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しーさるの鉄日記

『ひなび』と岩手飯岡駅

盛駅は、駅舎側の片面ホームがBRT降車専用、島式ホームは跨線橋右側の駅舎側がBRT乗車専用、跨線橋左側でその逆側が三陸鉄道専用となっている。両ホームは横断帯で結ばれているが、跨線橋は残されて通行止めにもなってない。ただ、跨線橋に登ろうとすると、改札職員に横断帯を勧められる。
BRTの専用道は駅の先の岩手開発鉄道のホーム辺りに車庫まで続いており、そこで折り返すことができる。盛の乗車人員は160人、陸前高田や大船渡の倍以上、気仙沼線BRTの不動の沢の133人を上回り、BRTでは最大の乗車人員となる。気仙沼の鉄道利用乗車人員の139人を越えて、釜石の168人に近い。とはいえ、震災前より半減しており、コロナ前の220人より減少している。津波は盛駅構内までギリギリきており、水浸しになる程度の被害は出た。

盛からは三陸鉄道、券売機で普通の切符を買って、盛を10時03分に出発、学生で混んでいたものの、運よく海側のボックスシートを確保できた。恋し浜着10時19分、待合室に掛ける貝殻に願掛けできるようにするためか3分停車する。50分近く乗って10時52分に釜石に到着した。
釜石からは11時28分の快速『はまゆり』、接続時間は36分あるので、駅前の市場でお土産を買った。快速『はまゆり』は、指定席でなく自由席もリクライニングシートの当たり運用、特に各駅停車となる東北本線内は、ロングシートの701系が殆どなので乗ることができれば大きな当たり運用となる。陸中山田、大槌方面からの三陸鉄道からホーム上5分接続をとってから発車する。小佐野、松倉と釜石の町の中を停車してからは遠野まで通過する。交換待ちによる停車もないので40分間止まらない。といっても、山田線快速『リアス』の上米内~陸中川井の半分だけど。陸中大橋を出ると、オメガカーブで、標高252mの駅近辺から300mまで上昇、さらに土倉トンネルの手前は360m、トンネルを抜けた上有住駅は標高400mとなる。足ヶ瀬トンネルを抜けて、足ヶ瀬駅は標高472mだが、その先は下りで次の平倉駅は389m、青笹は311mで、遠野は266mと陸中大橋くらいまで下りてくることになる。

遠野着12時17分、次の列車まで時間があるので、遠野の町の中を観光することに。レンタサイクルで観光しようと思ったが、26分に伝承園へ向かうバスがあったので、それを使うことにした。12時51分の伝承園バス停に着いたら、カッパ狛犬のある常堅寺経由でカッパ淵へ、そして伝承園へ向かった。昔の曲り家のある伝承園、その中の囲炉裏でおばあちゃんが民話を語り始めたが、13時37分にバスがあったので数分だけ聞いて、伝承園を後にした。遠野ショッピングセンター『とぴあ』のフードコートで昼食をとった後、こども本の森遠野で時間をつぶすことに、名前を見る限りだと児童書しか置いてないと思っていたが、様々な種類の本が独特の基準で分けられており、1時間くらい時間をつぶすことができた。

遠野発16時05分の快速『ひなび』で鉄道の旅を再開する。快速『ひなび』は、去年6月に引退した『SL銀河』の代わりの観光列車として去年12月にデビューした。車両は、去年8月に引退した『リゾートあすなろ』を改造したもの、特に花巻寄り1号車は大きく改造され、4人掛けと2人掛けのボックスシートと、窓向きシートを3席設置したグリーン車となった。外観は白ベースの赤という7年前に八戸線を最後に撤退した盛岡色を踏襲している。『ひなび』は、土曜日は盛岡発10時40分、釜石発16時27分のAパターンで運転しているが、日曜日や連休最終日は盛岡発9時45分、釜石発14時45分のBパターンでの運転となり、早い時間帯での運転となる。今日は連休最終日だからBパターンでの運転だ。Bパターンの下りは、花巻で30分、遠野で48分停車するため、遠野から先はAパターンと同じスジでの運転となる。それ以外は花巻停車が10分前後、遠野停車が30分前後となっている。48分停車だと『とおの物語の館』を見れるくらいだが、30分以下の停車だと遠野駅近くの『とぴあ』で食料などを調達できるくらいだ。
自分の乗る『ひなび』は『はまゆり』の30分ほど後追いだが、遠野で26分停車して間隔は1時間ほどに拡がる。なお、先行する『はまゆり』が小佐野、松倉、岩手上郷と停車するのに対し、『ひばび』は陸中大橋、上有住に停車する千鳥式運転となっている。遠野から先は『はまゆり』が鱒沢、矢幅に停車するのに対し、『ひなび』は通過となっている。『ひなび』は観光列車のため、指定席料金は840円と『はまゆり』の520円より高くなっている。ただ、シートピッチは1200mmと、『はまゆり』の940mmより広く、E657系グリーン車の1160mmを上回る。

遠野を出た快速『ひなび』は、宮守、土沢と停車していく。途中、観光バスが並走して、ガイドさんが手を振っていた。新花巻着15時57分、ここで22分接続の『はやぶさ』に乗り換えれば、19時前に東京に着く。花巻で5分停車して、進行方向を変更、2号車指定席が先頭となる。花巻からの利用客も何人かいた。840円の課金とはいえ、グリーン車以上の居住性だからな。

『ひなび』を花巻で降りて、17時18分の普通盛岡行に乗り継いだ。4両運用で空いている701系普通、ずっと直線の続く区間を100キロ以上で飛ばす。27分乗って、盛岡の2駅手前の岩手飯岡駅に17時45分に到着した。岩手飯岡駅は2022年12月に橋上駅舎化され、東西が自由に行き来できるようになった。新駅舎の内装は地元盛岡のカラマツを腰壁やルーバーに使用、外観は南部鉄器にちなんで金属系となっている。『いわて盛岡ボールパーク』の玄関口となる西口は途中で折れ曲がる階段とエレベーターが吹き抜けの棟に設置、階段の幅は広くイベント客が集中しても捌けるようになっている。橋上駅舎になる前は、改札なしの小さい歩道がホームと駅前広場を結んでいた。東口は自由通路に対して水平に降りている階段が、途中で南北方向に分かれる変わった構造となっている。これは新幹線の高架下にあるため、設計上の制約があったのだろう。こちらは以前から小さな駅舎のある表玄関で、近くにはスーパーもある。

岩手飯岡には28分滞在して、18時13分の盛岡行に乗車、14分で盛岡に着いた。盛岡からは18時50分のH5『はやぶさ』で東京へ帰った。

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