Prometheus ※ネタバレ
これがエイリアンの話だと分かっていたら
絶対に観ていなかっただろうな。
何かも分からずに観てしまった。
エイリアンとか、謎の物体に襲われる系の話って
どちらかと言うと 得意ではない。
多分、主人公が逃げなくちゃならない展開が多くて
ドキドキハラハラさせられるからだと思う。
最初は、不幸な気配も無く、わくわくしてみていた。
だって、世界中の至る古代の遺跡の壁画から
謎のサインを発見した考古学者が、
人類を創造したものからのサインだと考えて、
多くのスタッフと共に宇宙船に乗り込む。
皆で宇宙へ行き、もしかしたら、その謎のサインの主と
出会って、驚くような人類誕生の話なんかを
聞かせてもらえるかもしれないし。
でもそういや、最初の方に不気味な感触のする男が
どこかで、とてつもなく気味の悪い死に方をしていた。
でも、それは病気かも?とか適当に片付ける。
折角、仲間と宇宙船に乗って、宇宙へやって来たのに
そこに待ち受けていたのは ホラーな展開ばかりで
挙句の果てには、次々と人が死んでしまう。
何せエイリアンの話と分からずに観ていたから、
あーあ。もう、皆どんどん死んでしまって。
折角皆で宇宙まで来たのに。と、とても残念な気持ちになる。
がっかりする あたしの言葉に ほくそえむ?タピw
こんな映画を観たのも、そもそもタピが観ていたから
一緒に観てしまった流れなのだ(笑)。
唯一の救いは、アンドロイドのデヴィッド。
むっちゃいい。たとえアンドロイドの説明が無くとも、
観れば彼が人間でないことは十分伝わってくる。
あのどこか奇妙な質感。
全く信用できない感じだが、中身はともかくとも
あの空気感は最高だった。
マイケル・ファスベンダー、うまいw
男前なのがまたいいw
ちなみに主人公の考古学者エリザベスは
ミレニアムの主人公のノオミ・ラバス。
この映画、主人公だけが生き残る。
アンドロイドも、故障するが復活する。
残りの仲間達は、全員死亡。
エリザベスの恋人は、変な虫が身体に入り込んで
彼女の目の前で焼かれて死ぬと言う残酷さ。
小さな虫が、彼の目玉の中で泳いでいるシーンも
また気持ち悪かった。こういうの凄く嫌だ。
そもそも、なんで この人たち、こんな目に?(笑)
一応エイリアンの話とはいえ、巨大な謎の物体は
謎の物体同士で戦い、果てる。
ええと、この話いったい何だった?w
あたしには何も分からなかった。
宇宙へ行った、皆個性的で人間関係も良くなさそうだった、
出迎えたのは変な物体ばかりで 彼らを襲いまくった、
そして皆次々死んだ、物体同士も闘って倒れた、
主人公一人が生き残り、自分の恋人を死に追いやった
犯人であるアンドロイドを仕方なく修理する、
そして地球に戻らずにどこかへ行った。
終わり、と言うわけ。
エイリアンとか好きな人には面白いのかもしれない。
あたしには無理だったようだ。
あのアンドロイドは本当に素敵だった。それだけ良かった。
ちなみに、プロメテウスは、ギリシア神話に登場する神w
こんなところでも(笑)。彼は人類に火を与えたので
ゼウスが怒ってしまって、拷問のような日々を過ごす羽目に。
後にヘラクレスが彼を助けてくれる。
プロメテウスは先(プロ)に考える(メテウス)
って意味らしい。この弟がエピメテウスで、後(エピ)で考える。
弟は兄に警告されていたのに、パンドラと言う女性と
くっついたwパンドラの箱が・・・と言う話があるw
2012年 アメリカ
監督 リドリー・スコット
出演 ノオミ・ラパス/Elizabeth Shaw
マイケル・ファスベンダー/David
ガイ・ピアース/Peter Weyland 他
「5 Days of War」 ※ネタバレ
この映画は、グルジアとロシアの5日間戦争を描いた
もの。映画ではグルジア側からの視点で
展開されているので、ロシア側は完全な悪。
ここで少し前置きしておきたいのは、
この映画だけを観ても
この戦争がなんだったのか、分からない点。
ちょっと面倒だけど補足。
この、戦争のとき、あたしは、ニュースで
ロシアの戦車が画面に映し出されるのを見た。
ロシアが酷いことをし始めている、と言う雰囲気に見えた。
何故かと言うと、日本は、ロシアに勝手に
領土を侵略されているから。
他国の領土を勝手に奪う一面があると思っている。
ロシアのような大きな国に、グルジアと言う国が、
抵抗できるとも思えない。ロシアが勝手に、
グルジアを力でねじ伏せようとしている風に見える。
いっけんすると。
現実的に考えると、どちらかが一方的に悪だという事は
殆どないのが戦争だと思っている。
お互いに人を殺しているのだし。
どちらか一方だけの視点に立って、理解しようとしても
