†RED†

2011年06月03日 | ■MOVIE

レッド ※当blog映画ネタは基本ネタバレです

期待してなかったから?
面白かった。ジョン・マルコヴィッチのキャラがいい。

KNIGHT&DAYのように、関係の無い民間女性が
元CIAのエージェントに巻き込まれる展開。
そのエージェントがべらぼうに強く、自宅の侵入者を片付ける
仕事っぷりもまた手際良くて気持ちがイイ。
やっぱり強い職人は最高だな。

元エージェントであった、その男フランクwを演じるのが
ブルース・ウィルス(個人的にフランクだからなおの事美味しかったりw)
で、仲間に、ジョー(モーガン・フリーマン)やマーヴィン(マルコヴィッチ)等、
キャストもイイ感じ。

折角、CIAを引退し、のんびりとした田舎町での生活を送っていたフランク。
いつも電話で話すサラは、役所勤めの女性で、小切手に関する事を
問い合わせては他のおしゃべりに夢中になる。要はサラに惚れてる。

突如平穏な日々を打ち破った侵入者に警戒したフランク。
当然サラにも追っ手が。彼女を強引に連れ出して、仲間に会いに行き、
自分が狙われた理由を探り始めると言う展開。

笑ってしまうのが、ビクトリア(ヘレン・ミレン)。元MI6でロシアスパイと
恋に落ちたと言うドラマチックな過去を持つスパイw
彼女がマーヴィンと共に駐車場から副大統領を狙って、ガンガン射撃
するのが愉快。

おいしいと言えば、アレクサンダーと言う悪役をやっているのが
リチャード・ドレイファス。個人的にかなりテンション上がる点。

バンバン撃つし、強いし、マーヴィン切れてるし、元CIAと、
スカッとして見られる上に、この要素。好きになってしまうわけだ。

この原作はコミックらしい。でもアメコミ風ないかにもって映画じゃなく
どっちかと言うと笑えるアクションみたいな感じがしたw

ちなみにREDと言う意味は、「Retired(引退した)」「Extremely(超)」
「Dangerous(危険人物)」の略。


満足です(∩∀`*)

MONNLOW 映画website GELU:GAはこちら


†HARRY・BROWN†

2011年06月03日 | ■MOVIE

狼たちの処刑台 ※当blog映画ネタは基本ネタバレです

パッケージに惹かれて観てみた。
このタイトルと、堂々と銃を手に握り立つ親父がクールだなと。

でも、そこから想像していたような内容では無く
治安の悪い地域に暮らす住民のお話。

この治安の悪さが、ハッキリと伝わる冒頭シーン。
若者が道行くベビーカーを押す女性の傍をバイクで蛇行運転し
からかいながら発砲し、実際に女性を撃ち殺してしまう。
本当に撃つ気は無かった少年らは焦り、そこから逃げ出すが
慌てていた為、事故に遭うと言う展開だ。

さて、この映画の主人公のハリー・ブラウンは、堂々と麻薬売買などが
行われる治安の悪い地域に住んでいる。彼の家はマンションで、
通りではいつも組織化された若者らがたむろし、人を傷つけたり、
冒頭であった事件であったり、悪さばかりが行われている。

こいつらは既に人では無い、と言う程の性質の悪さで、見ていて
とっとと くたばらんかなと頭に来る。誰も今まで殺さなかったのが不思議だ。

で、主人公のハリーさんは、元海軍兵士で、現在は年老いた一人暮らし。
妻は入院中で、親友とパブでチェスをして過ごしている。
寝起きに吸引機みたいなのを使用してたような記憶が。

ある夜、妻の容態が急変し、ハリーは急いで病院へ向かおうとする。
でも、近道にたむろする不良少年達。その道は避けるしか無いと遠回り。
結局は妻の最期に間に合えず、看取る事が出来なかった。

彼の生活は完全な一人身となり、親友と過ごすだけが楽しみになる。
レンは通ってるパブのマスターに対して警戒していたけど、ハリーは
彼は悪い人では無いと思っていて、レンに対し否定する。
最近、彼は、不良共が怖い、と、こぼす。奴らの嫌がらせに
危機感を募らせている彼は、護身用に古いナイフを忍ばせていた。
ハリーは警察へ相談しろと宥めるのだけど。
結局レンは、不良少年らに惨殺されてしまう。

どう考えても、お爺さんのハリーだけど、海軍だった経験が、
彼の決意を手助けする。ハリーは奴らに復讐を決め込んだと言うわけ。

いや、そうしてくれないと困る。このまま、警察は何の役にも立たず
ただ悔しく終って行くような話しなら途中で消していた。
ここまで思わせる憎たらしい最低な不良共の演技が凄いわ。

レンの死があり、女性の警察官がやって来るんだけど、
彼女はハリーにその事を伝えに来た時、彼を心配し、その後も治安問題と
直面しながら最後までハリーに対して目を向けていた。
その、彼女の上司の警官の服が異常にカッコ良かったのが印象的。

で、レンの事件で、首謀者と思われる犯人らの若者が警察の
事情聴取を受ける事になる。ここでこの若者らが、どうやってレンを
殺害したかは分からない。ただ、彼らの態度がまたムカッ腹。
特に主犯格のノエルって男が酷い。彼は自分の叔父が凄いと言う事を盾に
粋がってるから、もう、救いようが無い。結果的に何の罪にもならず釈放される。

