島原鉄道は今週土曜日にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。
●諫早駅の橋上化で乗り換え距離が長くなるため、時刻を変更して乗り継ぎ時間を確保させる。
●諫早~島原外港間の急行1往復を廃止する。諫早発7時台の急行島原外港行を普通に格下げする。
●概ね10時台から16時台の各列車の発車時刻を同一時刻にそろえる。
●島原から島原外港間に下り4本、上り5本を新設する。また、南島原発1809の諫早行を島原外港始発に延長変更させる。
●平日6時台に、諫早~本諫早間で1往復増発する。
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諫早駅の橋上化に合わせたダイヤ改正、JRとの乗り継ぎ時間を見直すだけでなく、データイムの1時間ヘッドを確立しつつ、島原~島原外港間の区間列車を運転させることとなった。
10時台から15時台までの諫早発島原外港行は、約10分繰り下げて、毎時48分発に統一されることになる。このことで、特急『かもめ』からの接続時間は、博多発が16分、長崎発が10分と統一される。また、快速『シーサイドライナー』からの接続も、長崎発からは20分、佐世保発からは10分から20分と見直される。現行ダイヤだと11時台、12時台以外は長崎発『かもめ』から接続しないが、今回の改正では全て接続、長崎から島原までの所要時間は1時間40分に統一される。本諫早止は29分発に統一して、長崎発普通から約20分で接続する。
上りも、諫早着11時台から16時台まで19分着に統一、『かもめ』は博多行が約20分、長崎行が13分、『シーサイドライナー』佐世保行は23分で接続する。本諫早発諫早行は諫早着40分、10分ぐらいで普通長崎行に接続するだけだ。
データイムのパターン化に伴い、所要時間も上り75分、下り82分で統一される。下りは、森山、神代町、南島原で交換待ちのために数分停車するため、改正前より遅くなっている列車もある。下りを遅くしたのは、JRの影響などで遅れた時に、その遅れを上りに波及させないためだ。例えば下りが5分遅れたら、森山で交換する上りは数分遅れ、神代町では上り下りともに遅れなしということになる。
急行はとうとう朝上下の1往復体制に。でも同じ車両で運用しているから、専用車両で運転することができる。9年前の時刻表を見ると、データイムも運転され、下り8本上り9本体制だった急行も、改正のたびに削減ないし普通に格下げという憂き目に、その時は通しで58分運転という急行もあったのだけどね。運転本数的には急行が設定される前に戻るけど、等間隔になってわかりやすくなることはいい傾向ではないかと。
朝の本諫早発諫早行は、平日のみ諫早着6時23分を設定して始発を4分繰り上げることになる。代わりに現行の6時27分着は6時39分着に変更、土休日は始発が12分繰り下がることになる。朝一番の南島原発諫早行は釜ノ鼻まで7分繰り上げ、森山での交換待ちを見直し、諫早着は10分繰上げの700となる。このことで、肥前山口行きと竹松行に新たに接続するようになる。
島原から島原外港間に列車を設定するのは、初めての試み。島原外港での長い折り返し時間の間合いに、島原まで往復、データイム毎時2本の運転とし、フェリー利用客や観光客の足代わりにさせるというのだ。確かにフェリーで島原に行くと、島原鉄道に全く乗らないからな。三池島原ラインを使うと、島原外港から福岡天神まで2時間20分3,560円だから、諫早経由の3時間5,860円より大幅に安い。
毎時2本とはいえ、間合い運用なので上りの運転間隔は偏っており、島原行が諫早行の10数分後というケースもある。だが、島原外港発1020はオーシャンアローから接続、1117は九商フェリーから接続、1225は九商フェリー、三池島原フェリーからの接続を受ける。これらは諫早行だけではフォローできない時間帯だ。
なお、その改正日にカフェトレインを諫早~古部まで往復運転することになった。評判はいいようで、チケットは完売になったとのことだ。需要があれば、カフェトレインは運転日を増やすだろう。その場合、専用の改造車両がほしいところだ。
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