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鼓曲萬来

Grateful Deadにマーケティングを学ぶ

我々がバンドを始めた頃なんてのは
兎に角メイジャーな会社と契約して
納得の行くレコードを作ろうぜ位のシンプルな手順でしたが

音楽業界も肥大して権利関係 更に複雑な構造になって
これからバンドを始めようなんていう若いミュージシャン達は
どこから手を付ければいいのか
出来る事といったらSNSで自分たちの演奏やLIVEを告知する位
趣味程度に留まる事しか出来なくなってしまいました
今の時代にバンドを維持していくにはどうしたらいいんだろうかと
演奏や創作以上に頭を悩ます事となっております



色々とアイデアもあるでしょうが
新しい音を作る環境も無し
更にビッグセールスなんて奇跡でも起こらない限り絶望的
流石のビッグネーム達も心底焦っておりますね


まあ、一つそういった意味で当時考えられないような
斬新な手法を持ったバンドがあったんですわ
その名もグレートフルデッド
サンフランシスコのサイケデリック元祖 親玉みたいなバンドでした



グレイトフル・デッドがユニークだったのは
殆どの楽曲の著作権を放棄していた事でしょうか
あの時代に有り得ない発想でしたね
そして溢れんばかりのキャラクターとグッズ
フードコートにアウトドアイベント
元々アメリカ人の持つホーボー感覚 それらを含めて
デッドヘッズ達のことを思い、ライブをも自由に録音出来て
売る事も可能、しかも著作権料、原盤使用料を払わなくてもいい
その分LIVEに来てくれれば良いという 大胆な決断

勿論その根底に精神的コミュニテイを形成し
バンドやミュージシャンとしてのエゴを捨てて
膨大なスケールでの移動コンサートを発展させて行こうという考えがあった訳ですが
レコードの売り上げはストーンズやビートルズに比べれば
足元にも及びませんでしたが
収益という面ではそれらを凌駕する状況にもなって行った訳で
アメリカのライフスタイルの一つの基範ともなっていきました



で、勿論今は60年代70年代ではないですから
こういった音楽の需要と供給のバランスからも
これがそのまま通用するとおもいませんが
面白かった本を一冊
もうバンドなんて今の時代 必要も無いのかなと思うときに
学ぶ処が沢山ありました
つまり創意工夫という奴です どのみち今までのやり方はこの先通用しません
そんな時 当時の状況の中での斬新な発想やエネルギーに触れてみるのも
新しい考えの触媒になるかもしれませんので

『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』ミニドキュメンタリー  




今のアメリカ有力企業がどれだけデッドの先駆者的な考えに影響された事か
流石のキャプテントリップという感じです
オバマ、スティーブ・ジョブズ、グーグル、アメリカ陸軍、
COACH、Kindle、アマゾン、マクドナルド、ビル・ゲイツ
まじのデッドヘッズだったのかw
そりゃ多感な時期で触れたものでしょうから影響も大きかったでしょうね



現在 今までの収益形態もコロナが全て変えてしまいました
でも追い詰められて 行き場の無いときに
新しい形態や方法が産まれ出て来たもんです 昔から

Grateful Dead - Touch Of Grey (Official Music Video)




Grateful Dead - The Grateful Dead Movie 

 

Woodstock: 3 Days That Changed Everything | Music History Documentary  
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