一度復讐を決め込んだとは言え、見ているこっちはずっと不安。
だって、寝起きに吸引機みたいな物を必要としていたはずだったし、
元海軍とは言ったってお爺さんだ。本当に大丈夫かとひやひやするのが
終わりまで続いた。

まずは武器を手に入れるため、武器を撃ってる連中の下へいきなり押し掛ける。
そこには二人の売人と、ドラッグで死にかけそうになってる若い女性が一人、
ソファでへばっている。
ここでまた、商売を仕切ってる男の方が、めちゃめちゃ演技うまい。
爺さんの前でキマってて、その、何とも言えない『間』がリアル。絶妙だ。
ハリーはまず、彼らをここでぶっ殺し、人殺しに慣れてると言わんばかりに
死にかけの、その男に話しかけたりする。
くたばりかけてた女の子を病院へ連れて行き、自分は姿を消し
女の子が助かるように手を配る点はさすが民間人と言う感じ。

で、ちゃっかり頂いて来た武器を使って、レンの死の真相を知るため、
若者をさらい、椅子に縛りつけ、軽く拷問しながら、レンの死について尋ねる。
相手はビビってしまい、レンが殺される所を、携帯のムービーに録画していた
と白状し、使い方を説明してやり、ビデオを見せてやる。

レンの殺されるシーンがまた惨い。
何で、年寄りを襲うなんて考えが出てくるのか謎。
弄ばれる様に、からかい半分で殺されて行くレンの死の映像を見て
更に、ハリーさんの怒りは頂点へ。

てか、ハリーにこれだけ頑張らせなくちゃならない、と言う点がもう大問題。
本当にここの警察やらは何してんだろうか。
こんな所に住んだら、自宅に屈強なボディガードでも雇わないと無理では?
誰も助けてくれないと言ったって、自分じゃ勝てっこ無いし。

そんなこんなで、ざっと進めて行くと
少年らはハリーに追いこまれながらも、主犯格のノエルは何とか逃げ出す。
ハリーは無理するから心臓に負担がきて、追いかけたノエルを逃してしまう。
このノエル達の親とかは、警察へ対し暴動を起こす始末だし、駆け付けた
例の女性の警察と同僚が、その暴動に巻き込まれて車で事故してしまったり。
ハリーは復讐に向かおうとしていた足を止め、事故に巻き込まれた二人を
助けるため、二人を連れて、いつものパブに向かう。

マスターは、ハリーが二人を助けたいと言うのを了承した振りをして
奥の部屋へ。同僚の方は重態で、女性はまだそこまで酷い怪我ではない。
彼女は、ハリーが復讐している事を勘付いており、彼の腰に銃があるのに
気付いたことには何も言わず、ノエルの叔父がマスターであると告げる。
まさかの黒幕にビックリのハリーは、奥へ消えたマスターの元へ。
彼に銃を向けていると、奥からノエルが銃を向けて現れる展開。

銃を降ろせ、とマスターはノエルに戒め、こんな時に具合が悪くなってしまった
ハリーを手助けする振りをして銃を奪い取り、とっととノエルと共に
こいつらを始末しようと始めるわけ。やっとここで悪人らしい悪人が登場。
これまで憎たらしいガキばかりだっただけに、マスターの存在がシマる。
何もかも一気に商売と言う感じになる。

マスターはまず重態で身動き取れない警察の、鼻と口を塞いでじっと
死ぬのを待ち、ノエルに振り返る。「簡単だろ?」と、こう。
やりますな、悪人。このマスター、何で嫌いになれんのだろう。
で、ノエルがよっしゃと張りきり、女性を押し倒し首を絞めて殺そうとする。
もがき苦しむ彼女がまた本当に苦しそう。
その、ノエルの首に気持ち良く銃弾が放たれて、見ると、何とか
具合の悪い中ハリーが銃を手に撃った事が分かる。
マスターがぶち切れて、彼の元へ行き暴行を加えた挙句に消してやろうと
銃を向けたその時、女性が助けを呼んでいた警察達が店を包囲しており
マスターの身体に無数の赤い点が。それは彼を銃で狙ってる光で
ハリーは自分を殺せとマスターに言う。戸惑うマスターが撃とうとして
彼は撃たれて死んだ。

それから、ハリーは、自宅の通りを歩いていた。そこには誰もおらず
たった少し前まで若者らが占拠していたとは思え無いほど穏やかになってた。
と言う内容。

途中でも言った通り、最初から最後まで、ずっとハリーが心配でひやひや。
終わりが呆気無く感じる。
同じような地域が他にも腐るほどありそうと思えて、徹底した護衛の方法が
あれば良いのにとか、なんか色んな事を考えさせられる。
あのクソ共がきれいさっぱり消えた点に関しては百点満点だ。
自分の親友が殺されるとか有得ん。それも罪の意識も無く。
もっと酷い消し方を色々考えて実験しても良かったくらい。
ただ、もう親友は帰っては来ない。何と難しい映画だったでしょうか。