香美町は、山陰本線旧余部鉄橋を活用した展望施設『空の駅』にエレベーターを設置することを発表した。エレベーターは全面ガラス張り、高さは47メートルあり、定員は15名、片道およそ45秒で昇り降りが可能となる。設置位置は鳥取寄2本目と3本目の橋脚の間、展望デッキの京都寄先端、既に工事は始まっており、来年秋の開業を目指す。
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まさかの餘部鉄橋にエレベーター設置、それも旧鉄橋のど真ん中に。確かに『空の駅』を含む餘部駅は高いところにあって、細い道を登って行く必要があるけど、目玉である旧鉄橋の景観を壊すものを作るとは。旧鉄橋を外したところにエレベーター棟を作って、旧鉄橋、つまり『空の駅』の端と結ぶというのは難しいのだろうか。国道178号に隣接する形で。
今回設置されるエレベーターは、一日60人ほどの駅利用客数のためというより、観光利用を見込んだものである。『空の駅』は、海の眺めだけでなく、下へ向けての眺めもすごいから、列車利用の観光客だけでなくクルマ利用の観光客も立ち寄る。列車は長時間停車しないから、クルマでのアクセスの方がいいというのは皮肉なもの。豊岡からだとバイパスが整備されているから40分でたどり着くし、鳥取と城崎温泉・天橋立の間を走るクルマはどうしてもここを通過する。ましてや道の駅が整備されているので駐車場には困らない。今回のエレベーター設置でさらにクルマでのアクセスが良くなる。山陰海岸ジオライナーだけでも、5分ぐらい停車させればいいのに。
『空の駅』にエレベーターで登れるということは、餘部駅もバリアフリー対応になる。駅掲示の時刻表下の路線図にエレベーターのマークは入るのだろうか。駅の施設じゃないから入れない可能性の方が高いか。JRが駅に設置したわけではないが、地方の無人駅でのエレベーターとは珍しい。都会だと時間帯によって無人駅になるところがあるのだけど。北越急行は、いくつかエレベーター付の無人駅があって、特にほくほく大島は乗降客数が餘部に近い。ほくほく大島の場合は、ホームへのエレベーターというより、3階建ての駅舎の中にエレベーターが入っているという感じだけど。
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