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しーさるの鉄日記

JR東日本2022春改正(栃木編)


JR東日本の2022年ダイヤ改正、栃木県内の改正概要は以下の通り。

●宇都宮線の宇都宮~黒磯間、日光線の宇都宮~日光間を中心にE131系を投入し、ワンマン運転を開始する。それに伴い205系の定期運行は終了、宇都宮~黒磯間での普通列車グリーン車の営業運転も終了する。

●氏家発7時35分の宇都宮行を新設する。

●日光線において、朝の宇都宮~鹿沼間列車1往復を廃止、夕方の日光発着2往復を鹿沼発着に変更する。また、臨時快速列車を運転する。

●宇都宮線において、平日朝の宇都宮→小金井間で2本、小金井→上野間で3本を廃止に、平日夜の快速の一部を普通に格下げする。また、土日朝の宇都宮発1本を廃止して、小金井発1本を新設する。


JR東日本の2022年春のダイヤ改正、栃木県内では205系をE131系で置き換えや、わずかながら列車本数を見直すことになった。

宇都宮線、日光線にはE131系600番台680番台15編成45両を投入、『いろは』を含めた205系12編成48両を置き換え切った。4両または8両だった編成は、3両または6両に置き換えとなっため、4両から6両になるケースを除いて混雑することになる。
朝時間帯の宇都宮線では氏家発7時35分を新設、このことで7時台の氏家発は07宇 27品 44宇 05上となっていたのが、07宇 25宇 始35 43宇 0宇7となる。但し、43分の黒磯発が3両での運転なので、35分はその救済という感じがする。07 25 07は6両での運転だが、グリーン車抜きでも8両のE231より輸送力は落ちている。25分の宇都宮行で座れない場合、10分後の氏家始発に乗れば宇都宮までの18分は座って移動が出来る。

宇都宮をスルーして、氏家以北から都心へ直通する列車は朝上り5本、夜間下り1本設定されていたが、全て宇都宮で分断となる。このことで、宇都宮をスルーする列車は小山発5時42分の黒磯行だけになり、E231、E233は宇都宮以北へ乗り入れなくなる。

国鉄時代の東北本線の頃は宇都宮以南の本数が少ない時は殆どが上野から黒磯まで乗り入れていたが、JR宇都宮線になって本数が増えると半分くらいが黒磯に乗入れ、そしてほどなくデータイムの宇都宮以北がパターン化されて、上野~黒磯間の本数は減った。2006年に上野~黒磯間列車の本数は増えたものの、再び減少して、朝上りと夜下りだけになった。

直通列車の中には、黒磯発熱海行が平日朝1本、土休日朝2本、熱海発黒磯行が夜1本設定されていた。その走行距離は268.1キロで、敦賀発播州赤穂行の275.5キロに次いで日本で2番目の長距離鈍行になっていた。しかし、宇都宮分断で、熱海~宇都宮間での運転となったため、伊東・沼津~宇都宮間の列車より下回り、長距離普通のランクも大幅に下がった。東海道線の障害が宇都宮以北に影響しないのはいいけど、趣味的観点からすると長距離普通の距離が短くなって寂しい感じもする。それでも東京起点で考えれば、福島まで運転していた列車が、郡山までの運転となったわけだから、長距離を走行するのは変わりないのだけど。

日光線は鹿沼発7時36分を廃止に、56分発を52分発に繰り上げるが、20分だった間隔が37分に拡がる。そのうえ、4両が3両になったため、改正直後は積み残しが発生するレベルの混雑になった。ただ、その後増発や増結されなかったのを見ると、積み残しの発生する混雑は解消されたと思われる。

下りについても宇都宮発の7時16分の鹿沼行が廃止となり、6時59分発、7時16分発、40分発となっていたのが、7時00分、38分だけと38分拡がることになる。7時59分の鹿沼行、8時40分の日光行はそれぞれ、8時11分、46分に繰り下げる。このことで、8時00分着、38分着の下り新幹線や、7時59分着、8時43分着の下り宇都宮線から接続するようになる。

データイムは宇都宮発10時25分発を10時31分に繰り下げて、宇都宮線下りから新たに接続させる一方、12時20分発が12時15分に繰り上がり、16分着の湘南新宿ライン快速からの接続がなくなる。

