実に久しぶりに神保町のとある古書店まで出かけてきた。
学生時代には入り浸っていた古書店街。現在でも、たまに寄ることはあったりするけど、何かのついでに見かけて、ただ懐かしくてちょっとのぞくといった程度。
あるいは古書ではなく、古書店街そのものを目当てに、雰囲気を味わいに来るとか。
専門書や美術書など、自分の知らない世界をのぞき見たり、そこで見つけた何冊かを買って帰ったり。
それさえも、最近ではちょっと遠い景色になってしまっている。。。不本意ながら。
ただ一冊の本だけを目当てにここまでやってくるというのは、本当に久しぶり過ぎて。少し緊張する。
というのも。若い頃には全然手が届かなかった一冊を見つけてしまって。
それが手に入るとわかったときには、一瞬で時を越えて有頂天になった。
まだ手に入れていないのに(^ω^ゞ
それでふと我に返ると、僕はまだ、手に入れたい本というのが山ほどあるんだなということに思いがいたった。
あたりまえのことだが、本が目的そのものであるとき、他のメディアでは代わりにならない。
ノスタルジーにひたって、古書店街を懐かしがっている場合ではありませんな( ・ิω・ิ)b
今回の目的の本(?)は、僕にとっては今までで最高に貴重な一冊。というよりも、この一冊が芸術作品そのもの。
こういうのは、画廊とかで取り扱っているものだと思いこんでいた。それは思い込みというよりは、まっとうに常識的な、あたりまえの風景で。
だけど、たとえどこかの画廊で扱うことがあったとしても、お値段はやたらと高価なことに。あるいは、存在の残り香を香らせはするのだけど、出会いのタイミングにものすごく恵まれていないと、扉たる表紙を開くことさえかなわない。。。とか。
マニアックといえばマニアックに過ぎる一冊ではあるのだが、一点を巡る争いになるので、さらに障壁は高い。
その本(作品ね(*^^)b)をまさか古書店で取り扱っていたとは!発見したときは驚きすぎて、われながら挙動不審に(^^ゞ
古書店というチョイスがあったことに、僕は全然気づかないまま、長い時間を過ごしてきたのだなと。
しかし、長年に渡るわたくしの不覚、わたくしの不明など、この際どうでもよろしい。
やっと手に取ることができるのだから(≧∇≦)b
そういう時の気合いっていうか、気持ちのたかぶりっていうのはあるものだが、今回のは今までの経験を遥かに、そして完全に凌駕する。
すごくうれしい(≧∇≦)/