厨房屋のオヤジは歳のせいか最近は子供の
頃の夢をよく見ますのは残った余生には何の
希望も欲も無いからでしょうか?
良くも悪しくも後に戻れない、塗り直しの
効かない過去が蘇ってくるのです・・
人間は毎日夢を見るが、起床時には皆忘れて
しまうとよく学者が言いますが、忘れない夢が
有るのは心の襞に張り付いた何かとリンクして
いるからでしょうか?
今朝も夢の中から目覚めて微睡んでおりましたが
見ていた夢は小学三年生の頃の忘れられない
古い記憶です・・
担任の女性教師が産休を取られた間に教育実習の
まだまだ学生の様な若い男性が来られました。
教頭先生に連れられて教室に入って来られて
紹介されてましたが、何か為になる様な挨拶を
皆にするようにと促されて
「僕は○○と言いまして京都の学校を出ましたが
東北の出身です。何を話して良いのか判らない
ので詩を朗読させて下さい。郷里の大先輩の
詩ですが、昔に教師をされておられました。
その方に憧れて僕も学校の先生になろうと
思ったのです」
この様なお話の中で宮沢賢治の「雨二モ負ケズ」を
わざとガチガチの東北弁で朗読されました・・
それを聞いていて小学3年生のオヤジが不覚にも
何故かポロポロと泣いてしまったのです。
声を出しては恥ずかしい、洟を啜っては皆にバレる。
流れるままに聞いておりまして、終わった後は机に
突っ伏してジャンパーの袖で拭きました・・
何が何だかよく判らず、知らない詩を知らないイント
ネーションで聞いただけで何故泣いてしまったのか。
私を生んではくれましたが、顔も知らない母親は
ひょっとして東北の人だったのか、もしくは私の幼き
頃に誰かがこの詩を枕元で聞かせてくれたのか・・
もしまた同じ様な夢を見るような事が有れば誰でも
良いので夢の中で聞いて見ようと思っております
ドサクサ紛れで大きくなった様な白髪頭の厨房屋の
オヤジですから一体何を聞いたら良いのかを
ポケットを探っても何も出てはきませんから、まずは
その辺りから考えておこうっと・・
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