いすみ鉄道では2/10にダイヤ改正を行なった。改正概要は以下の通り。
●平日
★地元高校からの要望にお応えし、通学需要に対応した時刻変更を行なう。
★大原~大多喜間に1往復増発する。
●土休日
★データイムの大多喜折り返し2本を廃止し、直通運転を行なう。
★午前中に急行を1往復増発する。このことで、午後の急行1往復の設定を見直す。
★上総中野駅での小湊鉄道との接続時間に余裕を持たせて、お客様の滞在時間を確保、その間に付近住民によるイベントの開催を計画している。また、それ以外にもイベント企画に対応したダイヤとなる。
他社より1ヶ月以上早いダイヤ改正。そのせいだろうか改正概要や時刻が明らかになったのは、10日前の1月31日だった。大手私鉄以外でJRグループの改正に合わせないというのは珍しい。そのため、改正後の時刻表を印刷物として配布するのはJR改正後とし、当面は公式HPのpdfで対応することになる。このタイミングでの改正となったのは、キハ28の検査終了と3連休輸送に合わせてきたのだろうか。いすみ鉄道らしいといえば、いすみ鉄道らしいけど。
平日はまず、通学需要に対応するため、大原発1244の普通が5分繰り下げの1249に、繰り下げにも伴い交換駅が国吉から上総東に変わるので、上総東から大多喜までは9分繰り下げ、大多喜から先も7分繰り下がる。それと上総東で交換する上り大原行は、大多喜での10分停車を3分停車に見直し、大多喜発1237に繰上げ、大原着は5分繰上げの1312となる。このことで安房鴨川行への乗り換え時間が2分から7分となり、だいぶ余裕が出てくる。
夜間時間帯には、大多喜発1926の大原行と、大原発2013の大多喜行を増発することに。大原発2013は東京発1816の通勤快速から16分で接続することになる。JRでは減便が続く中、夜20時台に増発するとは珍しい。1938発とは35分しか差はないけど、1938発は1本からしか接続を受けなのに対し、新設の2013は勝浦行き2本(うち1本は3/17から大原止り)から接続するからな。大原行の方も1956に着いて、普通千葉行に4分で接続する。なお、花金列車に接続している普通勝浦行については、3/17改正で上総一ノ宮以南廃止になるので、接続するのは『わかしお21号』だけになる。
土休日については、データイムを中心に白紙ダイヤ改正となる。
急行は、上総中野発1023の大原行と、その返しの大原発1148の上総中野行を新設、それに伴い上総中野発1504大原行と、その返しの大原発1633の大多喜行を廃止する。午前中に急行を設定した影響で、上総中野発1212については58分繰り下げの1310発に、大原発1352については48分繰り下げの1440発に変更となる。これら急行が廃止されたり、繰り下げられた時間帯には普通列車が代わりに設定されることになる。逆にいえば、大原発1148の急行を設定することで、普通列車は1053発から1245発まで開くことになる。なお、下り急行大多喜行廃止に伴い、上総中野発1625の大多喜行はキハ52+キハ28での運用となる。
改正前では、午前中の急行は大原発918のみだったので、東京発715の『わかしお1号』に乗って大原で46分の待ちぼうけを食らうことになるが、新設の急行は東京発1000の『わかしお5号』から31分待ち、千葉発1010の普通から15分待ちとかなり利用しやすい時間帯になった。また、急行が大原発1440になったことで、大原で『わかしお』から接続、上総中野で小湊鉄道に接続するようになった。逆に小湊鉄道側から急行への乗り継ぎは、ただでさえ悪いのにさらに悪くなった感じがするが。里山トロッコといすみ鉄道の急行の両方に乗るには時間がかかってしまう。
上総中野駅での接続に余裕を持たせるというのは、1038着の小湊鉄道に対しての接続列車を、1045の大多喜行から1116の大原行にすることだと思われる。7分接続は遅れた時に厳しくなるからな。また、国吉での停車時間を、3号は10分、5号は15分に拡大した。改正前は7分しかなかったのを増やしたのだ。15分もあれば、駅舎の中の売店「VALLEY WINDS」で買い物ができるし、南側の何もないところを散策できる。なお、1号については国吉の売店が開店する前なので、7分の停車時間を1分に縮小した。大多喜についても、急行の停車時間を下り10分か20分、上り15分とさせて、何かのイベントに対応したようなダイヤとなった。
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