アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

@香港:お買い物大収穫

2011-08-22 | アジア映画全般

香港では見る映画が少ないため、お買い物に走っています。巡るのは、本屋とDVD屋さんです。

本屋では、まず、ミラマーのショッピング・センター地下にある商務印書館をチェック。最初に、「光與影的集体回憶」(明報雑誌、2011)という香港の大衆文化全般を扱った大型本をゲット。先月出たばかりで、あちこちの本屋でディスプレイしてありました。かなりミーハー度が高い内容で、レスリーもいっぱい登場しています。その他、「香港的『中國』:ショウ氏電影」(OXFORD、2011)など、映画関係の新しい本がいろいろ出ていたので、あれこれ買い込んでしまいました。1香港ドルが10円だと、財布の紐はもうユルユルです。

その後、映画を見るついでに旺角の商務印書館にも行ったところ、「香港黒詞典」(次文化堂、2011)という面白そうな本を発見。黒社会、つまりヤクザ言葉を中心に俗語を集めてある本で、”郁手(ヨクサウ)”(かかれ、やれ)や”大耳[穴+隆](タイイーロン)”(高利貸、サラ金、ヤミ金)など知っている単語もいくつか出ていますが、知らない言葉がわんさか載っています。それぞれに意味と由来が書いてあるのですが、著者は次文化堂の社長とかで、くだけた説明になっていて面白いです。とはいえ、これを学んでも実際には使うことはないなあ....。商務印書館にあった本(1冊だけしかなかった)はたくさんの人が立ち読みしたらしく、ヨレヨレだったので、あらためて油麻地の中華書局で新本を購入しました。

あと、本と言えば、5月6日の記事に書いた雑誌「香港電影」のオフィスにも行き、やっと購読料を払うことができました。隔月刊6号分、航空便で420.6ドルです。オフィスにいたのはやさしげな青年編集部員1人だけ。オフィスの写真を撮らせてもらおうとすると、「僕は写さないでね」とおっしゃるので、こんな感じになりました。右の方に写っているのは返本の雑誌の山です。正面から写すとこんな感じ。地震があったら崩れるぞ~。

ここの編集部では、他にも「電視劇」とか数種類の雑誌を出しているそうで、この返本の山は「香港電影」だけではないらしいのですが、それにしても先行きが心配になる風景でした。

「香港電影」のオフィスは観塘にあるのですが、前にも書いたことがあるようにこの辺は中小企業地帯というか、小さな製造業や会社がわちゃっと集まっている所です。ここ数年の間に駅前に創紀之城という高層ビル群ができ、それが5番目まで完成してショッピング・センターもできたため、駅前だけは少し様子が変わりました。でも一歩駅を離れると以前のまま。いかにも労働者の町、という雰囲気です。「香港電影」のオフィスに行く途中、おいしそうなマンゴー・プリンがウィンドーに並ぶ茶餐庁を発見。帰りに寄ってみました。

マンゴー・プリンは8ドルだったのですが、予想通り極上の味。高級飲茶レストランよりもおいしかったです。ここはアイスコーヒー(12ドル)もとても味がよくて、また来たいぞ、と思わせられてしまいました。200円でこんな至福が味わえるなんて、やっぱり観塘大好き! 鴻図道の46号あたりですので、観塘好きの方はいらしてみて下さい。

方やDVD屋さんは、まずチュンキン・マンションのプレスト・トレーディングでインド映画のDVDを購入。このビルは両替屋のレートもよく、しょっちゅうお世話になる場所です。両替屋の扉には、9月2~4日にサルマーン・カーン主演『ボディガード』の特別上映がある、というお知らせが貼ってありました。金・土のいずれも午後9時半からと、日曜日は午後5時半からの上映で、チケット代は180、150、120ドルとずいぶんお高いです。プリントを取り寄せるのと、映画館をその時間借り切るのとで、それぐらいの負担になってしまうのでしょうか。ゲストでも来てくれるのならいいけど、これならちょっと待ってDVDで見る方がいいよねー。1枚15ドルだもん。

 香港映画のDVD、というかVCDは、いつも旺角にあるDVD屋さんで買っていたのですが、昨日行ってみるとそのお店が姿を消していたので大ショック。油麻地にあったショボいDVD屋も閉店セール中で、めぼしい物は何もなし。いやー、これは困った。HMVはよくタイトルが揃うのですが、DVDしか売っていないため、よほどのことがないと行きません。ちょっとチェックしたいな、と思う映画に100香港ドルを払うのはつらいので、いつも40数ドルのVCDを買って見ているのです。これなら、映画を見たのと同じ値段なのと、あとの収納もサイズが小さくて助かるんですね~。

で、思い出したのが廟街にあるDVD屋さん。佐敦道から1ブロック入った所のDVD屋、というか、ビデオ屋さんは昔ごひいきだったのですが、昼過ぎまで開かないので、いつの間にか11時頃にはちゃんと開いている旺角の店で買うようになったのでした。その店を思い出し行ってみたところ、ありました、ありました。精美唱片、名前も懐かしいです~。レコード(唱片)売ってた時代からあるので、こんな店名なんですね。

久しぶりに行ってみて驚いたのは、品揃えがすごくいいこと。香港映画、中国映画、台湾映画、それにシンガポール映画など、センスのいい作品が揃っているうえ、こちらの選んだ内容に準じて、「これはどう?」とお兄さんがこれまた「おお!」な作品を勧めてくれます。そういうプロが2人いて、すっかり惚れ込んでしまいました。お兄さんの顔に見覚えはなかったのですが、昔からこんな感じで、この店は行くと山のように買う羽目になったのでした。なぜか、この数年はすっかり存在も忘れていて、ごめんなさい。寵愛が復活してよかったです。

ここでは結局17本の作品を買ったのですが、1枚だけDVDにしました。ふっふっふ、『肉蒲團之極樂寶鑑』です。それも、2Dと3Dの両方になるディスクで、3Dメガネ付き。この映画、ヒットしただけあっていろんな種類のソフトが出ていて、私の買ったのは119ドルの豪華版。他には、2Dで特別映像15分が付いたDVDが109ドル、特別映像なしのDVDが89ドル、そしてVCDが49ドル。お兄さんの、「やっぱり3Dのを勧めるね。みんなこれを買っていくよ」の殺し文句と、ジャケット写真も3D(インドの神様絵図によくある、浮き上がるあれ)なのに釣られて、購入してしまったのでした。

あんまり写真写りがよくないのですが、こんな感じです。さあ、明日は小包製作も含めて、パッキングが忙しくなりそうです。

 


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