和歌山電鐵5/9ダイヤ改正

和歌山電鐵は5月9日にダイヤ改正を行なった。改正概要は以下の通り。

●夕方時間帯において、和歌山～伊太祈曽間列車の運転を見直し、ほぼ30分の運転間隔とする。このことで、和歌山発17～21時台（土休日は18～21時台）の和歌山発が07分、37分で揃うことになる。

●和歌山発22時30分の運転を取り止め、22時00分発を18分に繰り下げる。

●平日ダイヤにおいて、伊太祈曽6時30分発と9時29分発の和歌山行、和歌山6時40分発と9時40分発の伊太祈曽行を廃止する。
土休日ダイヤでも伊太祈曽8時59分発の和歌山行、和歌山発9時09分の伊太祈曽行を廃止する。

●伊太祈曽始発6時14分の和歌山行を貴志発6時04分に延長変更する。

和歌山電鐵のダイヤ改正、朝夕時間帯での和歌山～伊太祈曽間列車の見直しが中心となった。ただし、改正日の5月9日は緊急事態宣言の最中だったので、夜間２往復が運休する暫定ダイヤだった。

6月22日から和歌山発23時00分が伊太祈曽行だったのを貴志行に、貴志発22時55分の伊太祈曽行きは運転再開したが、和歌山発23時36分の貴志行、貴志発23時41分の伊太祈曽行は運休したままだし、貴志発22時55分は本来なら和歌山行のところを伊太祈曽行になっているままだ。土日はそれに加え、早朝５時台の伊太祈曽発貴志行、６時台の和歌山～伊太祈曽間１往復運休、朝一番の上りを貴志発から伊太祈曽発としている。

１日あたりの列車本数を見ると、平日は貴志発和歌山行、伊太祈曽発貴志行が１本ずつ増える一方、和歌山発伊太祈曽行７本、伊太祈曽発和歌山行８本を削減し、和歌山～伊太祈曽間列車は朝４往復、11時台１往復、17時前後の１往復だけになっている。正確には暫定ダイヤでこれに和歌山発伊太祈曽行１本が加わるわけだが。土休日は和歌山発貴志行１本、和歌山発伊太祈曽行２本、伊太祈曽発和歌山行３本が削減され、和歌山～伊太祈曽間列車は朝４往復、17時前後の１往復だけになっている。朝４往復のうち６時台の１往復は暫定ダイヤで運休になっている。

朝時間帯は6時台の伊太祈曽発を貴志発に変更する。このことにより貴志発5時49分から6時32分まであった43分のタイムラグを6時04分、34分の30分のタイムラグに短縮する。和歌山で大阪方面の「くろしお」に乗り継ぐなら一本前の貴志発5時49分に乗った方がいいけどね。

一方、新たに貴志発となった列車の次の伊太祈曽始発は運転を取り止める。このことで和歌山着7時過ぎまで30分、16分、31分と偏った運転間隔になる。さらに、伊太祈曽発9時29分の運転を取り止め、約30分間隔の時間帯を拡大する。通学需要のウェイトが高いことを考えると仕方ないか。

夕方については、15時55分から19時14分まで17～19分の運転間隔になっていたのを、伊太祈曽行５本を廃止した上でデータイムと同じ30分ヘッドに変更する。通学客も見込まれる朝はピーク時の減便してないが、17時台、18時台に半分近く減らすのを見ると、通勤客が減少していると思われる。ただ、伊太祈曽以東は35～38分間隔が30分間隔になるので、利便性は若干上がる。30分ヘッドになることで、交換駅はデータイムと同じ日前宮と伊太祈曽になり、岡崎前での交換は17時03分から22時30分までなくなる。

和歌山の発車時刻を見ると、17時台から21時台まで07分、37分となっている。大阪方面からの列車を見ると、「くろしお」の和歌山着は18時台以降21～24分、紀州路快速の和歌山着は33、59分前後、接続はそんなに悪くないが紀州路快速は少しギリギリな感じがする。和歌山市発17時台２本は乗り換え時間２分だけ、18時30分発は接続が悪く、次の53分に乗っても同じ列車だ。上りについては、和歌山着17分、47分、新大阪行「くろしお」で接続がいいのは18時20分発くらいで、それ以外は２分乗換、紀州時快速への接続は良く10分前後となる。

夜間時間帯は、和歌山発22時台00分、30分とあったのを18分だけにして、前後列車との運転間隔を30分だったのを約40分としている。これに伴い、和歌山着22時23分の下り「くろしお」からの接続がなくなり、30分後の最終「くろしお」に乗っても同じ列車となる。また、22時23分着の和歌山市からの列車も接続もなくなっている。新たな時間帯となった和歌山発22時18分の貴志行は、天王寺発快速（日根野以南も通過運転）から８分で接続する。

最終は和歌山発23時40分だったのを36分に繰り上げたが、暫定ダイヤでこの最終が運休となっており、今は和歌山発23時00分が最終となっている。これは「くろしお」から７分で接続する。運休中の最終列車の繰上げ時間は４分だが、和歌山着23時33分の阪和線下り普通からの接続時間は７分だったのが３分に短縮されている。