アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

劇場再開!【3】インド映画も元気で上映中!

2020-06-01 | インド関連映画

本日、6月1日(月)から営業再開の東京都の映画館。再開準備が遅れてこの週末から再オープンの劇場もあったりしますが、大多数の劇場は様々な準備を経て本日から再び映画を上映しています。本日は月初めの映画の日でサービスデーとなっている劇場が多く、座席数を減らしての上映ながら出足は順調のようです。3月27日(金)から公開されたものの、週末の外出自粛などにブチあたり、さらに緊急事態宣言に阻まれたりして、なかなか皆さんに見ていただけなかった超大作インド映画『サーホー』も首都圏の劇場に戻ってきました! というわけで、あらためて、ご鑑賞の案内をしておきます。

『サーホー』 公式サイト
 2019/インド/テルグ語/169分/原題:Saaho
 監督:スジート
 主演:プラバース、シュラッダー・カプール、ジャッキー・シュロフ、チャンキー・パーンデー、ニール・ニティン・ムケーシュ、マンディラ・ベーディー
 配給:ツイン
※公開中の劇場情報は、公式サイトのこちらでどうぞ。109シネマズは6月5日(金)再オープンの劇場も多いので、しばらくしたら再度チェックしてみて下さいね。

『サーホー』に関しては、先日このブログの記事「『サーホー』ワールドを攻略せよ!<その1>」の登場人物紹介をご覧になった方から、「観て来たんですが人物関係がぐちゃぐちゃで誰が誰で誰が敵で味方なのか、ここまで聞いてもまだわかりません!!」というコメントが寄せられました。初めてご覧になる方は、おおよその登場人物(すごく多いんです しかも、よく似た人が結構いるんです)とその関係を前もって頭に入れておかれた方がいいかと思います。公式サイトの「SAAHO'S WORLD」にも詳しく載っていますが、拙ブログでこれまでにアップした記事もご参考までにアドレスを付けておきます。

『サーホー』ワールドを攻略せよ!
  <その1>登場人物紹介
  <その2>謎の事件が多すぎる!
  <その3>プラバースに惚れるな!
  <その4>幕が明日上がる!

映画『サーホー』オープニング映像

 

上のオープニング映像もしっかりとご覧になって、『サーホー』をぜひ攻略して下さいね。あと、『サーホー』上映中の新宿ピカデリーでは、昨年1月に公開されて好評を博したインド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015)がアンコール上映されています。こちらも、心温まる作品ですので、自粛疲れを癒やしてくれると思います。

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』 公式サイト
 2015/インド/ヒンディー語/159分/原題:Bajrangi Bhaijaan
 監督:カビール・カーン
 主演:サルマン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラー、カリーナ・カプール、ナワーズッディーン・シッディーキー
 配給:SPACEBOX

©Eros International all rights reserved ©SKF all rights reserved

上映時間等は、新宿ピカデリーのサイトをご参照下さい。また、MOVIXさいたまでも上映中です。お近くの方はこちらへもどうぞ。

下には、バジュランギ兄貴が初登場するソング&ダンスシーンを付けておきます。ここでみんなが「セルフィーを撮ろう」と言っているのは、実はインドのモーディー首相が何かというとセルフィーを撮っていたことに引っかけてあるものと思われます。2014年5月26日に初めて首相に就任したモーディー氏は、国民に親しみを感じさせるためか、外国の要人に会うとすぐ「セルフィー、一緒に撮りましょう」とやっていたんですね。というわけで、就任1年ちょっとで公開されたこの映画を見たインド人は、「ラーマーヤナ」のハヌマーンの歌+セルフィーで、インド人民党のモーディー首相を思い浮かべたに違いありません。ところが、首相のヨイショ映画か、と思わせておいて、それを蹴飛ばすような素晴らしいラストにしたカビール・カーン監督。見事な演出に拍手喝采なのでした。

「バジュランギおじさんと、小さな迷子」【1.18公開】底抜け正直者パワン登場!ダンス映像

 

このほか、『バーフバリ』2作もあちこちでくり返し上映されています。絶叫上映や応援上映ができない今、席を一つ空けるのならそこにバーフバリの座像パネルを座らせて、「バーフバリとペア座席で鑑賞上映!」とかできないかなあ、とか、いろいろ夢想しています。

↑隣の席に、こんな方が...

費用がかかるし、無理かなあ...。登場人物から好きな人のを選べるようになっていて、「私の隣はカッタッパ!」とかだと嬉しくてまた見てしまうんですが。

 

そして、こちらでもお知らせしたように、『タゴール・ソングス』は本日、めでたく初日を迎えました。パチパチパチ ご支援、ありがとうございます。ぜひ、ポレポレ東中野にもお運び下さい。

『タゴール・ソングス』  公式サイト
 2019/日本/105分/ベンガル語、英語/ドキュメンタリー
 監督:佐々木美佳
 製作・配給:ノンデライコ
6月1日(月)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開

予告編は何度もご紹介したので、映画の中でナイーム君という青年が歌う印象的な曲「赤土の道」のベンガル語歌詞付き動画を付けておきます。「♫村を旅立ち、赤土の道を歩む、私の心が惹かれるほうへ♫」という歌詞が何度も繰り返されます。

Gram Chara Oi Ranga Matir Poth | Rabindra Sangeet | Shironamhin

 

それからご紹介が遅れていますが、先日情報解禁になったインド映画『WAR ウォー!!』(2019)のことも、メイン画像をいただきましたので少しだけご紹介を。

© Yash Raj Films Pvt. Ltd.

