東京モノレールは2021年3月13日にダイヤ改正を行なった。朝とデータイムの改正概要は以下の通り。
●朝時間帯において、普通列車の運転間隔を4分とし、8時台の運転本数を18本から15本に減らす。
●データイム時間帯において、空港快速、区間快速、普通を毎時5本ずつ計15本運転していたのを、空港快速、普通を毎時6本ずつ計12本の運転に減らす。
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コロナ禍による空港利用客の減少を受けて、利用客が半減した東京モノレール。特に10~16時台下りは53%、17~19時台下りは55%減少した。そこで運転本数を減らす見直しを行なうことにした。
区間快速については、羽田空港第2ターミナル発5時11分の上り初電を残して全廃となった。初電だけ区間快速なのは、乗降客数の少ない通過駅において、職員の勤務時間を削減するためではないかと。
●朝時間帯
まず、早朝5時台の浜松町発を見ると各4区3空1の計8本を各6快1の計7本に減らしている。区快2本は各停に格下げ、18分発の区快は廃止となり24分発の各停を20分に繰上げ統合する形だ。次に6時台は各6区3空4の13本あったのを各8空3の11本に、区快だけでなく空快も廃止して、約10分だった優等の運転間隔を約20分としている。
平日7時台からは普通列車のみが走る。リリースにある通り、最短3分20秒間隔だったのを4分毎に拡大、運転本数を17%削減することにした。改正前の3分20秒間隔は、7時50分発から8時40分発までだったが、改正後の4分間隔は7時00分から9時12分と拡大している。そのため、7時台、8時台合わせて35本だったのが30本と14.3%減となっている。同時間帯の利用客減は下り42%、上り44%だから、本数減らしてもコロナ前より空いている。改正前の空港快速は9時40分からの運転だったが、今回の改正では普通を格上げして、9時22分、32分に空港快速が設定されている。
土休日は6時台が空4区3普6、7時台が空3区3普7と13本ずつ運転されていたのを6時台が空4普6の10本、7時台が空4普8の12本としている。空港快速は00、15、30、45発とわかりやすくなり、その4分後の普通が待避で羽田までの有効列車となる。この辺は減らし過ぎると、減便のない京急へ客が逃げる恐れがある。
●データイム
改正前は平日9時40分(土休日9時)から17時まで、12分サイクルに普通、区快、空快1本ずつ、毎時運転本数は普5区5空5の計15本となっていた。改正後は平日9時46分から16時20分、土休日9時06分から17時まで、10分サイクルに普通1、空快1、毎時運転本数は普6空6の計12本となる。
普通は昭和島で空港快速に抜かれるから、羽田までの有効本数は毎時6本と京急と同じになる。改正前は、区間快速も含めた毎時10本で京急よりフリークエンシーに勝っていたのだけど。空港快速を区間快速にすれば、普通は逃げ切れることに、空港快速は所要時間が数分増になるが、有効本数は増え、平均待ち時間は6分から3分に縮小する。
区間快速停車駅である天王洲アイル、大井競馬場前は毎時10本停車していたのが、毎時6本に減る。一方、普通しか停車しない昭和島、整備場、新整備場、天空橋は、毎時5本から毎時6本に増える。整備場や新整備場へのデータイムの需要は停車本数を増やすくらいあるのだろうか。羽田イノベーションシティ需要のある天空橋を、区間快速の停車駅に加えた上で、15分サイクルに普通、区快、空快1本ずつでいいと思うのだけどね。土休日だけでも。具体的には、浜松町発で、空港快速の4分後に区間快速、さらにその3分後に普通を設定する。つまり、00空 04区 07普 15空とすれば、普通の昭和島待避が免れ、羽田までの有効本数が毎時12本に倍増することになる。需要が少ないうちはこれの方がいいのかと。
大井競馬場前では、停車列車が減ったことで競馬客で混雑すると思われたが、現状では上限5,000人に制限している。これが解除になったら、10分間隔の普通で捌ききれるのだろうか。天王洲アイルは通勤客の比率が高いから10分間隔でいいと思うのだけど。
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