アジア映画巡礼

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2018年インド映画国内興収トップ10

2019-01-13 | インド映画

IMDbのこちらのサイトに基づき、インド映画の2018年国内興収トップ10をリストアップしてみました。Yahoo!のデータとは違っているものがあったりしますが、悪しからずご了承下さい。

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2018年インド映画国内興行収入トップ10

1.『2.0』 40億100万ルピー
  言語:タミル語
  監督:S.シャンカル
  主演:ラジニカーント、アクシャイ・クマール、エイミー・ジャクソン、アーディル・フセイン
※『ロボット』(2010)の続編。CG処理に時間がかかり、当初予定より公開がだいぶ遅れました。日本の配給会社さんも、複数社が興味を示しておられたのですが、さて。

2.0 - Official Trailer [Hindi] | Rajinikanth | Akshay Kumar | A R Rahman | Shankar | Subaskaran

2.『Sanju(サンジュー)』 34億ルピー
  言語:ヒンディー語
  監督:ラージクマール・ヒラーニー
  主演:ランビール・カプール、ヴィッキー・カウシャル、パレーシュ・ラワル、ソーナム・カプール
※現役俳優サンジャイ・ダットの伝記映画。芸達者な俳優たちがそっくりさんに扮して、親子の情愛や友情、各時代と映画界の内幕を描く良質な作品に仕上がったのですが、やはり日本人観客むけとは言いがたいようで....。

Sanju | Official Trailer | Ranbir Kapoor | Rajkumar Hirani | Releasing on 29th June

3.『Padmawat(パドマーワト)』 29億2600万ルピー
  言語:ヒンディー語
  監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
  主演:ディーピカー・パードゥコーン、ランヴィール・シン、シャーヒド・カプール、アディティ・ラーオ・ハイダリー
※重厚な歴史映画。日本のある配給会社にも売り込みがあったのですが、日本人にはまったく馴染みのない13世紀のインド王朝の話なので、買い付けられなかった模様。

Padmaavat | Official Trailer | Ranveer Singh | Shahid Kapoor | Deepika Padukone

4.『Simba(シンバ)』 19億300万ルピー
  言語:ヒンディー語
  監督:ローヒト・シェーッティー
  主演:ランヴィール・シン、サーラー・アリー・カーン、アジャイ・デーウガン
※アジャイ・デーウガンの正義の警官シリーズ『Singham』(スーリヤ主演のタミル語映画のリメイク)のスピンオフ作品。サーラー・アリー・カーンはサイフ・アリー・カーンと前妻アムリター・シンの娘で、少し前に『Kedarnath(ケーダールナート)』でデビューしたばかり。

Simmba | Official Trailer | Ranveer Singh, Sara Ali Khan, Sonu Sood | Rohit Shetty | December 28

5.『Race 3(レース3)』 16億6100万ルピー
  言語:ヒンディー語
  監督:レモ・デスーザ
  主演:サルマーン・カーン、アニル・カプール、ボビー・デオル、ジャクリーン・フェルナンデス
※2018年のヒンディー語映画のトレンドの1つが、過激なアクション映画。「レース」シリーズにサルマーン・カーンが初参戦、過激なアクションと華麗なダンスシーンを見せました。

Race 3 | Official Trailer | Salman Khan | Remo D'Souza | Releasing on 15th June 2018 | #Race3ThisEID

6.『Sarkar(政府)』 15億800万ルピー
  言語:タミル語
  監督:A.R.ムルガダース
  主演:ヴィジャイ、キールッティ・スレーシュ、ヴァララクシュミ・サラトクマール
※ヴィジャイ強し! 昨年の『マジック』に続き、今年も堂々ランクイン。

Sarkar - Official Trailer Tamil | Thalapathy Vijay | A.R Murugadoss | A.R. Rahman | 2018

7.『タイガー・バレット(Baaghi 2)』 16億700万ルピー
  言語:ヒンディー語
  監督:アフメド・カーン
  主演:タイガー・シュロフ、ディシャ・パタニ(ディシャー・パターニー)
※1月15日に日本版DVD発売。原題の意味は「反逆者2」で、2016年作品の続編。アマゾン沼のサイトはこちら

※※(追記1/16)アマゾン沼から、「予約注文された以下の商品が、注文時の価格から¥1,108安くなりましたのでお知らせいたします」というメールが到着。「タイガー・バレット [DVD] ご注文時の商品価格: ¥4,104 発送時のお支払い金額: ¥2,996  差額合計: ¥1,108」なんだそうです。届いたDVDには「¥3,800(税抜)」のシールが貼ってあったのですが、何らかの理由でディスカウント。これまでにも少額のディスカウントはあったのですが、こんなに大差となったのは初めてです。

