アジア映画巡礼

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<インディアンムービーウィーク2020リターンズ>開催決定!&【追加情報】一部作品の配信も開始!

2020-10-28 | インド映画

9月からつい先日まで開催されて、10本の上映作品が話題を呼んだ<インディアン・ムービー・ウィーク(IMW)2020>。その<IMW2020>が早くも舞い戻ってきます。しかも嬉しいことに、新しく2本の作品をひっさげての<リターンズ>。その2本の作品の1本というのが、何と! 先日こちらでも言及したタミル語映画『ジガルタンダ』なのですから、これはもう赤丸花丸つけまくっての大推薦、皆様に絶対に見ていただかなくては、というプログラムです。そして、もう1本の作品もすごいですよ~。マラヤーラム語映画の御大モーハンラールと我らがヴィジャイが共演した大ヒット作『ジッラ(仮題)』なのです。まずは、事務局が送ってきて下さったプレス・リリースをほぼそのまま貼り付けます。

            

 人気作品の再上映に、日本初公開2作品を加えた
インディアンムービーウィーク2020リターンズ、12月に開催決定! 

IMWの人気作品再上映に加え、話題の2作品を日本初上映!! 

インディアンムービーウィーク(IMW)2020では、映画製作がさかんな5つの言語圏(ヒンディー、タミル、テルグ、マラヤーラム、カンナダ)から厳選した、ヒット作、話題作10作品を上映しました。しかしながら、年間の映画製作本数が多いインドには、見逃すには惜しい秀作が日本未公開のまま、まだまだ埋もれています。「インディアンムービーウィーク(IMW)2020リターンズ」では、新たに日本初上映の2作品を加え、過去に上映した人気作品とともにお届けします。

[日本初上映作品]
 『ジガルタンダ』(原題:Jigarthanda/ 2014年/ タミル語)

映画監督を目指すカールティクは、映画監督コンテスト番組に出場する。セミ・ファイナルで選外になりかけたが、審査員を務めたプロデューサーから長編映画の製作を持ちかけられる。提示された条件は、壮絶なギャングの抗争をテーマにした映画をつくることだった。カールティクは命の危険も顧みず、南インドのマドゥライで悪名を轟かせる凶悪なギャングのボス、セードゥに関してリサーチを始める。

タミル語映画界の若き鬼才、カールティク・スッバラージ監督(『ペーッタ』)の出世作である本作は、秀逸な音楽にのせた「ギャングスター・ミュージカル」。緊張感が漂う前半からは予測できないエンディングに度肝を抜かれる。残虐かつユーモラスなギャングのボス、セードゥを演じたボビー・シンハーは、インド国家映画賞をはじめとする主な映画賞の助演賞を総なめした。原題は「心を冷やす」という意味を持つ、マドゥライ名物のアイスクリーム・シェイクの名前。(cinetamaより:こちらの最後に写真があります)

【作品情報】
 監督:カールティク・スッバラージ(『ペーッタ』)
 音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン(『キケンな誘拐』、『僕の名はパリエルム・ペルマール』)
 出演:シッダールト(『バードシャー テルグの皇帝』)、ボビー・シンハー(『キケンな誘拐』)、ナーサル(『バーフバリ』二部作)、ヴィジャイ・セードゥパティ(『キケンな誘拐』)、カルナーカラン(『キケンな誘拐』)

Jigarthanda New Theatrical Trailer

 

『ジッラ(仮題)』(原題:Jilla/ 2014年/ タミル語)

マドゥライに暮らすシャクティは、地域を支配するギャングのボス、シヴァンの右腕。少年時代に父を警察官に射殺され、シャクティはシヴァンに育てられた。ある時シヴァンは、新しく着任した警視副総監から犯罪集団の取り締まり強化を宣言される。危機感を感じたシヴァンは、嫌がるシャクティを警察官にさせ、取り締まり抑止のため警察署に送り込む。だがそれは、親子断絶の始まりだった。

タミル語映画界の人気俳優、ヴィジャイ(『ビギル 勝利のホイッスル』)と、〝完璧俳優〟と称されるマラヤーラム語映画界の大スター、モーハンラール(『ザ・デュオ』)が共演。ギャングものでありながら、コメディ満載、ダンスもあり、家族のドラマにほろりとする。日本で撮影されたソングシーンが含まれる。

【作品情報】
 監督:R. T. ネーサン
 音楽:D.イマーン
 出演:モーハンラール(『ザ・デュオ』)、ヴィジャイ(『サルカール 1票の革命』、『ビギル 勝利のホイッスル』)、カージャル・アグルワール(『バードシャー テルグの皇帝』)

Jilla Official Trailer HD Vijay Mohanlal Kajal Agarwal

 

《インディアンムービーウィーク2020リターンズ 開催概要》
上記2作品を加え、IMW2019〜2020の人気作品を再上映します(ラインナップは近日発表予定です)。

【上映劇場】
 ●キネカ大森:2020年12月11日(金)~2021年1月7日(木)
 ●新宿ピカデリーほかSMT系劇場:2020年12月11日(金)~12月24日(木)
  [同時開催]MOVIX昭島、MOVIX三郷、MOVIX京都、MOVIX堺、MOVIXあまがさき
 ●大阪・なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、名古屋・ミッドランドスクエア シネマ:2020年12月11日(金)~12月31日(木)

