しーさるの鉄日記

富山地鉄ダイヤ改正


富山地方鉄道では、鉄道線は今月26日、軌道線は3/14にダイヤ改正を行なうことを発表した。改正概要は以下の通り。

★鉄道線
●長屋~舌山間に新黒部駅を新設、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅と連絡し、特急を含んだ全列車66本を停車させる。
●電鉄黒部~宇奈月温泉間の特急停車駅を新黒部のみとし、東三日市、愛本、浦山を通過させる。

●電鉄黒部発着を舌山発着や宇奈月温泉に変更するなどして、西魚津~宇奈月温泉間で最大15本増発、新幹線『はくたか』全列車と接続させる。
●電鉄富山2330の上市行を新設し、最終『かがやき』から接続させる。また電鉄富山着545の上市発と607の中滑川発を556着の中滑川発に統合し、東京方面『かがやき』や金沢・大阪方面『つるぎ』に接続させる。
●電鉄富山着929の宇奈月温泉発急行を見直し、普通に格下げする。また、電鉄富山発1045の特急を急行に格下げする。

●電鉄富山541の快速急行立山行を12分繰上げ、529発に変更する。
●土休日において、立山着9時台の立山線下り特急の発車順序を入れ替え、アルペン特急は14分繰上げ、富山発特急は22分繰下げの854発として東京発『かがやき』からの接続を確保する。
●立山1427のアルペン特急を17分繰下げ、立山1427着のケーブルカーや、黒部宇奈月温泉1537着の『はくたか』からも接続するようにする。

★軌道線
●JR富山駅の高架下に2面3線の『富山駅』停留所を新設、朝の大学前行1本を除いた1・2系統、3系統(環状線)の電車を乗入させる。
なお、現状の『富山駅前』停留所は『電鉄富山駅エスタ前』、『新富山』停留所は『富山トヨペット本社前』に改称する。

●南富山駅前発の初電を7分繰上げる。また、南富山駅前行終電は現状の富山駅前発2330から富山駅発2339と10分繰下げ、富山着2329の『つるぎ』からの接続を確保する。

●データイムの運転間隔を南富山駅前~富山駅を5.5→5分間隔に、富山駅~大学前を11→10分間隔に変更、南富山駅前~富山駅間で10本、富山駅~大学前間で14本増発する。
●環状線が『富山駅』を経由することに伴い、データイムの運転本数を見直し、運転間隔を現状の11分間隔から13~16分間隔に変更する。


現状の首都圏から宇奈月方面へのアクセスだけでなく、首都圏から黒部・魚津方面へのアクセスを担うことになった富山地鉄の本線、改正内容は特急の設定時間はさほど変わらなかったものの、普通はほぼ空白改正となった。

現状、電鉄黒部から先は現状52本だから、舌山までは14本の増発、舌山から先も9本の増発となり、毎時3本設定されている時間帯も出てくる。その結果、新幹線から地鉄へは、待たされてもせいぜい20~30分ほど、むしろ新幹線の本数が少なく感じる。(下表参照)



だが、今後の利用状況によっては舌山~宇奈月温泉間部分廃止になってくるのも出てくるかもしれない。宇奈月温泉のホテルからは13キロぐらいだったら黒部宇奈月温泉駅への送迎ワゴンぐらい出す可能性は大きいが、黒部渓谷鉄道はその可能性はないので紅葉時期が勝負になるだろう。そう考えると東急の通勤車より他社の特急車が欲しかったところ。

報道によると新黒部の乗降客数は870人を見込むとのこと。これは宇奈月温泉580人、電鉄黒部708人、電鉄魚津812人より多いが、新魚津の1404人に比べると少ない。乗降客数が200人台の愛本、浦山は特急が通過しても、支障ない。特急より普通の増発分が圧倒的に多いから。むしろ、増発分は料金不要の優等列車が良かったかもしれない。

黒部側からの西魚津折り返しが6往復もあるのを見ると、魚津市と滑川市の間に輸送断面の谷があるのかと思ってしまう。電鉄富山~上市は『かがやき』で富山乗換、西魚津~宇奈月温泉は『はくたか』で黒部宇奈月温泉乗換が主流になるだろう。

黒部宇奈月温泉から黒部市内へはバスが走るようだけど、魚津市内へは地鉄かマイカーかといったころか。首都圏対魚津はどうなのだろう。速達『はくたか』に乗ると東京から黒部宇奈月温泉まで2時間20分と、『かがやき』の富山までと10分も差がないわけだが。ましてや、あいの風富山鉄道とはすぐ接続すると限らないし、在来線『はくたか』の代わりと考えると、利用者はそれなりに増えるのではないかと。

なお、土休日夕方のアルペン特急宇奈月温泉行は舌山で普通を通過追い抜きする。普通からアルペン特急への半緩急結合となるが、1716にアルペン特急を新黒部で下車、400m歩いて舌山1728発の普通に乗り換えれば緩急結合である。実践する人間はいないだろうが。

富山地鉄の追い抜きは、鉄道線だけでなく何と軌道線でも発生する。平日朝の電鉄富山駅エスタ前809は富山駅を経由せずに新富町へ直行、富山駅に停車中の5分前の電車を追い抜く。既存線路の錆とりというのもあるけど、市中心部から大学前への所要時間を維持させるというのもあるのだろう。

荒町から丸の内までは電車で17分かかるようになるが、歩くと700メートル、ここも富山駅行を荒町で降りて、丸の内で一本前の大学前行に乗り継ぐということが可能である。

環状線も富山駅を経由することで5分の所要時間増、所要時間が増えて、運用本数を増やさなかったため、減便となった。ポートラムが乗り入れた時は、環状線はポートラム全列車が走行する15分ヘッドになるのではないかと。現状は富山駅北5分返し、環状線一周は24分だから、富山駅前北→富山駅北35分で足りなくなる2運用はセントラムがフォローすると。

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