気になること(MEMO)

環境問題とか、自然科学のこととか(資料)。

自由であることは偏った考えにとわれないことである180203

2018-02-03 18:58:58 | 社会

 吉岡忍さんが「言論抑圧はなぜ起きるか」というようなテーマで話しておられた。肩書が日本ペンクラブの会長さんになっていた。いつのまにか会長さんになっていたのだ。

 たまたま聞いたのだけれど、ずいぶんためになるお話であった。

「権力者は偏った考え方をする人である。わたしたちは権力者を取り替えることができる」という。

 これは民主主義の原理であろう。

「わたしたちは偏った考えにとらわれてはいけない」ということである。

 自由とはそういうものである。言論抑圧はもちろん国民の自由を抑圧することである。

 過去の歴史の中で、わたしたちが偏った権力者のもとで、言論の自由を奪われたことがいくつか話の中で出ていた。

 

 中立的な立場に立って物事を見ることが大切なのである。しかしながらそれができないのが今の出版マスコミ新聞などである。中立ということを見間違えているのである。

 

「わたしたちは偏った考えにとらわれてはいけない」ということを実践すれば、戦争への道を閉ざし平和を守ることができるということであろう。

 しかしそうした危機的な状況に陥る前に、そもそも「わたしたちは偏った考えにとらわれてはいけない」ということを国民が実践していれば、吉岡忍さんが「言論抑圧はなぜ起きるか」というようなテーマで話すという今現在の状況に陥らずにすんだであろうとわたしは思うし、少なくともそういう方向でわたしは一票の選挙権を駆使してきたつもりである。

 現実は人間は欲が深いので、そういう理想的なことは無理といわれても仕方ないであろう。自分の望む政治経済を実現してくれそうな政党を、政治家を選ぶのが世の常人の常。

 しかしそうではなく、常に民主主義が機能するように選挙をする態度があればということであるけれど、欲に目が眩んだ人たちには通用しない理想論になってしまう。

 あるいは背景には、世界の中の日本であるので、日本だけそういう高い意志を持つことができるほどに人間は超越した知性があって、知性の結果の平和という雰囲気をかもし出し、近隣諸国に影響力を与えるほどの有形無形の宗教的ともいえるほどの力があるとはいえないし、それがこの国のカルマであり、人間のカルマであり、世界のカルマである。

 

 吉岡さんの話には、

「偏った考え方をする権力者は同じ偏った国民を量産することで国を安定化することを目論む」という話もあった。

 今の中国などは顕著な例であるけれど、日本も似たようなことをしているのである。

 

 

 

 

 


『大企業などの賃上げはいらないとさえ恨み節庶民もまた多数いるはずである』(180124)

2018-01-24 18:55:41 | 社会

 さいきん毎日のように3%賃上げとか4%とかの話がマスコミを賑わわせている。この時期は毎年で、毎年のように賃上げでまことに結構なことである。しかしまことに残念なのは、非正規で働く非常勤の先生の給料はアベノミクスの始まった2012年以来、一度だって上がっていないことである。

 

 世の中には先の例のようにまったく賃上げから見放された貧困層が多いこともまた事実である。マスコミは世の中の幸不幸、公平不公平という視点に立ってもっと正直に素直に目を向けて、国の顔色をうかがうのではなく、真の意味で格差是正に貢献してもらいたいものである。

 

 


『人間は徳を積むべきである』(180118)

2018-01-19 00:17:59 | 社会

 

 官僚の世界では、わたしたちにとってはなじみの薄い税制などについての情報の共有があることだろう。大企業や富裕層の節税にたけた人たちは、知識に加えて財力、組織力で節税にいそしむ。いっぽう、庶民、特に非正規で働く者たちは生きていくのに精一杯で、税金などの知識は無に等しい人が多いだろう。年金や保険といってもよく分からないし、税制などはまったくの無知といってもよい。それを逆手にとって、支配者階級の人たちは税金を取って社会を構築することを続け、とてもたくさんの弱者を生みだし、より弱者ほど、もっとも過酷な税金を課し、結果まったく将来が見えないで働いているのが、非正規雇用で働く人たちの大多数であろう。

 

 

人間は問答無用で蟻さんを

 

踏みつけ潰して肥えるものかな


『低所得者特に非正規で働く庶民は無知ゆえに過大な税金を納めている』(180117)

2018-01-17 22:30:25 | 社会

 国はいうまでもなく、国民から少しでも多くそして憎まれないように税金を取るにはどうするかということに知恵を絞っている。その結果税制は複雑で、善意に欠け、知識のない庶民を狙い撃ちするように、増税し、庶民の暮らしを破壊して低所得者を増やしてきた。


 税制というものは、こうしたら税金を節約できますよ、というようなメッセージはまったくなくて、こういう場合は申告して税金を納めなさいよ、というメッセージばかりである。


 忙しくて働くだけで目一杯な庶民には、税理士に頼んで申告するなんていうことは選択肢になくて、たいがいは目一杯お金を取られていて、本当は節約できることもしないままたくさんのお金を取られている。


 悲しいことこの上がない。




複雑で善意に欠ける税制は

 

知れば知るほど哀れなりけり

 

 


