りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

「物語化」

2024-04-22 23:07:37 | 更級日記
「文学少女」=「ヲタク」として、わかったように語られることが多い菅原孝標女。「現代の文学女子に限りなく近い」とか、「ヲタクと同じバイブス、持ってますよね〜」的な紹介のされ方は、わりと古くから続いてきたパターン。言い方はいろいろあれど、ほとんどおんなじことを言っているので、ほとんどクリシェと化している。 謎が多い彼女について、わかっていることというのはそんなに多くはないはずなのだが、「更級日記」の . . . 本文を読む
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帰属

2024-04-22 11:27:03 | 更級日記
菅原孝標女によって書かれたのではないか?そう推測される物語が結構たくさんある。言うなれば菅原孝標女「帰属作品群」。もしそれらすべてがそうだとしたならば、別種の疑問が立ち上がる。 これほど多くの作品が、どうした理由で菅原孝標女作品としてではなく、作者不詳のままで措かれたのか? これは後世にではなく、当時の事情。もっと言えば、読み手ではなく、書き手の事情。。。なのではないか?菅原孝標女御本人の事情とし . . . 本文を読む
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「いはつぼ」の清水(*´ω`*)♪

2023-12-02 01:21:09 | 更級日記
いまやあたりまえのルーティーンとなっている、わが家の「おいしい水計画♪」(*^ω^)b 年を重ねて、4年目に突入しており(*‘ω‘ *) これで結構、長く続いておりますな(*‘ω‘ *)♪ 「わが家のコーヒーのためには欠かせませんから♪」 さっちゃんのこだわりもあって、「おいしい水計画♪」は、今やわが家の生活の基軸になっている(^o^;) いつも水を汲みに行く場所はこの頃では2箇所に決めている。そ . . . 本文を読む
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曖昧な「ロケーション」

2023-11-22 17:57:36 | 更級日記
菅原孝標ご一行の東から西への旅についての記述は、現代の専門家にとっては第一級の紀行文として捉えられている。。。らしい(*‘ω‘ *) 紀行文(*‘ω‘ *)? ふうむ(*‘ω‘ *) 確かに、道行きのシーンは様々に、例えば旅立ちにあたって取るべき手順などが、ざっくりではあるけど描かれていたりする。 あとは地理、地誌的なこと。 どこかの景色を眺めて、誰かが何かを言ったとか。 あんまり見るべきことはな . . . 本文を読む
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転生の仏師Σ(゚∀゚ノ)ノ

2023-11-17 00:20:54 | 更級日記
いみじく心もとなきままに、等身に薬師仏をつくりて 等身大の薬師仏を「つくりて」、「物語という物語を読ませたまえ」とか、なんとか。ひたすらに祈り、ぬかづく少女。更級日記の有名過ぎる冒頭のエピソードだが、この薬師仏を「つくりて」という箇所が昔から気になっていた。 薬師仏を「つくりて」(*‘ω‘ *)? 受領の娘にしてみれば、さらに上のやんごとなき方々がいるわけなので、ご本人は自分のことを控え目に、控 . . . 本文を読む
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タイトル(2)

2023-11-13 18:42:34 | 更級日記
誰だかわからない第三者によってつけられたタイトル「更級日記」。 一方で、本人がつけた!とする説もあって(^o^;)  なに、それ(^o^;) そりゃ~、どっちかだよね(^o^;) 結局のところ、「よくわからない」以上のことがないので、なんとも(^^ゞ 「わからない」まま、千年、「更級日記」と呼ばれ続けたことになる。 個人的には、本人がつけた、という方が得心がいく。 もはやこの名称が「自然」に感じ . . . 本文を読む
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タイトル

2023-11-10 04:09:45 | 更級日記
「更級日記」という作品タイトルには不思議な響きがある。 そう呼び習わされて千年経つわけなので、もはや名称としてすっかりオリジナルな風格を備えた「本物」に聞こえてしまうのだけど、当時、この作品にはタイトルはなかったそうで。 筆者、菅原孝標女はタイトルをつけていなかった。 そうと知っていても、「更級日記」は「更級日記」として書かれたわけではないというのは、なんだか意外に思えるのである。 誰か作品の「名 . . . 本文を読む
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「日記」再定義

2023-10-17 21:34:52 | 更級日記
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」という「土佐日記」の冒頭があまりに有名過ぎて、そういうものとしてやり過ごしていたのだけど、当時のいわゆる「男もすなる日記」っていうのが具体的にどんなものだったのか?ついぞ一度も読んだことがないぞと。ふと気づいた。 このあたりが、少々めんどくさいことになっているのだけど、筆者は紀貫之なので、「結局、男が書いてんじゃん!」って、そういえば、中学生 . . . 本文を読む
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ご先祖様は神様Σ(゚∀゚ノ)ノ

2023-10-14 18:03:20 | 更級日記
「更級日記」の作者、菅原孝標女が天神様、菅原道真公の子孫であることは有名な話。 「ひいひいおじいちゃん」で、たぶん合ってると思うのだけど、彼女にとっては身内と呼ぶにはいささか遠いが、神様と言うには、現世を生きる自分にあまりにも近いご先祖様、それが道真公ということになる。 道真公が生きた時代と彼女が「更級日記」を書いた頃との間には百年を超える時間が横たわっている。ん?百五十年くらいかな? 教科書的 . . . 本文を読む
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「個人的」な「夢」

2023-10-13 02:45:27 | 更級日記
「夢」を理由に行動することって、何かあります? 「よい夢を見たので、大盤振る舞いする!」とか、そういうことはあってもよいな(*´ω`*)♪ よい夢によって、よいことが社会に還元されるとか。 「悪い夢を見たので会社を休みます!」とか言われたら、「こいつ、なに考えとんじゃΣ(゚∀゚ノ)ノ」くらいのリアクションはする(^o^;) そんなこと、今どき言う人はまずいないとは思うけれども(^o^;) 悪い夢が . . . 本文を読む
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