東京フィルメックスの上映作品が発表になりました。取り急ぎ、リストをお届けします。映画祭の公式サイトはこちらですが、まだ一部工事中のようなので、まずは当ブログで上映作品をご確認下さい。
第20回東京フィルメックス
2019年11月23日(土・祝)~12月1日(日)
有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日比谷(レイトショー会場)
<東京フィルメックス・コンペティション>
『水の影』
2019/インド/マラヤーラム語/116分/英語題:Shadow of Water/原題:Chola
監督:サナル・クマール・シャシダラン
『昨夜、あなたが微笑んでいた』
2019/カンボジア、フランス/語/77分/英語題:Last Night I Saw You Smiling/原題:
監督:ニアン・カヴィッチ
『熱帯雨』
2019/ シンガポール、台湾/中国語、英語、福建語/103分/英語題:Wet Season/原題:熱帯雨
監督:アンソニー・チェン
『評決』
2019/フィリピン/フィリピノ語/126分/英語題:Verdict/原題:
監督:レイムンド・リバイ・グティエレス
『ニーナ・ウー』
2019/台湾、マレーシア、ミャンマー/中国語/102分/英語題:Nina Wu/原題: 灼人秘密
監督:ミディ・ジー
『気球』
2019/中国/中国語、チベット語/102分/英語題:Balloon/原題:気球
監督:ペマツェテン
『春江水暖』
2019/中国/中国語/154分/英語題:Dwelling in the Fuchun Mountains/原題:春江水暖
監督:グー・シャオガン(願暁剛)
『波高(はこう)』
2019/韓国/韓国語/89分/英語題:Height of the Wave/原題:
監督:パク・ジョンボム
『静かな雨』
2019/日本/日本語/99分/英語題:It Stopped Rining
監督:中川龍太郎
『つつんで、ひらいて』
2019/日本/日本語/94分/英語題:Book-Paper-Scissor
監督:広瀬奈々子
<特別招待作品>
『シャドウプレイ』※オープニング作品
2018/中国/中国語/125分/英語題:The Shadow Play/原題:風中有朵雨做的雲(地獄恋人)
監督:ロウ・イエ(婁燁)
『カミング・ホーム・アゲイン』※クロージング作品
2019/アメリカ、韓国/英語/86分/英語題:Coming Home Again
監督:ウェイン・ワン
『完全な候補者』
2019/サウジアラビア、ドイツ/アラビア語/101分/英語題:The Perfect Candidate/原題:
監督:ハイファ・アル=マンスール
『ヴィタリナ(仮題)』
2019/ポルトガル/語/124分/英語題:Vitalina Varela/原題:
監督:ペドロ・コスタ
『ある女優の不在』
2018/イラン/ペルシア語/101分/英語題:3 Faces/原題:Se Rokh سه رخ
監督;ジャファル・パナヒ
『夢の裏側~ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイ』
2018/中国/中国語/94分/英語題:Documentary on the Shadow Play/原題:
監督:マー・インリー
<特別招待作品 フィルメックス・クラシック>
『牛』
1969/イラン/ペルシア語/105分/英語題:The Cow/原題:
監督:ダリウス・メールジュイ
『HHH:侯孝賢』
1997/フランス、台湾/語/91分/英語題:HHH: A Portrait of Hou Hsaio-Hsein/原題:
監督:オリヴィエ・アサイヤス
『フラワーズ・オブ・シャンハイ』
1998/台湾/上海語、広東語/130分/英語題:Flowers of Shanghai/原題:海上花
監督:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)
『大輪廻』
1983/台湾/中国語/103分/英語題:The Wheel of Life/原題:大輪廻
監督:キン・フー(胡金銓)、リー・シン(李行)、(白景瑞)
『空山霊雨』
1979/台湾/中国語/120分/英語題:Raining in the Mountain/原題:空山霊雨
監督:キン・フー(胡金銓)
<特集上映 阪本順治>
『鉄拳』
『ビリケン』
『KT』
※ほか1作品
<特集上映 歴代受賞作人気投票上映>
『ふたりの人魚』
2000/中国/中国語/83分/英語題:Suzhou River/原題:蘇州河
監督:ロウ・イエ(婁燁)
『息もできない』
2008/韓国/韓国語/130分/英語題:Breathless/原題:
監督:ヤン・イクチュン
『ふゆの獣』
2010/日本/日本語/92分/英語題:Love Addict
監督:内田伸輝
だけど、もっと多彩なフィリピン映画を持ってきてくれればいいのに、いつもブリランテ・メンドーサ監督関連の作品ばかりだったりするんですよね。
『評決』の監督も、過去の作品をチェックしたところ「AMO」というテレビシリーズがあり、それだとブリランテ・メンドーサの影響下にある監督なんだろうなと思ったら、やっぱり『評決』のプロデューサーの中にブリランテ・メンドーサの名前がありました。
このところ、日本の映画祭でフィリピン映画となると、かならずブリランテ・メンドーサの名前が出てきてしまうのですが、仕方ないんですかねえ。
そのうえクリストファー・キング主演となると、メンドーサ監督の推薦で2017年の東京国際映画祭で上映された『キリスト』という作品を思い出してしまうのですけど、あれもあまりすっきりする映画じゃなかったんですよねえ。
そういうマイナスの予感を覆してくれる作品だといいのですが。
フィルメックスは以前から、「常連監督」を選びがちでしたよね。
今回も、ペマツェテン、ミディ・ジー、パク・ジョンボムらの監督が、「常連さん」と言えます。
作品の質を重視してたらそうなっちゃった、ということだと思うのですが、日本映画作品の方は結構冒険心に富んだ選び方なのになあ、と不思議に思うこともあります。
コンペですでに賞をとった人とか、過去に審査員になった人とかの作品は、<特別招待作品>に入った方がいいと思うんですけどね。