『準富裕層がどれだけの暮らしができるのか』180105

2018-01-06 00:18:42 | 社会

 先日雑誌を見ていたら、資産5000万円以上(1億円未満)を準富裕層という区分けになっていた。

「ほ~っ」とわたしは複雑な気持ちになった。「5000万円以上で準富裕層かあ」

 

 資産というものはふつう、若いときから節約し貯蓄や投資などに励んで老後の暮らしのために築くものである。5000万円築くのはたいへんだからその苦労からすれば準富裕層という呼び名もありだろう。しかし老後の暮らしを考えれば、現実はそう喜べないはずである。

 30年以上も昔なら金利が高くて良かったろうけれど、今は金利がまあ0%である。リスク資産の株に投資しても、分散投資で配当はといえば、おそらく2%くらいなものであろう。はたしてこれで暮らしていけるだろうか。団塊ジュニア世代は非正規雇用者が多い。日本人はほとんどが中小企業で働く人たちである。厚生年金に入っていない人も多いと聞く。

 

 すなわち年金は国民年金で、高が知れている。今の平均は年4~50万円くらいだろうか。そこへ来て老後資産が5000万円で2%の配当を仮に全額使ったとして、100万円。もちろん税金が20.315%取られて、手取りは、79万6850円。

 つまり準富裕層の老後の暮らしは年間120万円くらいである。少なくともこう人たちがたくさんいることだけは確かである。年間120万円で暮らすのである。月10万円である!汗水たらして働いて貯蓄や投資に励み、いざ引退のときになって月10万円で暮らせといわれるのがこの国では準富裕層である。

 まあ1億円あったらようやく、今の経済・金融環境なら何とか暮らせるかなと。159万3700円プラス国民年金4~50万円である。年200万円弱で暮らすわけである。公務員の年金額年間たとえば280万円と比べればそれでもかなりさびしいけれど。

 準富裕層とか言って政府は資産課税でもしようと地ならし画策でもしているのなら分かるけれど、みんな外国へ逃げるにちがいない。

 

 

 注:財務省のhpでは、諸外国の配当課税についての記述がある。一例をいえば、

 アメリカでは、配当所得及び長期キャピタル・ゲインのうち、37,950ドル(410万円)以下のブラケットに対応する部分には0%、37,950ドル超のブラケットに対応する部分には15%、418,400ドル(4,483万円)超のブラケットに対応する部分には20%の税率が適用される(単身者の場合)。

 なお、州・地方政府税については、税率等は各々異なる。

 イギリスでは、土地等の譲渡駅と合わせ年間208万円まで非課税である。


 少なくともアメリカを見る限り、日本は低所得者に厳しい税制である。



『デフレとの決別が首相に与えられた最大の課題(日経新聞)という』171224

2017-12-24 18:53:34 | 社会

 インフレというものは、ふつうは金持ちと権力者が喜ぶもので、弱者である庶民には恩恵がないというより、負の側面が多い。インフレ2%という標語を掲げてやってきた政策、じっさいアベノミクスの結果を見ればわかる。



脱デフレ庶民を殺す標語かな


『今日気づいたこと』(171216)

2017-12-16 19:43:10 | 社会

 日本は少し前まで失われた20年などといわれてきたけれど、アベノミクスですっかり雰囲気が変わってしまった。しかし庶民の暮らしは今その反動で悪くなるばかりである。


 しかし日本人はどうすることもできないのか、あるいは忙しさに忘れているのか、あるいは遊びに中毒になって現実が見えていないのか、自分の人生をよくしよう、変革しようとしていない。


 そういうところがあちこちに見られる。大元は金融緩和で、その恩恵で生き延びているところである。




そこここに日本全国茹で蛙




人の行動から見える社会の一こま20171014

2017-10-14 18:57:46 | 社会

 日経新聞によると、

「二十代より七十代のほうが一ヶ月の外出回数が多い」という。

 

 おそらくこれは都市圏での若者についてのことだと思う。

 

 都会ではただ家の外に出ても、それだけでは楽しいことはなく、車やバス地下鉄などを使って出かけていく。二十代の人は車を持つ人も少ないから、公共の交通機関を使う。そうすると、出たがらない原因は、紙面で言われているように、単にスマホやパソコンの普及だけではなく、公共交通機関の社内の環境の悪さに原因があると思う。

 

 実際わたしが乗って感じることは、歩きスマホなどによる不愉快感や、換気の悪さによる風邪や胃腸炎その他さまざまな感染症の危険、乗客に不健康な人が増えて身体的にいやな思いをする機会も増えた。

 きっと人のいるところには出たがらない行きたがらない、そういうことなのだと思う。

 そもそも学校でも、、風邪がはやれば、

「人ごみを避けるように」と指導しているしね。

 人間にかぎらず生き物は、健康的なところには行くけれど、不健康なところには行きたがらないというのは正常な行動である。あえてそれを冒すのは、欲望に負けた人間か、生物的には、生きるために危険を冒しても、食料を得るなどの命にかかわるときだけだ。

 

 

 

注:調査は3月、広告代理店のジェイアール東日本企画が実施。ネットを通じたアンケートに、学生を除く20~79歳の2200人が回答した。

 社会人の移動実態を民間企業が調べたところ、1カ月の外出回数は20代が最も少なく、70代を下回るとの結果が出た。

 そして、

「『自分は引きこもり』と認識する人も20代は6割を超えた」というからわたしも驚いた。