音楽好きの方なら理解して貰えると思うけど
自分の手元にある無数の音源
「これいいな」と買い求めたものが大半だけど
中に「あれ?こんなのいつ買ったんだろう?」と思うような
そんな物も混じっている事もあるし
いろんな状況で耳に入ってきて
気に入って買わされた物もある
まるで、こちらの趣向とか意思とかに関係なく
向こうからこちらのストックに飛び込んできたような
そんな状況
誰でもそんな経験を持っていると思います
前に、CDデビュ-するというある新人バンドの
帯コメと推薦文を依頼された事があったんです
なんでもそのバンド
村八分と裸のラリーズのファンだそうなんですな
で、そこに関係する方にという事で
私にメーカーから直接、連絡が来たという、そういう話なんですわ
しかしこれ本来ならチャー坊や富士夫、水谷君に行く様な仕事
両方に確かに私、少し関わりがありますが
在籍してたのも極僅かな期間ですし
その頃、もう全員鬼籍に入っていたり
行方不明という事もあって
まあ、つまり....
そんな仕事請けていいものか
自分にその資格があるのかなとも思った訳です
チャー坊や富士夫ならどう思うだろうかと
知覚の扉の向こう側の世界にいる
二人にとりあえずお伺いを立てて
それから決めようと思った訳です
まあ、ありったけの記憶を呼び起こして
彼達ならこう言うだろうと予想を立てて
聞いてみましたわw
勿論頭の中の空想って奴ですけど
私「こういう話なんだけどどうだろうかね?」
チャー坊「ええんちゃうの、それにお前が受けたっていうより
音の方がお前を捜してきたんとちゃうの?」
富士夫「そこに現物があんだろ、ならそいつがお前を認めたって事だよ」
チャー坊「だけど、間違っても推薦とか
偉そうな気持ちにならん方がええで、
音にも選ぶ権利があるんやで」
なんか懐かしい声が聞こえたような気もして
頭の中にそんな会話がなされておりました
同時になる程そういう考えもあるのか.......と
確かに自分で音を出したり
曲をこちら側から見たり聞いたりする世界
それをあっち側の世界から眺めた世界
出された音や曲にも生命があるんだなと
向こう側のその意思を感じる事が足りなかったなと
まあ、そんな事もあって
帯にこんな推薦コメント書きました
「推薦なんかしないぜ、音がお前を捜しに来る事だってあるんだ」
推薦コメントになっていないような推薦コメントw
ですが、そのCD
タワーレコードに私のコメント付きのポップアップで
沢山飾られておりました
なんかとても恥かしい思いで
売り場コーナーを通り過ぎた思い出があります。
The Doors - Strange Days (Official Video)
君は間違っている
君が「熱情」に飽きたのでは無くて
「熱情」の方が君に飽きたんだよ ゲンリヒネイガウス