「神様のお生みになった
日本の國は、
山川の美しい國です。
ことに、
春夏秋冬のうつりかわりの
はっきりした國です。
冬の間、ずっと寒い風に
吹きさらされていた草や木は、
春になると、
みどりの芽を出して来ます。
暖い風がそよそよ吹いたり、
かすみがたなびいたり
する間に、
草や木はすくすくと
育って行きます。
梅が咲き、桃が咲き、
さくらが咲き、
いろいろの花が
咲きそろうころになると、
めじろや、うぐいすや、
たくさんの小鳥が、
木の枝から枝へとんで、
うれしそうにさえずります。」
…かつて
修身の教科書には、
こんなふうに
四季の移ろいを愛でる
日本人の自然観
そして
豊かな大自然を尊ぶ
独特の情緒が
美しく氣高く
述べられていた
現代とは異なる
かつての
子どもたちの学びを
伺い知るにつれ
人としての本質は
風土に依るものも
大きいのではないか
そんなふうに
思えてきた
日本の國に生まれて
ほんとうに良かった
と故郷への愛着や
与えられし恩恵への
感謝の氣持ちが
湧き上がってくる…
幼いうちにも
そんな視点を持つことは
とてもとても
大切なこと、と
私は
思えてなりません
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