無理な話だ。だが両方を観てもわかることは知れているかも。
さて、これは映画なので、この作品で、
どちらかが一方的に悪だと描かれようと、
特に思うことは無い。
前置きは終わり。
グルジアの大統領を演じるのは、アンディ・ガルシアなのだが
画面に現れると、思わず何かが似ている、と思う。
何だか質感が、このキャスティング、はまっているって感じ。
大統領は、サアカシュヴィリと言う名前で(覚えにくいのです)、
彼を扱ったドキュメントをみた時は、
何だか変わった人。と言う感じ。
映画の中では、そこまで存在感も特に無い。
主人公はジャーナリストで、過去にイラクの取材で
同じジャーナリストだった恋人を失っている。
その時主人公を助けに来た兵士がグルジアの兵士なのだが、
もう彼が、本当に頼もしくて、最初から最後まで
主人公を助けてくれる。むちゃくちゃカッコいい。
あらすじを、ざっと言うと、主人公アンダースは、
取材に向かったグルジアで、5日間戦争に巻き込まれてしまう。
仕事仲間と、現地で出会った女性と、その家族と
共に、戦地を取材しながら、この場から脱出しようとする。
乗り込んできたロシア側の傭兵たちが、極悪非道で
彼らに見つからぬよう逃げようとしているものの、
結局捕ってしまう。
主人公たちは命懸けで、ここで収めた記録を守り抜こうとする。
最終的には、やっとのことで国の仲間に連絡をつけ、
真実の映像を、発信しようと思うのだが、
残念ながら北京オリンピックの真っ最中で、
取り扱ってくれる局は無い。
おまけに、一同はグルジアの兵士たちと合流するものの、
ついには敵の戦車に囲まれる。さて。と言う感じ。
主人公は、現地で出会った女性タティアに惚れている。
この彼女が、怖い傭兵に人質にとられてしまい、
命懸けで守りたいメモリーカードを持って、取引に向かうのだけど。
もう絶体絶命のピンチで、主人公、他の傭兵に助けられる。
だが、安心していると、今度はいよいよ敵の戦車に囲まれる。
この辺りが、ホッとする間もなくて、疲れる。
傭兵達は、土地に居た人達を意味も無く、
その場で殺したり物を破壊したり、やりたい放題。
また、悪そうに笑いながら、人の命を弄んでいるような場面も。
しかしここに味方の兵士がいるわけでもないので
いったい、どうやって、傭兵に見つからずに脱出できるのか
さっぱり分からない。主人公達が捕まって、何をされるか
と思うとハラハラした。
はっきり言って、大統領が何の役にたっていたのか分からない。
最初に言ったように、この映画で ひたすらカッコいいのが
グルジアの兵士で、傭兵に捕まった時も、この兵士たちが
助けに来てくれる。そこがもう最高。
しかも、最後には、撤退命令を無視し、
自分の国を守ると言って市民を助けたりしているのだ。
何だ、このカッコいい人達は。
グルジアの景色は、あまりにも美しくて
こんな場所が、あったんだなぁと、そこにまず驚いた。
昔の絵画から引っ張り出してきたみたいな景色。
どうして あんなに美しいのか。
そこを戦闘機が破壊していくシーンでは 本当にイライラする。
何ていうか、もう、墜落じゃなくて(落ちたら残骸で汚れるから)
神隠しのように異次元にでも消えてしまって欲しいと思った。
もちろん、そんな不可思議なことは起きたりしないので
やられるがまま。
戦闘機は、ランダムみたいに、そこにある家々も破壊する。
傭兵は無抵抗の市民らを集め、市長らは前に出ろと言うが
誰も前に出てこないのを見て、何の力も無い老女を、
みんなの前に引っ張ってきて、彼女の足を何発か撃つ。
そこで、市長らが前に出てくると、彼らの喉をかっ裂く。
自分達より明らかに弱い物に対して、
傭兵だったり戦闘機だったりが、一体何のために
こんなことをするのか、ちょっとよく分からないのだ。
傭兵の一人は、自分はコサックだ、と言っていたが。
何者でもいいから画面から消されて欲しいと思って観てた。
その人物は、最終的には主役を殺そうとして、自分が
殺される。しかしそこでスカッともしない。主人公が生き延びて
ほっとするだけ。戦争の原因が、この男ではないからかもしれない。
とても単純なことを思う。
戦争って、本当に無意味なことをやるのだなぁと。
兵士は命を懸けて、祖国を守ろうとしているのだろう。
過去の戦争に参加し、その後、あれは意味の無かった戦争、
間違った戦争だと言われて 苦しんでいる元兵士もいる。
だから、簡単に、あの戦争は間違いだったとか、
無駄だったとか、口にするには重たすぎる。
しかし、このような破壊は無駄にしか見えてこない。
銃弾や爆撃など結構、迫力がある映像で、
主役がジャーナリストで、その視点で見るからだろうか?
