†Brooklyn's Finest†

2011年06月05日 | ■MOVIE

クロッシング ※当blog映画ネタは基本ネタバレです

ブルックリン地区で働く三人の警官達のそれぞれの人生。
もうすぐ退職を向かえるベテランのエディは何の希望もやる気もない
日々を送る警官。
家族思いのサルは、妻がシックハウス症候群で喘息を患っていることや
また新しく子供が出来る事で、真剣に引越しを考えているのだけど
とにかく安月給なので、そうもいかない。新しい子供を育てていけるかも
不安な情勢だ。だが妻が病院に運ばれたり既に気に入った物件があり
購入するとかけあっていることもあり、何とか金を手に入れたくて
追い詰められている。
タンゴは潜入捜査官で、昇進も出来ず、もう辞めたいと思っているが
上司にはやめさせてもらえないし、妻から離婚を迫られている事もあって
かなりのストレスを感じている。

当然互いの事情は知らず、警官同士、サルとエディが
普通に会話してるシーンも。

さて彼ら三人の向かう未来はどうなるのかって?

重たかった。幸せな要素は微塵も無い。いやあったかも。
でも覚えていない。救いようの無い悲運と言うのかしら。
見てる方もどうしてあげることも出来んし、「あーあ」となってしまった。
救われない感がどうしようもないから余計かな。
普段から、お国のために尽くしていると言うのに、何でこんな目にか。
ひたすら苦悩がつきまとう。特にサル。どうにかなったら良かったのに。

暗くて重たくて、個人的に苦手な映画だ。

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†The Informant!†

2011年06月05日 | ■MOVIE

インフォーマント! ※当blog映画ネタは基本ネタバレです

この映画の主役マット・デイモンが、彼本人と気付かない変身っぷり。
マーク・ウィテカーを演じる。ウィテカーは、何者かと言うと、
最早何者でも無い。と言いたくなるほどの病的な奴。
彼の台詞でストーリーは展開していくのだけど、見ている方は
呆気にとられてしまう。実際にあった話を元にしているんだけど
ウィキ参照すると、こんな感じ↓
●1990年代に実際に有った国際価格カルテル事件を元にした作品
●事件の舞台となるアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社や
日本の味の素など、事件に関わった実在の企業や人物が実名で登場
とのこと。

内容的に、シリアスで重そうなイメージがする割にコメディっぽいのだ。

ウィテカーは企業のエリートで、幸せな家庭を築いていて、
特に問題等は見当たらない。だが、ある日、会社の工場にウィルス発生。
この問題で、ウィテカーが、会社に日本の企業スパイから脅迫された事を話す。
会社はすぐにFBIに捜査を依頼する。

もう、ここから、本当にわけが分からない。
ウィテカーは、FBIに手伝って会社の不利益な情報の証拠集めに翻弄するが
この辺りでも、彼が充分にどうかしていると言う感じがよく分かる。
自ら内部告発者となり、会社の重役が首になって自分が社長になれるとか
マジで信じてるあたりが、信じられない。

だが、そんな事を信じていながら、彼は不正を働いてもいて、最終的に
家族ですらビックリの事態。

何がビックリって、この男のやることや考えること、何もかも。
もう凄いとも言えるな。しかし周りが、こいつ、どっか変、って言うのを
あまりよく見ていないのかは分からないが気付かない。
気付かれないから事態は大袈裟な展開へと言う感じ。

でも、この人は、例え企業のエリートで無くても、こう言う生き方
と言うのかな・・・していた気がする。かなり深刻だと思う。
病気以外に当てはまらん。

この事件についても興味が無かったから、余計かな。
途中から、「もういい、どうせウィテカーのせいで、話は
ごちゃつくばかりだろう」と思いつつも、最後までウィテカーは
ある意味自分を貫いているwとでも言うべきかw
見終わった後で、「え?この映画は、なんだった?どうして観ちゃった?」
と言う気分だった。


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†Surrogates†

2011年06月05日 | ■MOVIE

サロゲート※当blog映画ネタは基本ネタバレです

あまり期待していなかったけど、それ以上にぱっとしなかった。
ありそうな分かりやすい話で、展開も思い描いたパターンって
感じだけど、スケールのでかさが物足りない感じが。
それなら、似たような有名作品を見る方が良いかもとか思うw

ストーリーは、アバター世界が現実になると・・・的な展開で
世界ではサロゲート(アバター)が最早当たり前に使用され、
皆、アバター操作で夢のような生活を送っている。
自宅で専用装置から、アバに意思をリンクさせるので、
現実の方の人間たちは皆、当然ながら引きこもりになっている。

アバターが仕事に行ったり、生活をするのだから
選んだアバター次第で見た目は自由自在。
子供にだってなれるし、自分に似せたアバにも出来るし、美人で
スタイル抜群になる事も可能だ。

実際にそうなると皆、同じような顔になるだろうなあ。

主役はブルース・ウィルス。この人も、ちゃっかりアバで生活する。
彼のは、自分の顔と同じで、髪がどっさりとあるバージョン。
何だろうか、この作品に登場するサロゲートは、全員、見た感触が
気持ち悪い。マネキンを少しいじったみたいに見えてきて
人間が出てくると良いのにと言う気分になった。出てくるのだけども。

