さて、シネマート新宿で拾ったチラシでもう一席。今回のチラシは、拾ったものが2枚と、いただいたものが5枚です。上映作品はこれなんです!
香港映画ファンの方はとっくにご存じで、すでに手に入れていらっしゃると思いますが、今回の上映では上映作品それぞれの個別チラシも作られていて、それがまた美しいと評判になっています。というわけでこの個別チラシは「どうぞご自由にお取り下さい」の棚ではなく、チケット販売窓口でお願いすると、1人2枚ずつになったチラシセットをいただける、というシステムになっているのでした。ちょっと残念なのは、個別チラシの裏面は全部同じであることで、このすぐ上のチラシの上映館名が入っていないパターンとなります。確かに、それぞれの作品に個別の解説まで付けていては、配給会社さんのお仕事はハンパない量になりますものね。でも、どれもすごくデザインがいいので、この個別チラシシリーズはまさにコレクターズ・アイテム。昨日時点ではまだだいぶ残っていましたので、ほしい方はお早めにシネマート新宿のチケットカウンターまで。
最後に付けたのが、8月19日(金)からの上映スケジュールです。1日3本見られるとあっては、少し遠くから新宿までいらっしゃるのもアリかも知れませんね。公式サイトはこちらですので、お近くの劇場での上映時期などもチェックして、WKW=王家衛(ウォン・カーウァイ)監督作品4K上映をぜひお楽しみ下さい。
と、これだけで終わってしまう「アジア映画巡礼」ではありません。この際、この5作品の日本公開当時のチラシもお見せしようではありませんか。当Cinema Asiaはアジア映画のちょっとしたアーカイブでして、1985年ぐらいからの日本版チラシが、完璧ではないもののいろいろ揃っているのです。この5作品は幸運にも全部ありました。一部公開後のチラシだったりしますが、5作品揃うと壮観です。
公開当時のチラシも麗しいデザインでしょう? 懐かしく思い出される方もあるかも知れませんね。それぞれの作品の製作年と日本公開年月日は、次のようになります。『恋する惑星』(1994/1995.7.15)、『天使の涙』(1995/1996.6.29)、『ブエノスアイレス』(1997/1997.9.27)、『花様年華』(2000/2001.3.31)、『2046』(2004/2004.10.23)。この公開年等は、「中華電影データブック 完全保存版」(キネマ旬報、2010)を参照しました。チラシを見ていると、1990年代後半の香港&香港映画ブームの記憶が甦って来ます。「古き良き時代」になりつつあるのは残念ですが、WKW4K5作品、たっぷりとお楽しみ下さい。
【予告編】〈WKW 4K〉ウォン・カーウァイ4K