実際には戦場など見たこともないが臨場感を感じる。
そこにいるような迫力と言うか。
映画の最後には、おそらく本当に戦争で傷ついた当事者
なのだろうと思われる人達が出てきて、自分の失った家族や
人達について写真を見せたり、自分の名前を口にしたりして
説明されていく映像が続く。
ロシアがとかグルジアが、とかの問題じゃない。
この人達の傷跡は深く、結局これで犠牲になっているのは
市民であると思った。兵士たちも闘って亡くなってしまう。
傭兵が入り込んで来てパニックする時に
足の悪い老人や、早く走れない身体の人
たとえば妊婦さんとか、真っ先に 犠牲になる。
こんなことがあっても、世界中で茶番みたいな政治は続く。
権力を持つ側は、結局のところ、どうでもいいのだろう。
人の命なんて。
グルジアとロシアの間に大量の犠牲者が出る、兵士も死ぬ。
とにかく誰かが沢山死ぬ。
このとき当事国の政治家も、周りの国々の政治家も
考えているのは、人の命のことではないんだろう。
国にとって損か得か。選挙に影響しないかなどなど。
これは当たり前の姿なのかもしれないが、
それを当たり前と言う自分の感覚は一体何だろうか。
確かに外国で人が大勢死んでいると聞いても、
遠いどこかの事に思うものだ。
けれど、人の命より大事なものがあるのが、当たり前・・・
って感覚に陥ることが、気持ち悪い。
真剣に頑張る人もいるのだろうけど、申し訳ないが
政治家は、いつも茶番をやっているように見える。
皆そうでなくとも、平和的なまっとうな感じを装って、
いつだって大量殺人をやる。
殺人の規模が尋常ではない。
リストラした人間の数を自慢するようなアホな会社の
偉い奴みたいに、自分は正しいことをしたと思ってるのだろうか。
話を作品に戻す。
映画の中の悪は、どんどん殺されてしまっていい。
あたしが好きな兵士は最後まで生き延びているのが嬉しい。
あの迫力といい、この映画は疲れるけれど観て良かった。
最後にウィキの文を引用する。
まずはこれ。何だかこちら、可笑しかったので。
サァカシュビリ大統領は「テレビカメラの前でネクタイを噛む
といった奇行を行っている。この行動に対して、ロシアの
ウラジーミル・プーチン首相に「夕食を食べるなら
ネクタイを外したほうが良いのでは」と皮肉られている。
それからこちらも。補足として。
これが真実かどうか?あたしには分からないけど。
「紛争後、ロシアとの武力衝突を招いたことで
多くの犠牲をもたらしたとして、サアカシュヴィリの責任を
問う声が強くなった。
サアカシュヴィリは2008年10月27日にラド・グルゲニゼ首相を
解任し、代わってグリゴル・ムガロブリシビリを首相に任命したが、
これは紛争に対する批判をかわすためだとする観測が出ている。
同年11月7日には1万人以上の野党支持者による反政府デモ
が行われ、サアカシュヴィリの辞任と大統領選の早期実施を求めた。
南オセチア紛争に関するサアカシュヴィリ自身の発言も変化し、
紛争時に行っていた「先に軍事行動を開始したのはロシア側だ」
という主張を翻し、同年11月28日にグルジア側の方が
先に軍事行動を開始していたことを認めた。
同年12月5日には、国防相、外相、国家安全保障会議書記を更迭し、
自らの責任回避に腐心している」
2011年 アメリカ
監督 レニー・ハーリン
出演 ルパート・フレンド /Thomas Anders
エマニュエル・シューキー /Tatia
リチャード・コイル /Sebastian Ganz