模型見ながら中国縦断

ＧＷの西日本旅行3日目、今日はあちらこちら寄りながら、岡山から鳥取へ縦断することにした。

岡山発6時14分、山陽本線上りに乗車して、上郡に着いたのは7時07分、ここで智頭急行に乗り換えるのに、岡山寄りの跨線橋を通るのが正解のところを、誤って改札を出てしまい、智頭急行の駅舎を探してしまった。そのため、６分接続の智頭急行は少しギリギリだった。乗った列車は、河野原円心にてスーパーいなばに追い抜かれるため11分停車、久崎でスーパーはくとと交換するため６分停車となった。

佐用着7時50分、姫新線には42分の接続、駅前広場で朝食となった。姫新線に30分ほど乗って、林野着9時06分、そこから40分歩いて湯郷温泉へ向かった。駅前にはタクシーが停まっているが、たまには運動しなければならない。長い時間歩いたので、湯郷鷺温泉館で一風呂、その後、近くにある湯郷てつどう模型館＆レトロおもちゃ館に立ち寄った。

湯郷てつどう模型館＆レトロおもちゃ館は2008年12月にオープン、入場料は400円、入場券は硬券だ。中にはNゲージのジオラマが２つあり、利用者が運転できるようになっていた。ジオラマは京都精華大学の学生が制作したもの、特定のモデルがないものの、広島色のキハ40や三陸鉄道が似合う山のジオラマが精巧にできていた。ジオラマで山というと、トンネルで通過するケースがほとんどだが、広いためか実寸で100メートル以上の高さまで線路が登っていくのが特徴的だ。ジオラマの車両やストラクチャは寄贈品がほとんで、Ｎゲージマガジンや鉄道模型趣味等も寄贈品となっている。そのため、ジオラマだけでなく雑誌でも時間がつぶすことができる。
てつどう模型館＆レトロおもちゃ館なので、Ｎゲージジオラマだけでなく、プラレールやトミカといった交通系おもちゃの他に、ワンピースなどのキャラクターのフィギュアも展示しており、２年前に訪れた海洋堂ミュージアムを彷彿させる。

林野発11時38分の姫新線で列車の旅を再開、津山には12時02分に到着した。乗り換え時間が45分あったので、駅の裏にある津山まなびの鉄道館を少し見物した。まちなみルームのジオラマは2017年４月に開業１周年を記念してリニューアルされた。去年訪れたのが2016年10月だったので半年後のことだ。リニューアル前のジオラマは、芝生のシーナリーベースに線路とバラスト、ストラクチャーも発泡スチロールやそれに紙を巻いたものっだった。リニューアル後は樹を大幅に増やし、ストラクチャーも既製品を含めしっかりしたものに、整備工事が完了された駅前広場もきちんと再現された。津山城は小さくなったが、こっちの方がリアリティがある。山奥にあった中国道は見えにくい位置に移されて、クルマが走っているかとわからなくなった。車載カメラで模型からの展望が楽しめるようになり、ジオラマの周りには観光地案内、さっきまで入っていた湯郷鷺温泉館の露天風呂の写真もあった。

津山発12時47分の姫新線でさらに西へ、中国勝山までにそこそこ降りて、新見方面へ向かう客は11人程度だった。最近の報道から数人程度のイメージだったけど、ＧＷのためかそこそこ利用されている。去年の駅巡りの時はバス移動だった岩山～新見間も久々の鉄道利用だったから新鮮味を感じた。新見には14時34分に到着した。

新見からは15時09分発の特急『やくも』に乗って鳥取県入り、生山を飛ばして、根雨着15時55分、駅巡りで降りた時は滞在時間が短かったから、再び降りることにした。今回の滞在時間は25分、古い町並みを見るだけで、近くの図書館で催されていた「懐かしの鉄道写真展～木島写真館ギャラリー」を見ることはできなかった。

根雨発16時20分の普通は、キハ126のコナンラッピング車両、青い車両がコナンと怪盗キッドが、赤い車両が工藤新一と毛利蘭をテーマとしている。青い車両のトイレのピクトグラムは男女ではなく新一と蘭を模したものとなっている。伯耆溝口では381系と交換、381系が待たされている方だったので、撮影する暇なくすぐの発車となった。

伯耆大山着16時50分、11分接続の山陰本線上りに乗り換え、大山口には17時13分に到着した。大山口駅は一昨年春に改修、山小屋風の外観は、米子工業高等専門学科建築学科の学生がデザインしたもの、地元の木材をふんだんに用い、ホームからはみ出した屋根を下から支えているのが特徴だ。東急池上線の戸越銀座駅が頭をよぎった。68分ほどの待ち時間の間に近くのスーパーへ出かけた。

大山口発18時21分、伯耆大山で18時41分発のスーパーまつかぜに乗り継ぐ。揖屋で普通、乃木でサンライズと交換、薄暗い宍道湖を見ながら西に進む。ホテルのある出雲市には、19時43分に到着した。