†Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief†

2011年06月14日 | ■MOVIE

パーシージャクソンとオリュンポスの神々

※当blog映画ネタは基本ネタバレです


タイトル長い。思わずオリュンポスの神々で無く髪型、
と 打ちミスしてしまっていた。髪型にこだわる映画では無い。

のっけから良かった。 パーシーがプールの底の水の中にいる
シーンが登場するが、 あたしは水の底が好きでプールに行くと
いつもパーシーと同じ様に ああやって座ってる。
(無論、あんなに長く潜ってられんけど)
水の中に潜っている時、心が静まると言う彼の言葉が凄く感じられて、
そう!と言いたくなる。だから意味も無くプールに行きたくなる。
水の底にいつまでも居られたら良いのにと言う言葉も正に同感する。
あれほど気持ちの良い場所は無いと思う。思い出すと、水に沈みたいw
波にさらわれもしたいがw危険な話は飛ばそう。
パーシーの潜ってる映像を見ているだけで気持ちが良い。
ちなみにパーシーが潜るのはポセイドンの息子だから
水が落ち着くみたい?だw いいな、ポセイドンの息子。
ちょっと羨ましいわ。水にいつまでも潜れるなんて
この上ない幸せだろう。手もふやけなさそうだわ。あの子w
さて、この作品は、近年のベスト。子供向け、家族向けのファンタジーで
「ハリーポッターみたいな」匂いがするからと、遠ざけていたが 見て大正解。
確かに、ハリーみたいに、少年二人、女の子一人が 冒険に出る展開とか
ファンタジーって点では そうもなるが。あのペンも何だかww
しかし全く別物だ。 こういう映画にハマるのは珍しいかも。

何が良いって、パーシーが良い。
主人公である彼は、ポセイドンと 人間のハーフで、これまで普通に
生きてきた現代っ子なので ある時が来るまで、自分の出生についても
ハーフである事も まるで知らずに過ごしてきた。だもんだから、突然、
ファンタジーな世界に 引き込まれた彼は戸惑いっ放し。
この戸惑う主人公が 可笑しいw 
なおかつ演じるローガン・ラーマンの演技や、顔も良い。
何より作品中に見せる、彼の様々な表情が特に好きだ。
演技がクリスチャン・スレーターみたいと思うのは
あたしだけだろうか。好きだなあ、パーシーの演技。

親友のグローバーはサテュロスとか言う腰から下が山羊になってる
男で、またこいつの調子の良い所とか、イザと言う時、
ヒドラに メデューサの首を持ち出したり、冥界に残ると決意したり
頼りになる面もあり、時折うざくともw憎めないw


展開は、ギリシアでなく、アメリカが舞台なのだが、テンポが良く
はい、ここはメデューサと戦う、ここはヒドラと、って言う風に
見せる所は見せるので時間的にも丁度良い感じで見れた。
なのでギリシア舞台に大いに真面目にやってくれ、
と思う方にはお勧め出来ない。

ゼウスは稲妻を盗まれ、犯人がポセイドンの息子パーシーではと
怪しんでおり、(神なんやったら見抜いてくれよと言いたいがw)
息子を怪しまれたポセイドンがカチンと来て、結局ゼウスは 期限を決め、
それまでに稲妻返さなかったら戦争だと言い放つ。
ゼウスの兄であるハデスは、今回の作品ではデビルマンかよ的、
姿で描かれており、普段はロッカーな格好をした親父で、
彼の部屋にも 赤いギターらしき物が見られるw
で、ハデスは、ゼウスとポセイドンのせいで 冥界に閉じ込められたから、
ゼウスの稲妻を手に入れて神を支配したいらしく。
とにかく、兄弟仲悪すぎだなw やはり、ああ言う支配とか権力に
関わってる家族だのと言うのは そう言うものなのだろうか?
よく分からないけれど。

