった旺角のポップホテルもそうだった)で入り口ドアの脇、その下に冷蔵庫(置いてあるだけえらい! しかも冷える ← 当たり前だけど、ポップホテルのは悲しいぐらい冷えない、ただのハコだった)、デスクは壁に取り付けた細い棚の下に入るよう、金属製の足がついた移動式テーブル(ちゃんとパソコンが設置できるよう、黒いリードがついている)等々、感心するぐらい工夫がこらしてありました。残念ながら、という点は、コンセントが電話台の奥の壁にあり、パソコンや湯沸かし器のためには電話台を少しずらさないといけないこと。また、デスク用のイスは丸いスツールで、背もたれがないため、今はベッドの枠に背を預けて打っています。
窓からの眺めはこんな感じ。いちおう、「ずっと遠くにハーバービュー」です(笑)。
こんなホテルですが、フロントの若い女性スタッフはやさしげな対応ながら、きちんとこちらの意に沿う部屋を与えてくれ、かつ頼む前にWiFiのキー文字も鍵と一緒にくれたりと、マネジメントはとてもしっかりしている感じでした。宿泊料金は予約した12月当初は580香港ドルだったのですが、1月1日からホテル宿泊税がアップした、とのことで、13.45香港ドル追加支払いをさせられました。今日のレートでは1HKドル19.4円なので(号泣)260円です。
ムンバイー香港は真夜中の出発便だったので、一応眠ったものの、昨日のムンバイでもよく歩いたことから、すっかり疲れてムンバイの空港でも30分あまりソファで寝てしまったほど。ホテルでひとまず眠って、3時頃から街へ出たのですが、まずはお昼を、と思った目当ての場所がNGで、だいぶお昼が遅くなりました。目当ての場所は上のYMCAなのですが、レストランにサラダバーがあり、コロナ禍以前は香港に着くと、すぐ飛んでいって生野菜補給をしていたのでした。今回は野菜たちの競演は陰も形もなく、ウエイトレスさんに「サラダバーはもうやっていないんですか? 香港で一番おいしかったのに」(以前のブログでも取り上げていますが、よく工夫されたメニューがならんでいたのです)というと、「そうなんです」とそちらも残念そうに対応してくれました。
で、万策尽きて(というほどでもないけど、あちこち移動するのが面倒だった)入ったのが、YMCAの近くにある大家樂。庶民の味方の香港版ファミレスです。時間帯としては、下午茶とよばれるスナックタイムで、上写真の上半分のような軽い食事がいろいろ用意されている中、こちらは叉鶏飯(チャーガイファン)というチャーシューと鶏肉を一緒に乗せた丼物を頼みました。ご飯を盛って肉を切って乗せればあっという間にできるので、注文を終えてカウンターに行ったらすでに用意されていました。そこで一声、「姜葱も下さいな」。「姜葱」は文字通り生姜と葱を細かく刻んで塩気のある油に浸してあり、これを掛けて食べると美味2割増しなのです。これも定食に含まれるアイスコーヒーの隣が、小さな容器に入った「姜葱」です。香港に行ったらお試し下さい。今でも標準装備している店もありますが、ここ数年、付けないお店が増えてきました。
大家樂のチャーシューは文字通り「蜜蜜」で、すごくおいしかったです。あとは街市で、日本で言うと「文旦」系の柑橘類を買って、「開(ホイ=皮をむく)」してもらい、夕食はこの沙田柚とか泰國柚とかいう果物+近くのお店で買ったエッグタルトで満腹になりました。
短い1日の滞在でしたが、陳意齊でおみやげも変えたし、楽しい香港でした。広東語もよく通じたし、なんか、里心がついてしまったなあ。また来たいものです、香港。