ここのところアニメーションの引き出しを開けることが多かったので、タイのアニメーションのこともしゃべりたくなってしまいました。
タイのアニメーションといえば、やっぱり『カーンクルアイ』 (2006)。2006年広島国際アニメーションフェスティバルでも上映された、象さんアニメです。16世紀のタイ・ビルマ戦争を背景に、勇敢な戦闘象を父に持つカーンクルアイの誕生から、彼が成長して一人前の戦闘象となるまでを描きます....てなストーリーはどうでもいい、いやもう子象カーンクルアイのかわいさに、象さんフェチなら(そんな人、いるのでしょうか??)思わず画面をなでなでしたくなるCGアニメです。タイ版VCDのカバーはこちら。
シールのオマケもついてます。なかなかサービス精神旺盛です、というか、お子様向けのサービスですね。予告編もついでにどうぞ。
『カーンクルアイ』はタイで大ヒット、2009年には続編『カーンクルアイ2』も作られています。『カーンクルアイ2』の予告編も付けておきます。
ところで『カーンクルアイ』は、インドでも公開されています。インド版のタイトルは『ジャンボ』。ジャンボぉ?? ディズニーのアニメ『ダンボ』 (1941)からの連想ですかねー。インド版のDVDもいろいろ出ていますが、「セレブレーション・エディション」というのをご紹介。
アクシャイ・クマールが顔を出しているのは、成人後(成象後、と言うべきか?)のカーンクルアイ、つまりジャンボの声を彼が担当しているからです。インドで上映されたヒンディー語吹き替え版予告編をどうぞ。アクシャイ・クマールの声がしっかり確認できますし、最後に顔も出しています。
上のDVDですが、タイ版に対抗してかオマケがいっぱい。プレゼントDVDが1枚ついているほか(私が買ったものには、この間ご紹介した『ハヌマーン』のDVDがついてました。もう持ってるから要らんっちゅーねん)、キャラクター・カードまで。下にカーンクルアイ(泰)=ジャンボ(印)と恋人チャバーケーオ(泰)=ソニア(印。好きね~、インド人、この名前)の成象&子象のカードを付けましたが、全部のキャラのカードが揃っていて計30枚という豪華版。それぞれに体重、身長等のデータも付いています。ひょっとしたら、オリジナルのタイ版があるのかも知れませんね。
日本では映画祭上映だけで、一般公開やDVD化がなかったのは残念ですが、今からでもいいから『カーンクルアイ』1と2を一緒にしてDVD発売してくれないかな~。
タイにはほかにも面白いアニメがいっぱいあって、「ハヌマーン」もテレビアニメですがインドよりずっと出来のいいのがあります。予告編がなかったので、ハヌマーンのキャラ・デザインがよくわかるように、VCDカバーに加えて、ディスクの絵とおまけのシールも並べておきます。
タイ映画は、トニー・ジャーとニュー・ハーフ以外にも売れそうなアイテムがいっぱい。そうそう、トニー・ジャー主演作『マッハ!3』 (2010/原題:Ong Bak 3)はインドでも上映中でした。3月にムンバイで撮ったポスターです。
インドではジージャーの『チョコレート・ファイター』(2008)も公開済み。日本映画よりもずっと、タイ映画はインドに浸透しています。