やっぱりハデスと言う奴はどの映画を観ても良いなw
呆気なく、無理やり同棲させられているペルセポネと言う
色っぽいねーちゃんに倒されてしまう展開とかも可笑しい。
あんなデビルマンみたいに強そうなのに、そのオチはどうしたw

面白いシーンがロサンゼルスに向かいカジノに興じるところ。
真珠を持ち帰ると言う目的なのに、こんなところにロトスが出て来るからw
彼らは目的を忘れて、カジノではっちゃけまくり。
意味も無くげらげら笑い 調子に乗ったグローバーが山羊の足出して
踊り出したり、 その足にマニキュアを塗ってもらって
お姉さん達に囲まれてる所なんか 爆笑だ。
観終わった後も思い出して再び笑えたw
可笑しいから妹とも一緒に観たが、またしても爆笑してしまう始末。
グローバーと言えば始終可笑しいことを言うが、パーシーの母が
ポセイドンつまりパーシーの父と出合った時は光り輝いていたと言うような
事を話すと、冷静にもグローバーが、そりゃ当然だと突っ込むシーン。
もう可笑しくてたまらない。

旅に出ると決意しても、いまいち、どうして良いか分かっていない、
パーシー達は、 ルークと言う、ヘルメスとのハーフの息子に色々な協力を
してもらうのだが、 ルークがヘルメスから盗んできた羽つきの
スニーカーが 可愛くて愉快。 さすがは息子だけに盗みの才能が
あるのかは知らないが ゼウスの稲妻を盗んだのも
実はこいつだったと言う展開がまた笑える。

「皆、親父には苦労する」等と言う台詞が出てくる(笑)
その上、悪者だったルークは、 今の神々は長く統治し過ぎている、
新しい時代をと企んでいたが、 実際、それはそうかもと納得w
彼の場合やり方が過激だったが、 そんなに子供がいるなら
そう考える奴もいておかしくないだろうな。 でも現代っ子だし、
それ以前に もう面倒臭そうなことに関わりたくないかも?w

主に登場するのがハーフの子供たちだが、子供たちと言う点が良い。
あんまり良く分かってなくて変な因縁も無いw
パーシーと旅するアナベスと言う女の子。彼女はアテナの娘で、
自分たちの親の間には色々あったのだと言うが、ま、それでも二人は
良い感じになりそうな予感を感じさせている。


実際、次に何が起きるかいまいち本人らは分かって無いのが良い。
ハデスに会いに行く時も、船に乗ろうとして、グローバーは
死んだ奴が好きなんだったら、死んだ大物の載った金をやるよと
言う様な事を言った後で、ベンジャミン等が印刷された札を手渡すww
しかも、その金でちょっと模様替えしろと付け加えるんだから笑うw
そんな金は燃やされ、残念そうなグローバーを気にせず、
パーシー メデューサとの戦いの現場から持ち返った金貨を手渡し無事に船に。

三人のやることなすこと、いちいち可笑しい。

母を助けるのに執念を燃やすパーシーは、母がハデスにさらわれた事を
知らず死んだと想っている時、パーシーを守護する者である
グローバーが 守れなくてすまないと 謝罪した事に対して、
ただ、グローバーの腕をぽんと叩く。 このパーシーの態度とかが凄く好き。
父と対面したパーシーの対応も良かった。
いちいち苦悩し、大袈裟に落ち込み、いじいじした姿がない。
普通なら母との死に直面し何日も、いやずっと落ち込んでいて大変そうだが
そんな展開じゃ物語も進まんしな。もしやハーフは母が生きている
と言う直感でもあったか?wどちらにしろ、こう言うお話にありがちな、
普通の子で、すぐいじけそうなチキンとはまるで違っている。
この主人公 見てるこっちがイライラしない、さっぱり感が最高だ。

いちいち暗くなる要素も無く、怪物をぶちのめしたり、
水を操るパーシーの 戦いとか、いや、本当良い。
音楽も良いし、好きな所があり過ぎる作品だ。
一度観終わった後で、続けてまた観ようと想ってしまう。
近いうちに本も見たいと思う。最高だった。

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