ひなげし日記

本と映画とお芝居と…

ご近所の空き家、解体中。

2017年11月20日 | 日記

音が聞こえないので部屋を出るまで気がつかなかった。裏のお家の北側に空き地があり、その空地の隣りにあるお家だが、高齢になられ施設へ入られたのかお留守が続いていた。家の斜め向かいで、やはり施設に入られている高齢の方と仲良しだった方のお家。窓から見えるのだが、大きな重機がアームを振り上げ家の軒などを掴みトラックの荷台へ落としている。いや、置いている。よくよそで見る、バリバリとむごいほど無残に壊すのでは無く、ホースで水をかけながら1むしり、1むしり掴んではトラックへ。瓦は先に下したのか屋根は奇麗に地が出ている。大部分を残して再生するのかと思うような丁寧な解体作業が続いている。しっかり閉まっている窓からは、その作業ぶりが見えるだけで音は聞こえない。その進み方が面白いので度々部屋から出ては窓からのぞくが、作業は遅々として進まない。9時半ごろ気がつき見始め、今1時半、ほとんど変わらない。

お花が好きな方だった。斜め向かいの方もお花好きだったから、話が合い仲良しだったのだろう。玄関先に沢山並んでいた鉢植えの花たちの姿も無くなった。回覧板を持って行く度、増えた鉢の花たちに楽しませて貰っていたのに。親戚か家族の方が時折みえるのか、車が留まっている。この家もどうなるのだろう? この家の隣りもお一人暮らし、数軒先のお家も少し若いけれどお一人。そして我が家も・・・ 寒い日に寒い話になってしまった。閑散とした田舎の片隅が少しづつ少しづつ崩れていく。子どもたちの姿を見るのがまれになり、後期高齢者が増えていき、亡くなり、後継ぎも外へ出て行き・・・ この間の東京の人混みを思い出す。 


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