『WAR ウォー』  公式サイト    
 2019/インド/ヒンディー語/151分/原題:WAR
 監督:シッダールト・アーナンド
   出演:リティク・ローシャン、タイガー・シュロフ、ヴァーニー・カプール
 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

詳しくは後日ご紹介しますが、インドの情報機関RAWを舞台に、先輩エージェントのカビール(リティク・ローシャン)と、彼に訓練される後輩エージェントで、カビールとはある因縁を持つハーリド(タイガー・シュロフ)との間に生じる、信頼と裏切りの物語が描かれていきます。アクションシーンがいずれも素晴らしく、さすが、リティク・ローシャンとカトリーナ・カイフを起用して、トム・クルーズとキャメロン・ディアスの『ナイト&デイ』(2010)の公式リメイク作品『バン・バン!』(2014)を撮り上げたシッダールト・アーナンド監督ならでは、の出来に仕上がっています。予告編も間もなくアップされると思いますので、とりあえずインド版予告編でご辛抱下さい。こちらでご紹介した通り、昨年のインド映画興収第1位の作品です。

War Official Trailer | Hrithik Roshan, Tiger Shroff, Vaani Kapoor | Most Popular Trailer | New Movie

 

では皆様、インド映画&インド関連映画で、緊急事態宣言下の疲れを癒やして下さいね。

 


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4 コメント

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Unknown (スズサワ)
2020-06-06 09:15:29
サーホーにはジャッキーシュロフパパとチャンキ・パンデさん出てるんですか!? 懐かしい!観たくなりました。観に行きます。
返信する
スズサワ様 (cinetama)
2020-06-07 14:44:18
コメント、ありがとうございました。

おっしゃる通りです。
『WAR ウォー!!』主演のタイガー・シュロフのパパ、ジャッキー・シュロフとチャンキー・パーンデーが重要な役で出ています。
この2人に注目なさるとは、古くからのインド映画ファンでいらっしゃるんですね。
チャンキー・パーンデーは、『DON 過去を消された男』等とは髪型が全然違うので、ぜひ、公式サイトで顔を確認なさってからお出かけ下さい。
楽しんできて下さいね!
返信する
Unknown (naoki)
2020-07-24 21:55:46
cinetama先生
大変久しぶりにこちらのサイトにやってきました。
愛の不時着と梨泰院クラスに浮気しておりました。前者は3巡もしてしまいました(笑)。

ボリウッドは,昨年シネ・リーブル梅田でみた バジュランギ シークレットスーパースター ヒンディーミディアム ガリーボーイをdvdでたまに繰り返しみているくらいです

今年はご承知のようにコロナで1月にナチスのジョジョラビットみて以来,映画館行っていません(私がよくても妻が神経質で許可でません(T_T))

またもうちょっとしたらボリウッド見に映画館いきたいものです。
ネトフリももしかするとインドにvpn偽装すればたくさんみられるのかなあってちょっと思っております。

では先生,今後もご活躍を! わがOUFSのキャンパスも移転しちゃうようで(先生からすると移転は二度目ですかね),移転前にいきたいとおもいつつコロナで遠慮しています
返信する
naoki様 (cinetama)
2020-07-24 22:47:58
お久しぶりのコメント、ありがとうございました。

「梨泰院クラス」は私も結構ハマりました(笑)。
でも、見ていたお陰で、会長役のユ・ジェミョンの顔が見分けられるようになり、『悪人伝』や『ブリング・ミー・ホーム』で「あー!」と言えて助かりました。
「愛の不時着」は、ハングライダーで不時着した時点で「こんなん、ナイナイ!」と思ってしまい、その先をまだ見ていません。
3巡なさるほど面白いなら、ネトフリがうるさい(途中でやめたコレと「ファラン」を、続けて見ろとメールが来る)ので、再度チャレンジしようかと思っています、ヒョンビン好きだし。

インドのネトフリにインド在住者のフリができるなら嬉しいのですが、vpn偽装しても「こいつ、カネ払ってないぞ」とすぐバレるのではと思いますよ。
インドのIT実力を侮ってはいけません。
インド・アマゾンだけでも、海外から買えるようにしてくれるといいんですが。(アメリカは買えるのに...。でも、ろくなソフトがない)

日本の映画館は、まだちょっと、という方が結構いらっしゃるみたいですね。
映画館自体は感染予防策を厳密に実施しているのですが、行き帰りの電車や街中が絶対安全とは言えませんし、最近は暑いせいか、マスクをしていない大人たちもよく見かけます。
どこで接触感染、飛沫感染するかわからないので、naokiさんの場合も、奥様を安心させてあげるためにも用心しておかれた方がいいと思います。
あと1年ぐらいは、こんな感じが続くのかも知れませんね。

大阪大学外国語学部の箕面新キャンパスは、来年春から使用されるみたいですね。
駅からも近くなり、よかったと皆さん喜んでらっしゃるのでは。
新キャンパスで入学式や、対面授業ができることを祈っています。
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