コピーライター思考

コピーライターを目指す人のために、コピーライター思考を身につける方法を公開するブログです。

コピーライターの発想を疑似体験する

2012年08月06日 | 逆コピー
「逆コピー」は、コピー大学が考案した学習法で、コピーライター思考を身につけるための学習法のひとつです。

そのコピーがどのような考えで生み出されたのかを想像し、一流のコピーライターや第一線で活躍しているコピーライターの発想法、考え方を身につけます。



あるコピーを取り上げ、そのコピーが誕生したプロセスを自分なりに想像するだけです。
自分の考えが正しいかどうかは無関係です。大切なことは、自分の頭を使って「考える」「想像する」ことです。
コピーライターの仕事は、ひたすら考えることです。


では、今回は資生堂のコーポレートメッセージを例に考えてましょう。

コーポレートメッセージとは企業姿勢や思いを明文化したものですね。


自分がそのコピーの作者だと思って(なりきって)、コピーを生み出すまでのプロセスを想像してみましょう。



企業メッセージだから、会社の姿勢、思いをひと言で表すようなコピーにする必要があるわね。資生堂は、主に女性向けの化粧品を扱ってきた企業よね。

では、何のためにやってきたのか?

それは「女性を美しくさせるため」。
それが資生堂の思い。

だけど、それだは他の化粧品メーカーも同じ。
老舗トップ企業として、どうだろう?

「女性を永遠に美しく」

女性が求める美しさを求めている。それを提供している企業。

では、女性が求めている美しさとは?

「永遠の美しさ」

「いついかなるときでも、美しくありたいという気持ち」

「一生美しくいたい」

資生堂が貫き通していることは、

「女性を一生美しく」

ということなんだ!

でも、これでは何か物足りないし、洗練されていない印象があるわね。

女性は、どんなときに化粧をするのか。
単に外出するときだけじゃないわ。それは、洋服を着る感覚と同じ。
化粧にも普段化粧と勝負化粧があるわよね。

デートのときはもちろん勝負化粧。
合コンのときも、ばっちり決めなくちゃね。
同窓会は「きれいになったね」と言われたい。
たまには、皆から注目されるくらい美しさを振りまいて歩きたいし。

女なのですもの。一生に一度くらいはスポットライトを浴びるくらいに、
誰よりも美しいと思われる瞬間だって味わいたい。

一生美しくいたい。だけど、一瞬一瞬も輝いていたい。
それが女性の望みよ。

そう。
資生堂は、そんな女性たちの気持ちに答えてきたんだわ。

「一瞬も 一生も 美しく」


こんな感じで自由に考えてみることで、コピーをつくるプロセスを疑似体験してみるのです。

みなさんも、ぜひやってみてください!


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