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しーさるの鉄日記

気仙沼線BRT駅巡り(陸前階上~東新城)

BRTの停留所巡り2日目、今日は気仙沼線BRTの残りと大船渡線BRTを半分ほど巡ることにした。利用したきっぷは、デジタル版いわてホリデーパス、通常のいわてホリデーパス同様、岩手県内のJRだけでなく、宮城県内の気仙沼線BRT、秋田県内の花輪線も利用可能だ。デジタル版はTOHOKU Massに会員登録のうえ、モバイルSuicaと連動させてその残高で購入した。通常のいわてホリデーパスはエリア内の駅の指定券券売機か、窓口の営業時間内に買う必要が出てくるが、デジタル版はいつでも購入できるので、窓口のない駅や、あっても営業時間外で通常のものを購入できない場合にはうってつけだ。ただ、購入自体が少し面倒なこと、降りるときには必ずスマホ画面をきっぷの画面にしなければならないというデメリットもある。3月に『ときわ路パス(デジタル)』、先月は『北陸3県2Dayパス』と、デジタルタイプのフリーきっぷを使う頻度は高いものの、降りる直前に画面が表示されないのは少し焦る。

巡った順序は以下の通り。

(23)気仙沼600-616⑰岩月623-625⑱松岩644-648⑯最知703-706⑮陸前階上716-728⑳南気仙沼743-747(22)東新城805-811⑲赤岩港(歩)⑲気仙沼市立病院900-913(21)不動の沢

陸前階上は交換不可、下りホームの柳津寄りに駅舎、上りホーム側にも出口がある。柳津寄りに一般道へ降りれる道路がある。駅舎は鉄道時代と同じ元の、本吉同様スリット状の木材で補強されている。中のトイレは新しく改修され、待合室にはバスロケーションシステムがある。鉄道時代の設備は最近まで残されていたそうだ。乗車人員は123人と、気仙沼線BRTでは不動の沢に次いで多い。他の路線だと作並や戸狩野沢温泉レベルだ。この辺は元々町として栄えただけでなく、津波被害が少なかったためだろう。次の最知までが最初に専用道として震災翌年の2012年12月から運行開始となった。その翌年4月には大谷海岸の近くまで拡大されている。この辺は交換不可の駅が続くので、朝を中心に駅間の待避所で数分停車することがある。陸前階上から1キロ進むと、津波浸水域に入る。

最知は交換不可、両ホームの気仙沼寄りに出口、下りホームの柳津寄りに待合室がある。上りホームは並行する農道に接しており、出口付近に細長いトイレがある。一方下りホームからは専用の通路が50mほど続いており、その脇は交換できる待避所になっている。岩月は2019年3月開設の新駅で交換不可、気仙沼寄りに横断帯があり、下りホーム側から10m歩いたところに出口がある。岩月駅周辺は津波浸水域ではないが、少し走ると津波浸水域に入る。乗車人員は最知が28人、岩月が21人、陸前階上に比べると少ないが、本吉以南よりは多い。次の松岩までが2018年7月に専用道が整備された区間となる。

面瀬川を渡ると、松岩に到着する。松岩は交換可能、上りホームの柳津寄りに出口、横断帯、気仙沼寄りに待合室、トイレがある。下りホーム側にも柳津寄りの横断帯付近から出口があり、隣接するファミリーマートの方へ抜けることができる。津波被害で周辺の民家は少ないが、乗車人員は42人と最知、岩月よりは多い。気仙沼寄りで少し離れている交差点は、専用道から降りれるスペースがある。気仙沼市立病院経由の便は、ここを通って、柳津方面へ戻るかのように県道を1キロ走行、国道45号気仙沼バイパスを2.7キロ走って気仙沼市立病院へ向かう。

気仙沼市立病院は他の病院駅と同じく、病院玄関のバス乗り場と共用している。気仙沼市立病院は2017年2月に開業、開業時は7往復停車していたが、赤岩港付近の専用道ができた後は、経由するのは、気仙沼行が9時00分、55分、12時45分、本吉行が12時09分、14時04分、15時49分の3本だけとなった。乗車人員は4人と清水浜と同じだが、この停車本数では利用されている方かと。気仙沼市立病院へは赤岩港から歩いたのだが、30分以上かかるだけでなく、病院との標高差は30mになる。気仙沼の街の中からコミュニティバスが走っているとはいえ、BRT3本くらいは残す必要はある。気仙沼市立病院を出たBRTは気仙沼バイパスを800m走って右折、町の中を2キロ走って、南気仙沼駅の駅前広場から専用道に戻る。赤岩港を通るBRTは松岩から南気仙沼まで5分かかるが、気仙沼市立病院を通るバスは21分もかかり、16分のタイムロスになる。3往復とも本吉発着で、下りは柳津発に続行するようになっているため、遠回りしているうちに追い抜かれることはない。

