Netflixからお知らせメールが来て、「『グンジャン・サクセナ -夢にはばたいて-』8月12日水曜日配信開始」とあり、びっくりしました。これまでもインド映画の新作が配信開始ということで案内が来たことはあったものの、カタカナ表記が違っていたり(『ブーブル(原題:Bulbbul)』は正しくは『ブルブル』。今考えると、日本語の”ブルブル(震える)”と間違えられないようにという配慮かも知れませんが、ホラー映画だし『ブルブル』でもよかったのでは? なお、ブルブルはヒロインの名前です)してあまり乗れなかったのですが、今度はこちらでも取り上げた作品なので一挙に注目してしまい、インドも日本も同時配信開始なんだなあ、と感慨深くメールを読みました。下は、それに添付されてきた画像です。
ほかにも、前述のブログ記事「配信で公開されるインド映画はいくら稼ぐのか」では取り上げなかったのですが、インドでも最近話題となった次のような作品が日本でもリリースされます&されています。この3作品、私も未見なのですが、データを付けて簡単に紹介しておきましょう。
間もなく配信 配信中
『グンジャン・サクセナ -夢にはばたいて-』
2020年/インド/ヒンディー語/?分/原題:Gunjan Saxena : The Kargil Girl
監督:シャラン・シャルマー
主演:ジャーンヴィー・カプール、パンカジ・トリパーティー、アンガド・ベーディー
インドでの配信日:2020年8月12日(水)
日本での配信日:2020年8月12日(水)
GUNJAN SAXENA: The Kargil Girl | Official Trailer | Netflix India
<ちょっとひと言>
実在のインド軍女性パイロットを主人公にした物語。1999年のカールギルでの軍事衝突事件時に活躍した女性で、そのため原題の副題が「カールギル・ガール」となっています。ジャーンヴィー・カプールは、ご存じの方も多いと思いますが、『マダム・イン・ニューヨーク』(2012)の主演女優シュリーデーヴィー(シュリデヴィ)の長女です。1997年生まれの23歳で、2018年2月に母を亡くした時はデビュー作『Dhadak(鼓動)』の公開直前でした。『Dhadak』の演技はまずまずの合格点で、その後、Netflix配信のオムニバス映画『Ghost Stories(幽霊物語)』(2020)のゾーヤー・アクタル監督作品に出演、介護人として奇妙な家にやってきた娘の役を無難にこなしていました。『グンジャン・サクセナ』でも、ノーメークに近い顔で軍隊の女性パイロット役をがんばって演じています。この間見たネットの映画評では、父親役のパンカジ・トリパーティーが誉めてあったので、楽しみです。
『クラス '83』
2020年/インド/ヒンディー語/?分/原題:Class of '83
監督:アトゥル・シャバルワール
主演:ボビー・デーオール、アヌープ・ソーニー
インドでの配信日:2020年8月21日(金)
日本での配信日:2020年8月21日(金)
Class of ’83 | Official Trailer | Bobby Deol | Netflix India
<ちょっとひと言>
1983年の、ボンベイ(当時)の警察学校が舞台なので、原題が「1983年のクラス」となっているようです。主役のボビー・デーオール(デオル)は、1960・70年代の人気俳優ダルメーンドルの次男。長男は『ガダル~憎しみを越えた絆~』(2001)などの俳優サニー・デーオール(デオル)で、1983年にデビューした兄に続き、1995年にデビューしたボビーもたちまち人気者となりました。特に1998年の『Soldier(ソルジャー)』は大ヒット、トップスターになるかと思われたのですが、2000年代に入ると徐々に失速し、近年はほとんど映画に出ていませんでした。しかし、2018年の『Race 3(レース3)』からまた復活、本作では51歳という実年齢に近い役で、渋い演技を見せてくれそうです。
『孤独の夜』
2020年/インド/ヒンディー語/149分/原題:Raat Akeli Hai
監督:ハニー・トレーハン
主演:ナワーズッディーン・シッディーキー、ラーディカー・アープテー、ティグマーンシュ・ドゥーリヤー
インドでの配信日:2020年7月31日(金)
日本での配信日:(配信中)
Raat Akeli Hai | Official Trailer | Nawazuddin Siddiqui, Radhika Apte, Honey Trehan | Netflix India
<ちょっとひと言>
本作の配信サイトでは、「ナワーズッディーン・シッディーキー、ラーディカー・アープテー」という正確な人名表記が使ってあり、ちょっと感動しました。日本で公開された作品のスタッフ&キャスト名表記は、きちんとチェックなさっているのですね、ネトフリさん。簡単なようですが、これができるだけでも拍手パチパチです。願わくば、初めて出てくる名前もなるべく正確に表記してほしいのですが、本作の配信サイトにあった「カリッド・ティアブジ(Khalid Tyabji)」は「カーリド(or ハーリド)・タィヤブジー」だというのを調べるには、やはりヒンディー語(またはウルドゥ語)の知識がないとダメなので、ぜひ、それができる人を1人、日本のネトフリで雇っていただければ嬉しいです。ネトフリのインド映画はヒンディー語のものだけではないのですが、とりあえず一番数が多くて、今後も映画、ドラマともに配信作品数が増えると思うため、ぜひお願い致します。
さあ、では明日は『グンジャン・サクセナ』を見ることにしましょう。インドとの同時配信なんて、ちょっとワクワクしますね♥。