JR東日本は、臨時快速列車『ぶらり横浜・鎌倉号』を、日立から上野東京ライン経由で鎌倉まで運転することを発表した。運転日は4/14、21と6月の土日、使用車両は651系7両で全車指定席となる。
途中停車駅は友部までは佐和、内原以外の各駅、石岡、土浦、牛久、佐貫、取手、柏、松戸、北千住、上野、東京、品川、横浜、北鎌倉、鎌倉、行きは日立発710、鎌倉着1038、帰りは鎌倉発1622、日立着1945となる。
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2017年の秋臨まで急行として運転されてきた『ぶらり横浜・鎌倉号』だが、今年の春臨からは快速に格下げ、停車駅に取手、松戸、北千住を加えることになった。ただ特急に追い抜かれるタイミングが変わったためか、20分ほど遅くなってしまった。それでも、武蔵野線を経由していたころに比べると、だいぶ速い。
その新しいスジを追ってみると、鎌倉行は、日立を普通の4分後、『ときわ』の9分前に発車、勝田で『ときわ』を待避、土浦で普通を追い抜き、佐貫で『ひたち』を待避、上野には942に到着してあとは去年秋臨の急行と同じスジになる。去年秋臨の急行は、神立で運転停車して『ひたち』を待避して、ひたち野うしくで時間変更した定期普通を追い抜いていたようだけど、取手から先で停車駅が増えた分遅くなったのだろうか。
日立行も、上野までは去年秋臨のスジを踏襲、上野を1717に発車して8分前の普通を後追い、取手で『ときわ』を待避する。去年秋臨は佐貫で待避していたけど、遅くなったのたので待避駅が変わる。その後は高浜に運転停車して『ひたち』の待避、先行した普通とは勝田まで3分差と追いつくものの、追い抜くことはない。
松戸に新たに停車するようになったのは、6月に開業予定の外環千葉区間+首都高湾岸線対策だと思われる。松戸インターから横横の朝比奈インターまで1時間かからないからな。朝比奈インターから鎌倉までは渋滞で時間がかかるけど。そして、北千住停車は、来月改正で運転を開始する『メトロえのしま』対策ではないかと。といっても、『メトロえのしま』の北千住発は834だが。『メトロえのしま』は千代田線で追い抜きをしない上に、町田の方を遠回りするので片瀬江ノ島まで98分かかり、運賃+料金は1700円だ。一方、『ぶらり横浜・鎌倉号』は北千住から鎌倉まで70分足らずだが、そこから江ノ電となると江ノ島まで100分以上かかる。鎌倉までは運賃+指定席料金で1590円だが、江ノ電の運賃を足すと1850円となる。
取手から北千住間の沿線民にとっては、鎌倉への直通快速は『ホリデー快速ときわ鎌倉』の再来となる。ただし、『ホリデー快速ときわ鎌倉』は田端でスイッチバックをしていたため、北千住から池袋までの所要時間は30分、その逆は37分と、日暮里での乗り換えるより5分から12分余計にかかっていたダイヤだった。新宿や西大井を遠回りするので、北千住から鎌倉までの所要時間は1時間33分、鎌倉から北千住までの所要時間は1時間43分と、今回設定の『ぶらり横浜・鎌倉号』より30分ほど時間がかかっていた。
現状、松戸や北千住から横浜方面へ直通する列車は我孫子発『踊り子』だけだが、今回はそれに『ぶらり横浜・鎌倉号』が加わることになる。我孫子発『踊り子』と違い、特急料金は不要なので横浜までの料金は520円安くなる。設定時間帯も1時間40分早く、10時過ぎには横浜に着くことができる。我孫子発『踊り子』に乗った時に横浜下車客がそこそこいたから、常磐線から横浜までの需要はそれなりにある。そう考えると、アジサイのための臨時で、運転日が少ないのは残念。せめてGWだけでも運転してくれればいいのだけど、水戸の651系が出払っているのかな。
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