「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」（ＴＶ）

　リリー・フランキーのベストセラー（２００万部を突破したみたいですね）、「東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン」のTV版のＯＮ ＡＩＲが始まりましたね。　昨年、２時間のスペシャル版が放送済で、４月にはいよいよ映画版が上映されるようです

　ＴＶ版は見ようかどうか迷っていましたが、第１話を見たかみさんの感想がイマイチだったので、ＨＤに録画しておいたものを第２話を含め、夜中に続けて見ました

　僕のまわりでは、もこみち君が主人公ボクにいまいちフィットしていないという意見が多かったのですが、僕自身は原作は未読、スペシャル版もＨＤに録画したまままだ未見でしたが、正直この第１・２話を見て・・・泣きました

　ＴＶ版ですから、１クールでぼちぼち描いていくのでしょうが、それにしても全世界共通で母親というのは偉大な生き物です　賠償美津子さん（この女優さんは大好きです、お姉さんも好きですが）演じるオカンに、やはり自分の母親の面影を写しつつ、子供の頃や大学受験の頃の自分のことを顧みていました。　内容はともかくこういう題材はやはり感情移入ができるかどうかですよね　寝る間も惜しんで息子のために一生懸命働く母の姿を見ながら、過去自分が母親に何をしてあげられたか。　振り返ってみる機会を与えられた気がします。

　僕の母は京都でまだ健在ですが、やはり母親は幾つになっても子供は子供としか見れないんですね（笑）
　年に２度ほど実家に帰るのですが、顔を見るなり開口一番「何か食べる？　ちゃんと食べてるんか？」なんです　食べ盛りの子供ならともかく（笑）、幾つになってもやはり“食”についてはあれこれ五月蝿いです（笑）
　ま、あんまり裕福でなかった子供の頃の母は、それまでしていた仕事（外勤）を辞め、家で内職をしていました。　机で勉強（してたかどうかは覚えてないですが）する僕のほうに頭を垂れ、内職のズボンにボタン付けをしている母は、「こんなに頭下げて拝んでるんやから、おまえは頭ようなるでぇ～」とベタな関西トークを飛ばしていました　ＴＶでオカンが幾つも仕事を増やしいるのを見てると、寒い冬の日に打ちっぱなしのゴルフ練習場のボール拾いのバイトに行ったりする母の後姿を思い出したりして、そんな昔の懐かしい情景に涙が出るのでした。
　特に取柄らしいところもない母ですが、お好み焼きはその辺のプロのお店より遥かに美味しいですし（かみさんは京都に帰るたびに母のお好み焼きを楽しみにしています）、卓球はマジで対戦すれば負けてしまうかもしれません。　最近目が悪くなって来たみたいなのでピンポン玉を打つのはつらいのではないかと心配しています。

　脚本や脚色は違ってくるでしょうけど、キャスティングもそれぞれでこれから楽しませてもらえる予感がします。　
　そうそう、レオ・リー役で出ていたのは何とあの『暗いところで待ち合わせ』で田中麗奈ちゃんと共演していた彼でした


 ＴＶ版　「東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン」

　　　ＴＶ版のキャスティングは、
　　　　中川雅也（ボク）　⇒　速水もこみち
　　　　中川栄子（オカン）　⇒　倍賞美津子
　　　　中川兆治（オトン）　⇒　泉谷しげる
　　　　藤本香苗（オカンの妹）　⇒　浅田美代子
　　　　藤本ハル（オカンの母）　⇒　赤木春恵　　
　　　　佐々木まなみ　⇒　香椎由宇
　　　　鳴沢　一　⇒　平岡祐太
　　　　山田耕平　⇒　柄本 佑
　　　　レオ・リー　⇒　チェン・ボーリン
　　　　徳本寛人　⇒　高岡蒼甫
　　　　手塚修一郎　⇒　石黒 賢


　主題歌を歌うコブクロの「蕾」も心に沁みますねぇ～

　第１・２話の撮影は千葉県香取郡多古町で行われたようですよ
　　　　ここは東京に来てすぐに営業でテリトリーになったところで、なんか懐かしかったです。
　　　 
　　　　第１話（１/８放送）　：食堂、橋など
　　　　第２話（１/１５放送）：駄菓子屋、畑、橋
　　　
　　　　　　詳細はこちら　　「ちばフィルムツーリズム」


　第１話に登場するオカンのおにぎりの販売
　　　　全国のローソンで販売中。「オカンのおにぎり」との商品名で、コシヒカリの塩むすび２個に、厚焼玉子などおかずが数品つくセット（３６０円）。

　　　　　　詳細はこちら　　「オカンのおにぎり」




スペシャル版　「東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン」
　　　２００６年１１月１８日（土）放送

　　　スペシャル版のキャスティングは、
　　　　中川雅也（ボク）　⇒　大泉 洋
　　　　中川栄子（オカン）　⇒　田中裕子
　　　　中川兆治（オトン）　⇒　蟹江敬三
　　　　藤本香苗（オカンの妹）　⇒　大塚寧々
　　　　藤本　種（オカンの母）　⇒　加藤治子
　　　　成田真沙美（ボクの彼女）　⇒　広末涼子
　　　　方南町の大家　⇒　樹木希林
　　　　奥寺（東京タワー職員）　⇒　小林 薫
　　　　輪島（ボクの事務所の社長）　⇒　竹中直人
　　　　榎本（ボクの大学の後輩・アシスタント）　⇒　佐藤隆太
　　　　前野 範人（ボクの幼なじみ）　⇒　岡田義徳
　　　　杉本 春男（ボクの幼なじみ）　⇒　塚地武雅
　　　　中川 雅也（ボク・少年時代）　⇒　神木隆之介


　思えばこれは亡くなった久世光彦さんが手がけることになっていたものですね。
近いうちに観なければ　おお、樹木希林さんが映画ではオカン役なんですね～　しかもオカンの若いときは希林さんの娘の内田也哉子さんが演じるそうですよ　なんならついでに裕也さんやモックンもでればいいのに（笑）　



　

映画版　『東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン』
　　　２００７年４月１４日（土）公開
　　　　　監督　松岡錠司、脚本　松尾スズキ

　　　映画版のキャスティングは、
　　　　中川雅也（ボク）　⇒　オダギリジョー
　　　　中川栄子（オカン）　⇒　樹木希林
　　　　中川栄子（若い頃のオカン　⇒　内田也哉子
　　　　中川兆治（オトン）　⇒　小林 薫
　　　　ミズエ　⇒　松 たか子

　オフィサシャルサイトを見る限りでは、その他のキャスティングについては載っていないようなんですが、どうなんでしょうね～