今じゃアバ無しでは生活不能!みたいな人達が多く、ブルース・ウィルス
演じるグリアーはFBI捜査官なんだけど、彼もまたアバで仕事する。
アバじゃなく本物の身体で外に出たら、久しぶりに自分の身体を
使ったせいで、普通に歩くのも一苦労してしまう。
引きこもりのせいですwこの危機感の無い感じが何ともw

ネカマとかも当然いて、不気味なにやけ面で、美人な女アバを使う奴とか、
現実に起きたら、あー絶対居るだろうなあと笑いそうになる。

結局、何の話かと言うと、この引きこもり世界の中で、サロゲートを
作り出したキャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)が、ある日
息子を殺されてしまう。で、博士の復讐が始まる。

サロゲートは自宅から遠隔操作する上で、もしアバの方に危険が迫っても
本人の方に危険が及ぶ事は無い、と安全性に優れている。
な、もんだから戦争の兵士たちだって皆アバターを使用。
もう、こうなったら、戦争ゲームをプレイする感じだろうなあ。
だけど、キャンター博士は、戦争で必要な武器を開発した。
それは、アバを消すのと同時に本人も消せると言う武器だ。
こんなハイテクな時代だが、相当でかい銃で、これなら自宅の本人まで
一撃っす、みたいな厄介な武器。しかし結局不良品で回収された。
はずだったけど。

こんなアバだらけの世界はおかしい、と、人間としての生活を続け
「ここから先は人間だけ」と言うような島を持ち、生活する人々もいる。
その人々のリーダーの方に、例の武器が渡っていたりする。

FBI捜査官だから、当然グリアーはこの事件を追っていくわけだ。
ま、ざくっとした展開はこんな感じ。

博士がおかしい奴、と言うより、平気でアバに依存した生活を続ける
この世界自体がおかしいので、どんな事があっても不自然では無いけど・・・。
ぶちまけると、結局最後には、アバターを利用する本人らは無事で、
全アバターだけの破壊となる。
グリアーは過去に子供を失い、そのせいで奥さんと上手くいかず
妻はひたすらアバに依存した生活を送ってて、本人は薬を飲んで
やつれた姿でひきこもってたりする。グリアーは妻に何度も、本当の君に
会いたいと言うのだけど、上手くいかない。
最後に、アバがぶっ壊れたからか、二人は一先ず一緒にいる。
良かったね、と言う感じだろうか? 疑問だ。腑に落ちない。

でも、個人的にアバター無くなってやったねと言う感じだから
ハッピーエンドw これに出てくるアバター生活本当に気持ち悪いもの。
そりゃ身体の不自由な人が普通の生活を送る為の手助けの一つ、
とかだったら別として。

ネトゲとか、ネットとかって、自分の顔や、正体が分からん事をいい事に
とにかく 見栄張ってなんぼ、強く見せてイキがりたい、みたいなのを
たまに見る。少しチャットすると、本人の背景が少なからず見えるし
男なのに女のフリしてるな、とか、その逆なのも多い。
本人は自覚無しだろうが、残念な事に、文章や思考は、その環境を
感じさせる事もある。
問題は不快にさせる点。現実の生活では、相手の顔を見て文句一つ
言えないんだろうなってタイプが鬱憤が溜まってるからか、やたらにいきがっているw
この上なく恥ずかしい。それで人を不快にさせているから余計に面倒臭い。
無視するに限るのだろうけど、人によっては傷ついたりもするだろうし、
そう言う事を当然と思っていないといけない部分もまたある。

こう言う残念な点から見ると、アバターだらけになったら、本人は安全なのだから
それこそ、本音も何も見えない、作り物の世界になる気がする。
自分に対して自信が無いのは誰でもそうだけど、虚栄心の塊になったら
終わりって感じ。おまけに何だってし放題だし。だって本人は無事だから。

じゃ逆に、便利、と思う点は。前に交通事故にあって身体が動けない時
本当ストレスの塊になった。あの時はほしかったわ~~(笑)
家に不自由な自分を置いておけるから、仕事だって休まずに済んだし
治るまで安静にさせておけるし。ちょっとトイレへ行くのだって大変だった。
でも、それで事故の怖さも、身体の有難さも凄く感じられた。

他には料理する時にあると便利かな。火傷してもアバが火傷してくれるw
さっきも椅子に引っ掛かってこけて痛かった。自分が悪いのだが
アバが身代わりになっていたらw とか言ってみておくw

結果的に映画の中では、アバが破壊されたわけだし、あの機械の
クズ溜めはリサイクルするのかな?
アバの墓地が出来てたら面白いかもw博物館とか?w
そんでアバが無くなった世界で生きてると過程して、更に未来の人達が
「あー昔はこんな人形使って生活してた人もいたんだなあ」とか博物館で言う。
「そうそう、この時皆引きこもって、大勢の人がひきこもりによる身体の病気で
亡くなったのよ」的な。幾ら安全でも、あれだけ引きこもって、外に出て
ただ歩く事すら不自由になるほどだったら、不健康で死ぬだろうなあ。

でももうこの映画は見ないけど。最近アバター多いなw何か退屈だ。
人間個人の持つ、「空気」がまるで無いもの。

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