主催:SPACEBOX/公式サイト

            

 <IMW>からの素晴らしいクリスマス・プレゼントですね。私も先の10本の中では、カンナダ語映画『浄め』を見逃してしまったので、この作品が<リターンズ>で再上映されることを願っています。ご覧になった方の話では、「カンナダ・ニューウェーブと言えるような、素晴らしい作品」とのことなので、無理しても行っておけばよかった(泣)と後悔している次第です(『マイルストーン』の字幕が忙しくなって、行けなかったのです、シクシク)。なお、<IMW2020>で最初に上映された作品10本に関してお知りになりたい方は、上の「公式サイト」へどうぞ。二度見てもいい作品も多いので、特に『僕の名はパリエルム・ペルマール』、『伝説の女優サーヴィトリ』などは「リターンズ」しようかな、と考えています。今年の年末は、「GO TO <IMWリターンズ>」ですね。

 

【追加情報】アップしてすぐに、「シネブリッジ、SPACEBOXと共同でインド映画専門のVODサービス『インディアン ムービー オンライン』を提供開始」という情報をいただきました。詳しくは、こちらの記事をどうぞ。まずは、『キケンな誘拐』『僕の名はパリエルム・ペルマール』『伝説の女優 サーヴィトリ』『ウィルス』『ビギル 勝利のホイッスル』の5本だそうで、料金は1作品あたり1,500円(税込み、クレジットカード払い)で48時間視聴可能。<IMW2020>が上映されなかった地域の皆さんには大朗報ですね。こちらもぜひお試し下さい。

 

 


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2 コメント

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うぐッ、更に追加なのですね!? (エドモント)
2020-11-06 18:29:06
cinetamaさん こんにちは

今年の東京秋の映画祭の陣では、東京中国映画週間が終わらない内に東京国際映画祭だけでなく、何と、東京FILMEXも同時期開催という、連続して台風がやって来たようなもので、悲鳴を上げております。
更に、インディアンムービーウイーク2020の追加上映があるのですね。嬉しくもあり、辛くもあります。
インディアンムービーウイークでは、新宿
ピカデリーで「無職の大卒」(chinetamaさん絶賛の通り良かったです!)、「ストゥーリ 呪われた町」、「伝説の女優 サーヴィトリ」の3片を見ることが出来ました。
劇場公開での「薬の神じゃない」も、シャー・ルク・カーン主演作品の音楽で始まり、最後まで存分に楽しめました。
映画の題材となった事件の頃に、中国で劇場公開されていたのかもしれませんね。
さて、東京中国映画週間では3片見ることが出来たのですが、そうちの1片「誤殺」2019がインド繋がりの作品でした。
エンドタイトルで「Drisyam」の文字を見付けたので、帰宅後探ってみると、2013年マラーヤム語作品(2015ヒンディー語版も製作されており、中国や台湾での公開はヒンディー語版の可能性有り)のリメイクだということが解りました。
簡単に説明すると、学校のキャンプへ参加した娘が、母親が警察署長で父親が市長選候補の息子に強姦され、そのときの映像をもとに更に迫って来られた際、スマートフォンを奪うつもりが殺してしまう。帰宅した父親は、その話しを聞き、完全犯罪を作り上げようとするが、母親である署長は、激しく一家を追求しようとするというストーリーです。
chinetamaさんは既にご存知だと思いますが、更に探っていたら、本当は見てはいけませんサイトでマラヤーム語版を見付けてしまいました。見ていたら寝る時間なくなるので、少し飛ばしながら見ていたのですが、
「誤殺」では、タイ王国バンコクの郊外のある町(出てくる仏塔の形から、ナコンパトムではないかと思ったのですが、警察署のある中心街はスタジオ・セット撮影のようです)の中国華僑の家族が主人公。托鉢する僧侶に喜捨するシーンが出てくることから、仏教徒に近いようです。
「Drisyam」では、ケララ州の田舎町での家族が主人公。キリスト教徒のようです。
いくつかの設定が異なりますが、ラストシーンでは、「誤殺」では、父親が自首をする設定で終わらせているのが、やはり犯罪を犯した者が逃げ切れるという設定を許さない中国映画に仕上げています。強引で過剰な捜査を行う署長、警察は、タイが舞台という設定で中国での劇場公開許可が下りるように工夫しています。
返信する
エドモント様 (cinetama)
2020-11-07 01:14:57
昨日は、六本木のTOHOシネマズで一瞬だけお目にかかれましたね。
『ドリシャム』に関するながーいコメント、ありがとうございました。
私も『誤殺』のあらすじを読んで、すぐわかりました。

モーハンラール主演のマラヤーラム語映画が先にできて、それからアジャイ・デーウガン主演のヒンディー語版にリメイクされたのですが、どちらもいい出来でした。
特にマラヤーラム語版の、レンタルDVD屋の店主で、アメリカのサスペンス映画をいっぱい見ているから手口を思いついた、という設定は、最初見て感心しました。
ネトフリでも見られたと思うのですが、これはヒンディー語版だったか...。
インドでの公開当時は、東野圭吾の「容疑者Xの献身」のいただきだ、と話題になりましたが、訴えられることもなく、両作品とも大ヒットしました。

中国語版はタイが舞台なんですね。
いろいろ知識を入れて下さったので、こちらもぜひ見てみたいです。
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