香港映画関連のお知らせを相乗りさせたいので、こんなタイトルにしました。「新聞(サンマン)」は広東語で「ニュース」のことです。余談ながら、日本語の「新聞」は「報紙(ポゥジ)」となります。
①香港映画『追龍』昨日より公開中!
こちらのブログでは1ヶ月も前にご紹介してしまったので、お忘れかも知れませんが、いろんな意味で興味深い作品『追龍』が昨日、7月24日(金)に封切られました。こちらにも書きましたが、興味深いのは劉徳華(アンディ・ラウ)と甄子丹(ドニー・イェン)の初共演作であること、戦後香港の裏社会の大物リー・ロックと「跛豪」をダブル主人公にしていること、王晶(バリー・ウォン)の共同監督を務める關智耀(ジェイソン・クワン)が撮影監督としてすでに著名であり、かつマレーシア映画『Puteri Gunung Ledang(レダン山の王女)』(2004)で撮影監督デビューをしている人であること等々で、これに比べれば、2017年香港映画興行収入第4位なんてのは「ま、それぐらいは行くわよね」です。
実は、『追龍』の配給会社はインターフィルムさんで、インド映画『WAR ウォー!!』の配給協力会社なんですね。私は『WAR ウォー!!』のお手伝いをちょろっとやったため、インターフィルムの方がご親切にも『追龍』の新しいチラシやパンフ、上写真のようなポスカ等を送ってきて下さった、というわけなのでした。お気遣い、すみません~。上のポスカは香港版ポスターの1つのようで、パンフの中にはほかにもカッコいいポスターが紹介してあります。パンフに評論をお書きになったのは紀平重成さんで、「香港警察への冷ややかなる眼差し 正義なき時代を活写する実録映画」というタイトルのこのご文章は必見です。王晶監督も、ここまで深読みしてもらえば、胸を張りたくなるでしょう(^^)。
そして、アンディ・ラウからの結構長いメッセージも届いています。『WAR ウォー!!』のリティク・ローシャンとタイガー・シュロフのメッセージといい、インターフィルムさんはメッセージ獲得がお上手です。機嫌良くしゃべってくれてる華仔(ワーチャイ/アンディ・ラウのこと)も、サービス精神旺盛ですね。続けて予告編も出てきますので、ご覧になって下さい。
映画『追龍』コメント動画(アンディ・ラウ)
あれ、ちょっと字幕がおかしい気が。「ドニー・イェン氏との合作作品」となってますが、「合作(ハプチョク)」は日本語ではやはり「共演」と言わないと変ですね。「日本と香港の合作映画(今は”国際共同製作映画”と言うのが普通ですが)」というような時にしか「合作」は使いませんから。あと、「終於有機会合作(チョンイ・ヤゥゲィウィ・ハプチョク)」と聞こえる箇所は、「やっと共演する機会ができて」とかの意味だと思うのですが、「最後に合作するよい機会で」になっているし。「最後」って、華仔、引退しちゃうの?! とファンが心配しますよ。香港側が付けてきた日本語字幕かも知れませんね。ま、華仔の語りが長く聞けたから、ラッキー!としましょう。というわけで、アンディ・ラウも「映画館で会いましょう!」と言っていますので、公式サイトでお近くの映画館をご確認の上、お出かけ下さい。
②第44回香港国際映画祭は中止となりました
以前、こちらでお知らせした、時期を遅らせて8月開催となる予定の第44回香港国際映画祭ですが、2、3日前にこんなお知らせが来ました。
香港も、新型コロナウィルスの感染者がまた増加中で、本日は新規感染者数が133名となり、ここ2、3日ずっと記録更新しています。133名中海外からの帰国者は7名とかで、126人が香港で感染した人となり、不安が広がっているため、映画祭の事務局も中止の判断をしたのでしょう。仕方がないですね。国安法のこともあるし、映画祭自体も今後どうなっていくのか心配です....。