13時38分発は13時07分に繰上げ、78分のタイムラグは52分に縮小する。代わりに次14時12分発までのタイムラグは65分に拡大する。改正前の14時30分発は下り新幹線からの接続時間が5分と余裕がなかったが、14時12分発は8分と少し余裕がある。

宇都宮発16時16分から20時16分までは、日光行16分、鹿沼行50分でパターンダイヤ化させる。わかりやすくなったものの、17~23分間隔となっていた18時台前後は減便となる。鹿沼行は改正前より4~5分繰下げで、新幹線からの接続時間は長くなっている。21時06分発は21時01分に繰上げ、新幹線からの接続時間を短縮、それ以降は改正前と変わらない。

一方、日光発は7時28分、8時10分となっていたのが、7時18分、7時52分に繰上げとなる。12時台及び14~19時台は毎時19分発となり1時間ヘッドに、夕方は鹿沼始発が加わり、16時47分から20時11分まで鹿沼発11分、47分で固定される。列車同士の交換は、文挟で固定され、夕ラッシュ時間帯は鶴田が加わる。

E131系の置き換え対象となる205系600番台には『いろは』が含まれる。『いろは』は既存の205系を、車内のクロスシート化、大型荷物置場やフリースペースも設置し、客室内照明をLED化するなどの改造を行ったうえで、2018年の栃木デスティネーションキャンペーンに合わせて投入したわけだが、4年足らずで引退することになる。観光列車として残して、臨時快速などに充当させれば良かったのだけど。仙石線に転属させるとか。新製車に関わらず、営業運転が15ヶ月間のE331系よりはマシだけどね。

日光線の臨時快速は、GWや紅葉シーズンの土日に運転された。所要時間は下り39分、上り38分だから普通列車より5~6分速いことになる。40キロで2駅停車という条件は、宇都宮線快速の久喜から小金井に匹敵するが、宇都宮線快速より10分余計にかかるというのは最高速度を考慮しても遅いという印象だ。

下りの宇都宮発は9時53分、9時36分発の定期列車との間隔は短いが、9時44分着の下り『やまびこ』から9分で接続して、東京~日光間の所要時間は1時間36分となる。上りの日光発は16時06分で、16時19分の定期列車の前を走行、宇都宮着は16時44分で16時58分の東京行新幹線に接続する。なお、日光線内完結の優等は初めてというわけではなく、1984年の時刻表で調べたら運転実績はあった。

宇都宮線は、宇都宮発6時11分、6時22分、7時10分の上野行3本が廃止になる。それに伴い小金井発6時38分の小田原行を延長して、宇都宮発6時14分とする。久喜発7時台前半を見ると、04平 08船 12上 17小 21逗 25上 29国の7本あったのが、04船 09平 16小 22逗 28国の5本となって、4~5分だった運転間隔は6分前後になる。湘南新宿ライン2本は本数を変えないが、08分の大船行は04分に繰上げる。大宮などでの停車時間を増やしている為、赤羽から先の時刻は改正前と変わらない。

12分発の上野行をそのまま間引くと、上野、東京方面へは04分発から17分発まで13分のタイムラグになる。そこで上野東京ラインの平塚行と、湘南新宿ラインの大船行の順序を入れ替えることになった。それでも16分発の小田原行と先行の上野行との間隔は5分だったのが7分に拡大する。対東京、品川方面は9分から7分に縮小するけど。7時09分発から先行との間隔は5分拡大し、6時58分の上野行とは11分、6時54分の東京、品川方面からは15分に開く。8時台前半を見ると、57品 04熱 11上 18熱 23船 32熱だったのが、57品 06熱 16熱 23船 32熱に、約7分間隔だったのが約10分前後の間隔に拡がる。

土休日は宇都宮発6時41分の上野行を廃止して、その10分前に小金井発6時51分の小田原行を新設する。その4分後の宇都宮発6時33分の列車は小田原行だったのを上野行に変更、小山駅で4分の時間調整を行ない、上野着を6分繰り下げる。

平日夜間は上野発22時20分の快速ラビットを、普通に格下げして上野発22時16分とする。久喜、古河、小山への到着時刻は1分繰り下がる。

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