松岩から不動の沢までは2020年3月に専用道が整備された区間となる。松岩を出ると間もなく三陸道をアンダーパス、300mほどのトンネルを通過後、赤岩港に到着する。赤岩港は道路を挟んで交互配置、よって両方向とも進行方向後ろ側に出口がある。柳津寄りの上りホーム側が交換可能となっている。2020年3月に専用道沿いに開設された新駅で、上屋、ベンチ、ロケーションシステムはあるものの、待合室やトイレはない。周辺は水産関係の工場がある工業地帯だが、乗車人員は10人と小金沢と並んで少ない。工場に勤めている人はクルマを使うのだろう。

大川を渡り、震災の時の30人を救った命のらせん階段の脇を通ると、南気仙沼に到着する。南気仙沼は交換可能、柳津寄りに横断帯と、駅前広場からのBRTが専用道の両方向に入れるポイントがある。そのポイントの柳津寄りも交換可能になっている。上りホーム裏にある待合室は筒状のガラス張りで、トイレも整備されている。入るのは、駅前広場側からでなく上りホーム側となる。筒状の駅舎は志津川や陸前高田にもあったが、いずれも移転で撤去されている。乗車人員は79人と気仙沼や陸前豊里を少し上回るくらいだ。周辺に災害公営住宅ができ、薬局などが近くにあるが、空き地がほとんどを占め、乗車人員は鉄道時代の1/3以下となっている。先ほど市立病院から乗ってきたBRTが通った川を越えた駅西側が栄えており、飲食店も結構ある。

南気仙沼駅を出ると、再び大川を渡り、不動の沢に到着する。不動の沢の手前辺りから震災の津波浸水域から外れる。不動の沢は交換可能、下りホームが気仙沼寄り、上りホームが柳津寄りにある。下りホームの気仙沼寄りに待合室、その奥にトイレがある。出口は下りホームの柳津寄りにあるので、出口に近い方の上りホームからは横断帯を経由することになる。乗車人員は133人と陸前階上を上回り、気仙沼線BRT最多だ。終点の気仙沼の倍近く利用者がいる。周辺が津波から免れたせいだろうか。大川を渡って、10分くらい歩いた所にも津波を免れた地域があり、その辺から利用客もいるのだろう。不動の沢から気仙沼駅の手前までは2013年4月に専用道として整備された。

東新城は2022年3月に開業した交換可能の新駅、ホームには上屋がないが、上りホームの柳津寄りから横断帯を挟んだ通路に上屋とベンチが整備されている。入口からホームまでは40mほど離れている。周辺は津波被害の少ない住宅地で、乗車人員は34人と新駅の割には歌津や松岩並みに多く、気仙沼の半分くらいいる。この辺から大川を渡るまで700mくらい国道45号線バイパスと並走、右カーブの途中に一般道へ降りれる部分がある。右カーブが終わると600mくらい大船渡線と並走して、気仙沼に到着する。

気仙沼は2面6線、駅舎に接する片面ホームは、横断帯を挟んで左側が気仙沼線BRTのりば、右側が大船渡線BRTおりば、島式ホームの駅舎側は横断帯を挟んで左側が気仙沼線BRTおりば、右側が大船渡線BRTのりば、気仙沼線BRTおりばから少し歩いて気仙沼線のりば、島式ホームの駅舎の逆側も気仙沼線のりばとなっている。2012年からは本吉方面から来たバスは先述のカーブの辺りで一般道に降りて、気仙沼駅前広場から発着していたが、2014年4月に気仙沼線BRTが、2015年3月に大船渡線BRTが乗り入れるようになった。一般道への出口は、先述の気仙沼線BRTのカーブ上以外にも、大船渡線BRTの盛寄りに駅手前に駅前広場へ出るのと、さらに盛寄りの転回場に出るのがある。BRTは駅構内で折り返しができないので、それらを使って折り返すことになる。気仙沼の乗車人員は気仙沼線BRTだけだと73人で、不動の沢どころが本吉より少なく、南気仙沼と変わらない。大船渡線BRTの60人を加えると、133人、これは気仙沼線の鉄道の方の139人と変わらない。BRTの乗車人員は、鉄道への乗り換え客を含んでいるのだろうか。

本吉から気仙沼までの所要時間は鉄道時代が普通37分、快速23分だったのがBRTでは39分に、志津川から気仙沼までの所要時間は鉄道時代が普通63分、快速40分だったのがBRTでは81分となっている。仙台までの所要時間は新幹線使わずに一ノ関を経由すると3時間半だが、BRTを柳津まで乗り通すと4時間かかる。鉄道時代の快速南三陸は仙台まで2時間を少し切っていたから、同じルートでかかるようになっ。ちなみにバスだと南気仙沼駅から2時間50分だが朝の速達タイプだと2時間35分に短縮される。但し、朝一番の浦の浜行は仙台発10時40分で気仙沼着が13時半くらいになってしまうので観光向けではない。気仙沼線BRTの駅巡りを不動の沢で終えた後、20分歩いて、大船渡線BRTの内湾入口(八日町)へ向かった。

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