†300†

2011年06月07日 | ■MOVIE

スリーハンドレッド※当blog映画ネタは基本ネタバレです

レオニダス率いる300人のスパルタ兵士らが、
100万のペルシャ軍と壮絶な戦いに挑むお話。

 
時代は紀元前480年。スパルタの兵士らは、生まれた時から徹底して
戦士として育てられ、不屈の精神を鍛え上げる。

スパルタ王レオニダスは、攻め来るペルシャ軍との戦いを決意し、
出兵を禁じた祖国から三百人の兵と共に旅立つ。
レオニダスの愛する王妃への愛や、またその夫を愛する王妃の覚悟、
戦場でのスパルタ軍の戦い。最後まで屈する事のない闘う男として
スパルタの兵士達の精神が描かれており、
ちゃんとした歴史映画とは また別の楽しみ方をする作品。

もう、のっけからやってしまっている。あたしはこの作品にハマってる。

作品では、シーンどれも絵画をめくっていくような世界で
1シーン毎のアングルとか空気とかが めっちゃ良い。

戦闘シーンでのスパルタ軍の陣形がきれいで、槍一本の見せ方まで
わくわくさせられてしまう。押し寄せるペルシア軍達に対して
イザ向かいあう瞬間は、彼らの闘いへ寄せる熱い魂と、誇り、
そして 闘う事への心の底から高まる喜び、それは一種の狂気のよう。
それらが静かに陣を構える姿から漂ってきて、本当に美しい静寂を感じる。

首とかすぱんと飛んで行くが、スプラッターみたいな感じは無くて
血は何処へ?wと言うくらい、本当、 絵のようだ。
唯一、首を刎ねるシーンが惜しい。個人的に。 血みどろを望んで
いるのじゃない。何と言うか、急にちゃっちくなる感じが 拭えない。
何だろうな。あの切れた首の付け根の部分の見せ方かな。あたしは本物を
見た事は勿論あるわけない、でも作り物感が出すぎている気が。


それを除けばもう、全体的に戦闘のシーンが短く感じてしまうほど好き。
ずっと彼らの闘いを観ていたくなる。

スパルタ兵が敵兵をぶっすぶす刺し倒していく所は
気持ち良すぎな映像。投げた槍が、猛突進してくる獣に刺さり、
じっと構えている、その兵の足元で崩れ落ちるシーンや、
空を暗く染める程の槍の雨を、盾で防いで笑っている兵達とか、
もう、数え切れ無いほどの名シーンばかり。


また登場人物がどれも素敵過ぎる。
何と言ってもトランスした信託者の描写は最高。
洋楽のプロモでありそうな感じがするw

そして、ペルシアの王クセルクセスが好き。
敵として描かれているので 絵に描いたような敵の王って感じの
キャラだが、あの顔なら全然構わないw
それにペルシア兵の顔を覆う戦闘服、時々覗く幾何学模様、
クセルクセスの 宝飾品、もう、素敵過ぎて言葉になりませんな。


ちょっとSTAR WARSとかROAD OF THE RINGを思い出すような、
戦闘中に登場するペルシア軍が用いる馬鹿力の大男、
不死の軍団とか 様々な手段も面白かった。不死の軍団は当然
不死じゃないがクールな仮面を付けていて黒装束なのがいい。

スパルタ兵は、赤いマントに兜を被ってて、絵になる。
しかし、ものっそい肉体が強烈。その筋肉はどうしたの?wと思うくらい。
激しい筋肉質は個人的に好みじゃないが、とにかく凄い身体だな!
と 驚いて観てしまう。ちょっとぶつかっただけで痛そうな胸板だ。


で、レオニダスの妻ゴルゴ王妃の着てる服がまた素敵。
結構なスタイルを要求される上、美人が着てうろつくと ロクな事が
無さそうだがwとても良い。


登場人物に話を戻すと、レオニダスと共に闘う兵士でも
特に好きなのが、初陣のアスティノス。更にステリオス。
アスティノスは 可愛い感じ全開で良いw
ステリオスみたいなタイプは個人的に 好きになってしまう人物。カッコ良い。

どうでもいいが、本当なんちゃらスが多くて名前覚えにくいわw
そして、作品に流れてくる音楽が好み。やっぱりアラブ系の音に弱いあたし。

以上のような点から、とても大好きな作品だが、実際好き・嫌いが
ハッキリ別れる映画だと思う。
一緒に観ていた彼氏は何一つ面白くなかったようだ。
後、戦争物と言うことで、主役側サイドから観たペルシアは敵になり、
悪者のような描写になっている。扱う主役によっては当然描き方も変わる。
どのような扱いになろうが、映画だからと割り切られない、
もしくは、そう言う事に対して神経質になってしまう人や、全て歴史に
忠実である方が好み、又は戦争物が無理、な人には、お勧めしない。

あたしはペルシアもスパルタもどっちも好きと言う見方で、
映画を楽しむ、 と言う点を重視するので、何の問題も無く、
充分過ぎるほど楽しめた映画。
特に、ペルシアやスパルタの歴史について、とても詳しいわけでもない。
でも、小難しい歴史の知識も何も必要無く、分かりやすく観れる。
何度も観ているが、本当に好きだな。ベストです。

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