今、ライスを読んでいると書いた。「暴徒裁判」で、ライスには珍しく動物が出て来る。行方知れずのジェイクを探す最終兵器として借りた(というより、押し付けられた)でっかいでっかい犬のハーキュリーズ。ところが、このでか犬君が大活躍するんです。マローンがこのH君と共にジェイク探しに。途中からは、暴徒と化しつつある町の連中によるリンチも視野に入れながら、どっちが先に見つけるか、ジェイクの命がかかったかくれんぼの鬼に。
貸主は守衛のバトン。グレートデンの血も混じった雑種犬、見た目はブラッドハウンドらしき子馬ほどもあるでか犬。「いいわんわんだね、あんた」が、マローンの初対面の挨拶だ。ジェイクの身に着けたものが手近に無く、彼が昨夜呑んだ「ダラー・ジン」の匂いをたどっていく。1人と1匹の決死の珍道中、月が美しく、その美しさが分かるハーキュリーズと、マローンの交流はこの物語の終盤中でも秀逸だ。あれやこれやあったが、暴徒よりほんのわずか早くジェイクの所へたどり着き、またまた大騒動の中、マローン、ハーキュリーズらの大活躍があり、犯人追いつめへ。今回の逮捕にはフォン・フラナガンはいない。ジャクソン郡での事件なので地元の保安官はマーヴィン・クリング。めでたく事件解決、3人(マローン、ジェイク、妻のヘレン)はシカゴへと車を走らせておりました。と、最後の最後に嬉しいビックリ!!なんと、マローンにメロメロになったハーキュリーズが密入車を企て、よれよれ、ヘロヘロ、泣き出しそうな顔で、車のトランクから掘り出されたのでした!!
本来ならこの次は「こびと殺人事件」に進むはずなのだが、「第四の郵便配達夫」へ飛ぶ。他の巻で「犬」が活躍とあったので、また、ハーキュリーズに会えるかと・・・・ さあ、どうだろう?
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