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日本原発の闇(1)

2011-08-21 12:37:07 | MEMO

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2011年6月29日に行われた2回定例本会で共産党の真下議員から実質、北電からの企業献金ではないのかとの追及に、「これからも北電役員たちから献金を受け続ける」と広言したゼニゲバ破廉恥知事。

魂を抜かれたような表情で「泊原発3号機の営業運転切り替え容認」を発表する高橋はるみ。

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「吉田照美のソコダイジナトコ」
という早朝のラジオ番組に、本日(18日)、レギュラー・コメンテーターのアーサー・ビナード氏が出演して、北海道・泊原発営業運転移行の背景を分りやすく語っています。


アーサー・ビナード
アーサー・ビナード

米国ミシガン州生まれ コルゲート大学英米文学部卒。1990年に来日し、日本語での詩作を始める。詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞を受賞。

 


アーサー・ビナード氏は、最近、多くのラジオ、インターネット・フリー・メディアに登場して、日本の原子力ムラについての分析を語っています。

日本の(というか、日米原発マフィア同盟の)原発の闇の一端を垣間見ることができます。


10分程度の短い動画ですが、レナード氏の話には無駄がありません。文字起こしした上に、関連情報のリンクを貼りつけてあります。
しかし、吉田照美は、相手から情報を引き出すのが上手です。

(文字起こし・ここから)

吉田照美:
東京電力福島第一原発事故後、検査中の原発が営業運転を再開するのは、これが初めてということなんですが、まず、アーサーさんのこのことに関するご意見は。

アーサー・ビナード:
九州電力玄海原発の再稼動の問題が一回出てきたものの、やらせメール、献金問題、いろいろ出てきて凄いんだけど、言語的な解釈においては、一緒なんですね、泊原発と玄海原発は。

それから世界に送るメッセージも、ほぼ同じなんだけど、実態はまったく違うんですね。
そこを理解した上で、考えたほうがいいと思うんですね。

実態が違うということは、つまり、玄海原発の場合は、止まってるんですね。
だから地震が起きて大変なことになっても、稼動中の原発ではないのでメルトダウンする危険性は低い。動いてないから。

泊原発の場合は、3月11日の時点ですでに動いているんです。ずぅーっと稼動しているんです。
稼動してるんだけど、営業運転に切り替わる直前に地震が起きて、それで調整運転していた。

調整運転と営業運転と同じことをやってるんだけど、名前が変わるという。それが今の… その呼び方の変更に同意するかどうか、それとも止めるか、というのが今回の問題なんですけど、あの玄海の場合は燃料を入れて装てんして稼動させるかどうかということだったから、そこが違っていて、今回(泊原発の場合)は名前が変わるだけ、調整運転と営業運転と。

でも名前が変わるということが許されるということにかなり大きな意味があるんです。

世界はこれをちゃんと見ていて、日本が何をやろうとしているのか、どういう国なのか、っていうことが読み解かれることになるんですね。

完全に止まっている原発だと、(核燃料を)装てんするときに、「核燃料税」が出るんですね。
それから発電量に応じて支払われる「交付金」の額も違ってくるんです。

管理人:
電源三法交付金の
トップは福島県で、少し古い資料ですが、2004年度ベースで年間130億円。全国では824億円。

原子力発電の発電量は年間約3000億kwhであり、電源三法交付金約824億円は0.27円/kwhとなり、これはバックエンド費用積立て不足約1円/kwhとともに、経済産業省が発表する原子力発電表面原価5.9円/kwhには含まれていない(2004年ベースの計算)
(以上、Wikiより)

とあるように、原発を立地させることによって住民のがまん料として交付金が出される。この本質は、「口封じ」料。

少しくらい病気が出ても、騒ぐなよ、ということで地域住民に「共犯意識」を植え付けることと、「隠蔽体質」を根付かせることに役立っている。

これらのマインド・コントロールのコストは、一切電力の原価に含まれていないため、正確にコストをはじき出せば原子力発電が、いかに高くつくか、原子力発電自体が、とんでもないペテンであることが分るのです。

吉田照美:
お金が違ってくるんですか。

アーサー・ビナード:
違ってくるんです。

泊原発は、すでに動いているんで、(調整運転から営業運転になったとしても)地元に落ちるお金は変わらないはずなんです。

で、北海道の高橋知事も昨日の会見で「営業運転への移行は再稼動には当たらない、とした国の見解を理解した」と言っているんですね。

だけど、本質は、これは言語的なアヤかも知れないけれど、これは再稼動の一種であって、これは原子力ムラの狙い通りなんですね。

高橋知事は、「大したことない」と言うかも知れないけど、でもこれは原子力ムラの描いた道筋にピッタリ沿っているわけですね。

だから大きな意味を持っているんですね。

経産官僚出身の高橋はるみと、北海道電力との蜜月はこれからも続く

吉田照美:
これは、今おっしゃった調整運転でも営業運転でも、実態が同じということであるならですね、なんで高橋知事は原子力ムラの思惑に乗ってゴーサインを出したのか、その辺りを。

アーサー・ビナード:
ほんとだよね、オーケーしなけりゃいいと思うでしょ。

それは昨日の東京新聞とか見ると、いろいろ分ってくるんですけど、高橋知事個人の事情と、それから原発が立地する自治体の事情と両方あるんですね。

で、東京新聞に昨日乗ったのは、高橋知事は北海道電力の幹部から毎年、個人献金を受けていて、幅広く、いっせいに、電力会社のポジションによって(高橋知事への献金の)額が決まっていて…。
高橋知事の支持組織というか、原子力ムラの村民のひとりが、今、知事をやっていると言っても過言ではないですね。

もっと詳しくは、こちらに記事にあります。

吉田輝美:
(高橋知事は、むしろ北海道電力の)社員に近いかも知れませんね。

アーサー・ビナード:
まあ、原子力ムラの住民、社員、村人という感じなんですね。

で、原発が立地している自治体は原発が止まると、もう財政が破綻するんですよ。もう、見事に破綻するんですよ。
「えっ、こんなに(原発に)依存してるの?」っていう、まあ数字を見れば、知れば知るほど驚きますね。

吉田照美:
ほうっー、恐ろしいことですね。

アーサー・ビナード:
あの朝日新聞の6月24日の北海道版に載った記事があって、泊原発1号機、2号機が着工した1984年から昨年度までに泊村に下りた交付金や原発施設の規定資産税は、およそ580億円。
それが泊村の財政の大部分なんですね。

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