Baaghi 2 Official Trailer | Tiger Shroff | Disha Patani | Sajid Nadiadwala | Ahmed Khan

8.『Thugs of Hindostan(インドのタグたち)』 13億ルピー  言語:ヒンディー語

  監督:ヴィジャイクリシュナ・アーチャーリヤ
  主演:アーミル・カーン、アミターブ・バッチャン、カトリーナ・カイフ、ファーティマー・サナー・シャイク
※期待のアーミル・カーン作品でしたが、ふたを開けてみれば『パイレーツ・オブ・カリビアン』もどき、等々さんざんな映画評の嵐に。

Thugs Of Hindostan - Official Trailer | Amitabh Bachchan | Aamir Khan | Katrina Kaif | Fatima

9.『Badhaai Ho(お祝いを)』 13億6000万ルピー
  言語:ヒンディー語
  監督:アミト・ラヴィンドロナート・シャルマー
  主演:アーユシュマーン・クラーナー、サニヤー・マルホートラー、ニーナー・グプター
※ヒンディー語映画の今年のもう一つのトレンド、「低予算映画の大ヒット」の代表格。製作費は3億ルピーで、『Thugs of Hindostan』の9分の1。

‘Badhaai Ho’ Official Trailer | Ayushmann Khurrana, Sanya Malhotra | Director Amit Sharma

10.『Rangasthalam(舞台)』 15億700万ルピー
  言語:テルグ語
  監督:スクマール
  主演:ラーム・チャラン、サマンサ・ルス・プラブ、アーディ、プラカーシュ・ラージ
※『マガディーラ 勇者誕生』(2009)のラーム・チャラン主演作。相手役は『マッキー』のサマンサ・ルス・プラブ。

Rangasthalam Theatrical Trailer | Ram Charan | Samantha | Aadhi | DSP | #RangasthalamTrailer

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日本版DVDの発売はもう1作品予定されており、ヴィクラムとエイミー・ジャクソン主演のタミル語映画『I』(2015)も『マッスル 踊る稲妻』 というタイトルで2月1日に発売されます。アマゾン沼のサイトはこちらです。拙ブログでのご紹介はこちらで、公開時にチェンナイで見た時のものです。DVDソフトは一昔前のラジニカーント作品か、と思うようなダサい邦題ですが、映画自体はすごい力作で、かつ非常に特異な作品となっています。監督名が今度も「シャンカール」と誤記されていますが、正しくは「シャンカル」ですので念のため。日本では、一度誤記されると訂正することがほとんど不可能ですので、配給会社様、ソフト発売会社様、何とぞ不要な音引きは入れないようお願い致します。カタカナ表記、いつでもお手伝い致しますので(ヒンディー語以外は専門家にうかがって、お知らせ致します)、ご連絡下さい。

 

 


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2 コメント

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シャンカールは (かわぐち)
2019-01-14 19:30:33
おそらく日本ではシタール奏者でビートルズなどにも影響を与えたラヴィ・シャンカールの表記が定着してるので、そのような表記にしたのだろうなと思ってます。

アーミルの映画はミスターパーフェクショニストの異名をとる彼がなぜ脚本、設定をあれで良しとしたのか、なぜ出演しようと思ったのか、予告編だけ見てもちょっと理解できなかったです。アミターブバッチャンとよほど共演したかったのでしょうか?

この中では一番観たいのは新婚カップルの映画なんですが、DVDリリースだけでもないかなぁと悲観しながら待ちわびることにします。
バーフバリの大ヒットの影響で南の映画は日本公開しやすくなるかもしれませんね。

今年もいろんなインド映画の情報楽しみにしております。
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かわぐち様 (cinetama)
2019-01-15 01:35:24
コメントをありがとうございました。

おっしゃるとおり、「シャンカール」は数十年前に「ラヴィ・シャンカール」という紹介がなされたのが元凶ですね。
『ロボット』の時の配給会社さんも「シャンカール」としていたので、お話を聞くと、「ネットで調べたら”シャンカール”の方がヒット件数が多かったから」というお返事が返ってきました。
ネットはつい多数派を信じてしまうので、これも困りものです。

今年もインド映画が多数公開されるといいのですが、なかなかタイトルが聞こえてきません...。
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