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フォトチャンネル大和と潜水艦
造形作家秀春氏に制作の場を与えてくれた恩人がいます。
11月20日、その恩人が亡くなられたと連絡がありました。
9年と半年もの間の闘病だったそうです。
一度は治癒したかに見えた癌が再発し、この半年はご家族に支えられながら苦しい治療に耐え続けていらっしゃいました。
66才でのご逝去はあまりに若い。残念です。
恩人、奥津さんは、独立し、ご自身の製作所を立ち上げら . . . 本文を読む
ZEST COURT SIDE CLUBで秀春氏の個展を開いたときのこと。
秀春氏の姪っ子、ルカちゃんが階段状の屋根をのぼりはじめてしまったので、さっちゃんが追いかけているところです。
普段はもちろん立入禁止。
上にのぼることはもちろん可能なんですが、あくまでも階段のような屋根なのであって、階段ではありません。
でも、のぼりきったときの誇らしげな顔を見てしまうと、怒る気にはなりませんね。
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秀春氏の言う「二重写しの景色」とは、きっと星の王子様のラストに近いようなことをいうんじゃないか?ってぼんやり考えていました。
ça c'est, pour moi, le plus beau et le plus trite paysage du monde.
サン=テグジュペリによるエピローグは、ほとんど遺書のような空気を持っているので、読む . . . 本文を読む
クリスタル・アリアは無数に存在しながら、そのすべてで一体。どことも知れぬ地の底で音楽を聴いている存在だと言います。
それ以上のことはよくわかっていません。
同じ貌で別様のあり方を示しているのがこの青いうさぎ。「空の反映」というタイトルがつけられています。
透明なクリスタルが空の青さを吸い込んでいったような、或は、あり方が変わっていく過程を写し取っているような。この二体はひょっとしたら同じ . . . 本文を読む
クリスタル・アリアを撮影した時は、まだ秀春氏の作品を撮りはじめたばかりでしたので、いろんなことを試しています。精度がよろしくなかったので不採用にしましたが、アイデアとして後々使ってみたいと思っている構図です。
これやるにはまたいろいろ準備しないとね~。ロケハンするのも水の中なので、ほんとはいまのうちにあちこち潜って確認しておきたいのが正直なところ。
自由がきかないって、やっぱりつらいですねぇ。
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このうさぎの形による「浮遊シリーズ」には、いまだ曖昧ながらも秀春氏特有の「物語」が背景にあります。実は、この物語については、まだ詳しく突っ込んだ話を聞いていません。バリー・フラナガンが「野うさぎ」をモチーフにして多くのイメージを具現化していったけれど、秀春氏のうさぎは「浮遊」しちゃっているものだから、フラナガンの野うさぎのように依拠すべき大地がない。
冒頭の写真は「宙」という副題を持っていて、空中 . . . 本文を読む
造形作家秀春氏が「浮遊」という名前で、まるで踊っているような、宙返りをする「うさぎ」を作り始めたのは2年前のこと。その後、「浮遊・音楽に舞う」とタイトルされたこの作品は、大気中に鳴り響いている音楽を聴き取れる耳をもった存在=うさぎによって、運動に変換された音楽の意味を持つようになりました。
はじめの一体はまるまる太っていて「かわいいでしょ♡」と満足していたようでした。 . . . 本文を読む
夕べ、金曜ロードショーで「SUMMER WARS」をほんの少しだけかじりました。少しだけなので内容を把握した、とまでいかなかったのですが、なんだか面白い。面白いんだけど、最初の方を見そこねているから、どういう理由でこういう面白い状況になったのかがよくわからない。「これ、ちゃんと見てみたいなぁ」と思ったのでした。
そのひっかかりになったのが「アバター」と呼ばれるキャラクター群。作品世界では個々人の「 . . . 本文を読む
もう2年以上前のことになるかと思うと、時の流れのはやさにあきれてしまいますが、SH901で撮影した秀春氏の代表作「クリスタル・アリア」の頭部です。
この時は、身体がつくとは思っていなかったのですけど、頭部だけ見て「すごいなぁ」と感心していました。てっきり「これで完成!」って思い込んでいたのです。
ものごとは「部分」だけ見て早合点しちゃぁいけないっていうことですかねぇ。
もっとも、全体を見 . . . 本文を読む
よじのぼるようにして自分の尾を抱きしめる。そのまま眠っているイタチ。ツタのゆりかごは、心地よいのだろうか?それとも居心地悪いのだろうか?
「外に持ち出せない夢」をかたちにするとこうなるのだろうか?
作家に聞いても「う~ん」と言ったままで、なにかヒントになるような言葉は出てきませんでした。
しばらくの間は、イタチの夢を邪魔しないでおいた方がよさそうです。
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秀春氏の白いねずみシリーズからの作品。
時間、空間をペネトレートするようにあらわれる、という白いねずみ。その出現は当然のことながら、場所を選ばない。。。ということで、壁面からの登場です。写真はゼストコートサイドクラブで開催された個展「ヒミツノヒビキ」から。
人に気付かれにくい場所に展示してあったので、観客には「あれ?。。。あーっ!」という見つけた喜びを感じてもらっていたのではないかと . . . 本文を読む