しーさるの鉄日記

JRグループダイヤ改正(千歳線以外のJR北海道)


JRグループのダイヤ改正、JR北海道の千歳線以外では以下の通り。

★函館線

●データイムの区間快速「いしかりライナー」のうち、半数の運転を取り止め、残り半数を普通に格下げさせる。
●江別発札幌方面の初電車を5分繰上げ、快速「エアポート」に接続させる。
●札幌発6時28分の小樽行を新設して、千歳線始発列車から接続させる。また、ほしみ発7時40分の江別行を、小樽発7時16分に延長変更させる。
●新千歳空港発8時30分、9時06分の快速「エアポート」を小樽まで延長変更させ、札幌~小樽間の快速を増発する。また、札幌発20時05分の快速「エアポート」新千歳空港行も、小樽発19時27分の快速として延長変更させる。
●夕方時間帯において、区間快速「いしかりライナー」の半数を普通に格下げる。また、千歳線を含めて、3両編成で運転している列車を6両編成に増結する。

●H100形を15両投入して、小樽~長万部間(山線)のワンマン列車36本全てを置き換える。また、札幌発6時09分の然別行もH100形で運転する。

★学園都市線
●札幌発22時33分の石狩当別行を、新千歳空港発から札幌発に変更することで、22時台を20分ヘッド化させる。

★都市間輸送
●「スーパー北斗」、「スーパーおおぞら」、「スーパーとかち」の愛称名からスーパーをはずして、「北斗」、「おおぞら」、「とかち」に変更する。
●4/24に開設となる民族共生省庁空間「ウポポイ」開設に伴い、「北斗」12往復のうち、下り10本上り9本を白老駅に停車させる。
●「すずらん」の指定席車両を1両から2両に増やす。
●「おおぞら」3・5・11号、2・8・10号を261系で置き換える。

●根室線の古瀬駅、釧網線の南弟子屈駅を廃止する。

千歳線以外のJR北海道ダイヤ改正、快速「エアポート」が増発された代わりに、手稲~江別間の列車はデータイムを含めて見直された。また、新型電気式気動車のH100形を新規投入、「おおぞら」には261系を投入することになった。

★函館本線(江別、岩見沢方面)

札幌~江別間は、毎時区快2本、普通3本から普通列車だけの4本体制に。区快通過駅である厚別、森林公園、高砂は停車本数が増えるが、区快停車駅である大麻、野幌、江別から札幌へは停車本数が減るだけでなく、所要時間が延びることになる。しかも下り普通列車の半数は厚別で特急待避を受ける。札幌から大麻の場合、区快で12分かかっていたのが、待避なし普通で16分、待避あり普通で20分となる。運賃が値上げになっただけでなく、列車の本数が減り、所要時間が延びるという、踏んだり蹴ったり状態だ。

改正リリースの札幌発江別方面の時刻表を改正前後で比較すると、03、05分の普通岩見沢行は時刻繰下げ、16分の区快江別行は廃止、23分の普通江別行は現状維持、36分の区快岩見沢行は37分の普通に格下げ、45分の普通江別行は53分に8分繰り下げとなる。札幌での江別方面への運転間隔は、現状ダイヤだと、最短は区快停車駅で7分、区快通過駅で18分、最長は区快停車駅で20分、区快通過駅で23分になっているが、改正ダイヤだと最短12分、最長18分となり、20分以上の待ち時間がなくなっている。18分というのも12時53分から13時11分の1ケースで、せいぜい16分というのが多い。

区快の普通の格下げの要因は、区快通過駅の乗車人員減があると思われる。2013年度と2013年度を比較すると、大麻は8100人だったのが7550人に、野幌は6800人だったのが6600人に、江別は3950人だったのが3700人になっている。区快通過駅のうち、苗穂は4000人だったのが4200人に、厚別は3000人だったのが3300人に増えている。森林公園も増えてはいないが4100人と江別を上回る。大麻、野幌は他駅に比べると乗車人員数が多いが、森林公園や苗穂も毎時3本で賄う乗車人員数ではないという判断なのだろうか。札幌市内の駅の定期外乗車人員数がわかればいいのだけど。

★函館本線(小樽、倶知安方面)

まず、早朝時間帯は札幌発6時28分の小樽行を新設、6時08分発から52分発までの長いタイムラグをなくす。逆方向とはいえ、通勤通学需要はゼロじゃないからな。札幌都市圏で利用も多いし。また小樽発札幌方面は7時11分発と26分発の間に16分発を新設、これにより7時台前半の小樽~銭函間の運転間隔は5~10分となる。ほしみ発から延長変更となったこの列車は札幌で『エアポート82号』に接続するが、ホーム別での3分乗り換えになるので、10分後を走る『エアポート84号』に乗った方がよさそうだ。

