昨日は福井県は嶺北の金津町まで
愛犬の墓参りに行って参りました。
親の墓参りにも行かない白髪頭のオヤジは
猟場で亡くした愛犬の元に、まだ一人で
運転して行ける歳の間に頑張って参るのです・・
都都逸で
(人に言えない縁ある方の、春の彼岸の墓参り)
この様な色っぽい話では有りませんが、オールド
ハンターにはそれ以上の大事な墓参りです。
場所は福井の丸岡城の辺りですが、ほぼ
芦原温泉の近くです。
本来の正統な狩猟家は狩猟犬を家族以上に
大事にしますが本犬は猟犬のわりに長生き
してくれまして、猟場で亡くした時は11歳でした
通常は猟犬は使役犬として愛玩犬の様な暮らし
で無く、猟場をハードに狩りますから寿命も短く
7~8歳で亡くなりますが、ジップと言う呼び名の
英国ポインターの牡は大柄で体力が有ったので
11歳まで頑張りました・・
通常は8歳くらいになりますとリタイアさせて
猟場には連れては行きません。
でも夜中の出発で若犬を車に乗せた時点で
自分も連れて行けと大騒ぎです。
街中の暮らしですから朝の4時頃からうるさく
させる訳にも行かず連れて参りました。
「畳の上で死ぬのが幸せか?猟場で死ぬのが
猟犬として本望か?一体お前はどっちなんだ?」
よく考えましたが、猟場で放犬されて嬉しそうに
狩る姿を見ますと悩まずにおこうと決めました。
ハンターも狗も猟に対する執念は同じです。
全力疾走の途中で心臓が停まった様でした・・
ジップを埋めてやりました場所はバイパスが
通り、景色が一変しましたが、昔はよく共に
風を切って歩き、雉を狩った良い猟場でした・・
コロンと石を置いただけのお墓ですが、何時も
ドッグフードを置き、拙い短歌をしたためた
短冊を置いて帰って来るのです・・
「そのかみに思い出有りき北陸の
金津歩みて花いちもんめ」
往復で7時間のドライブですが、家族には
「今もジップがあの世で静かに待っているから
自分が死んだらこの場所に散骨して欲しい・・」
と頼んでおります白髪頭の厨房屋の
オヤジなのです・・
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