データイムでは、毎時快速2本、区快2本、普通4本だったのを、快速2本、普通5本としている。現行ダイヤだと、快速エアポートは13、43発、区快いしかりライナーは28、58発で手稲までの速達列車は15分の等間隔となっているが、区快は普通格下げか廃止となり、毎時2本の快速エアポートとだけと半減することになった。その快速エアポートも札幌まで毎時5本になった影響で、13分発は現状維持になるものの、43分発は48分発頃に繰り下がり、最大35分のタイムラグが発生することになった。手稲は乗車人員15000人以上と快速通過駅の3倍あるけど、通学客で稼いでいることを考えると、データイムの利用客は大したことないのではないかと思う。札幌~手稲までの所要時間は快速が9分に対し、普通が16分、札幌~江別間のような待避はないものの、普通列車を利用することでの所要時間差は大きい。
札幌発の時刻を見ると、04分のほしみ行、18分の手稲行は現状維持だが、28分の区快は普通に格下げ、その影響で34分の小樽行は40分に繰り下げている。後続のエアポートも繰り下がっているから、手稲での接続は維持となる。52分か56分に繰り下げた現行48分の手稲行は、58分の区快がなくなる影響で小樽行に行先変更すると思われる。現行ダイヤだと区快通過駅で最大18分のタイムラグが発生しているが、この繰下げで12分以下に短縮される。

夜間時間帯の手稲方面については、札幌発20時03分、22時28分の列車が増発されるとともに、17時58分、18時13分、19分、44分、20時32分の列車が6両となった。19時台は44分が6両になったが、本数が減った分、48両の輸送力が45両になっている。

小樽以東では新型車両『H100形』15両を投入して、ワンマン列車及び札幌発然別行を置き換えることになった。ワンマン列車に充当されるということは、キハ201が充当される札幌~倶知安間の『ニセコライナー』以外がH100形での運転ということになる。H100形の座席数は36席、キハ40形で48席、キハ150形は49席だから10数人分の席がなくなる。倶知安までの利用が、インバウンド客だけで増えているので、シーズン時でなくても立ち席が常態化すると思われる。この夏のこの区間の駅降りを計画しているが、このことを念頭に置いて、無理のない予定を組みたいところだ。

H100形15両に対し、現在苗穂に配置されているキハ150形は7両、キハ40形のうち山線に運用される700番台と1700番台は11両の計18両。座席定員だけでなく2両を1両にするということはないだろうか。余剰となったキハ40形は廃車、キハ150形0番台は苫小牧運転所に転属でキハ40形を置換え、室蘭本線や石勝線に運用されると思われる。

★特急

「スーパーかむい」に続いて、「スーパー北斗」、「スーパーおおぞら」、「スーパーとかち」からも、スーパーが取れることに。90年代において、国鉄形特急との区別を図るために、西日本、東日本、北海道に広がったスーパー愛称、ここ数年は、785系やE351系、251系といったJR形特急すら引退したため、一気に減少することになった。JR東日本でも「スーパービュー踊り子」が廃止になるので、「スーパー」が残る特急は「スーパーいなば」「スーパーはくと」「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」の米子支社のディーゼル特急だけになった。米子支社も「スーパーやくも」を「やくも」としたことがあるので、「スーパーはくと」を新車に置き換えるタイミングで「スーパー」を取るかもしれない。

国鉄時代から優等列車は室蘭発着しか停車しなかった白老駅だが、「ウポポイ」開設に伴い、北斗2.5往復(朝の函館行2本、夜の札幌行2本、函館行1本)を除いて、全列車が停車するようになった。このことで、札幌方面への有効本数が増えるだけでなく、白老から函館・北東北方面への利便性が向上する。といっても、ウポポイのための停車なので、朝函館行と夜函館発は通過で、函館滞在時間は短くなる。また、「北斗」は停車駅が増えるので、札幌着が1~2分繰り下がり、札幌発が1~2分繰り上がる。エアポートの時に書いたが、それ以上に札幌着を繰り下げ、札幌発を繰り上げている「北斗」もある。

白老駅は、ダイヤ改正に合わせて「北斗」を停車させるだけでなく、駅舎の内外壁を改修して、指定券券売機を新設、エレベーター付の改札内跨線橋と自由通路の共用を開始、4月からは駅舎内で観光案内ブースを共用開始して、4月24日からは自由通路と跨線橋の間に臨時改札口を設置するとのことだ。

「おおぞら」については6往復のうち3往復を283系から261系に置き換える。余剰となった283系は「北斗」の281系を置き換えるのだろうか。現行2運用だから、検査時に283系で代走させれば、14両あれば十分なんだな。改正のたびにオホーツクに新車が入るのはいつになるかと思ったり。

★廃駅

根室線の古瀬は、仮乗降場を兼ねた信号所、昔は官舎があって利用者がいたようだが、今は利用客がほとんどおらず、8.5往復の普通列車のうち朝夜を中心に5往復が通過する。駅は廃止になるが、交換設備があるので、直別、尺別のような信号所になると思われる。古瀬の廃駅で、根室本線の駅間距離は浦幌(18.4)厚内(15.0)音別(16.0)白糠といった具合になる。

一方、釧網線の南弟子屈駅は五十石駅に次ぐ廃駅、古瀬と違って普通列車は通過しないが、快速1往復が通過する。かっては貨物の扱いも行う有人駅で側線もあったが、1960年に貨物取り扱いを中止、1992年には無人駅となった。近くにあった昭栄小学校は4年前に廃校、去年9月に地元住民への説明会が行われ、廃止に至った。駅近くにはライダーハウスがあるが、冬季の営業を取りやめた。

5月7日には、札沼線の北海道医療大学から新十津川間が廃止になるが、廃止区間を運転する列車が廃止になるだけで、電化区間を運転する列車の時刻には変更がないと思われる。今回の改正も夜間の等間隔化しか行わなかったからな。

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